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歯とごはんのお話

わたし、歯と食べものの関係のお話を聞いた時、とってもびっくりして、深く深く納得した経験があります。なるほど、人間のからだって本当に無駄がなく理にかなってできているんだなと思ったんです。そんなお話。

歯の種類のこと

まずはじめに。歯の種類ってご存じですか?歯には種類があって、口に入れる食べものによってその役割を使い分けていると言われています。
門歯 切歯(せっし)とも言われ、野菜や海藻を切るための歯
犬歯 糸切り歯とも言われ、肉や魚を切り裂くための歯
臼歯 その字のごとく臼のように穀物をすりつぶすための歯
正式名称はともかく、毎日食事をしているわたしたちなので、形や役割の違う歯が存在することは誰でもご存じですよね。

日本人の歯列のこと

日本人の歯の本数ってすぐに出てきますか?改めて数えることもないし、数えても覚えていられないので(笑)、わたしも歯の話をするたびに毎回鏡を見て数えています。笑

日本人の多くは親知らずを含めると全部で32本の歯があります。ここで「日本人」と書いたのは、民族によって歯の構成や歯列が微妙に違っているそう、だからです。

親知らずが生えていなかったり、抜いている方も多いと思うので、歯の本数を28本とすると、日本人の多くは門歯8本、犬歯4本、臼歯16本が生えそろっていることになります。

歯の本数は食べるものの割合を示している

門歯8本、犬歯4本、臼歯16本ということはその割合を計算してみると、門歯は全体の歯に対して約28%、犬歯は約14%、臼歯は約57%となります。先ほど、それぞれの歯の役割を書いたのですが、歯の本数の割合がそのまま食べるものの割合を示してくれているとしたらどうでしょう。

門歯 野菜や海藻を食事全体の28%
犬歯 肉や魚を食事全体の14%
臼歯 穀物を食事全体の57%

なんかこれって理想的な食事、もしくは伝統的な日本人の食事を表していると思いませんか。

わたしはこのお話を聞いた時、本当に深く感心したんですよね。ひとの体って本当によくできていて、その民族に必要なものがきちんとそろっていて、その自然の摂理に添っていたら心も体も健康でいられるんじゃないかって心から思いました。

だけど、理想通りにいかないのもまた人間。笑
おいしいお肉やお魚をたくさん食べることもあるし、スイーツを食べてとってもしあわせを感じることもあります。

だから、毎食毎食理想通りにいかなくても、2~3日スパンで考えてこの割合になるように調整できたらいいのかなって思っています。

知っていると少しだけ「食べること」を大切にしたいなって思いませんか。そんな歯のお話でした。

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