PHPとはこんなもの〜よくあるエラーの対処方法

PHPにおける“エラー”とは

PHPにおけるエラーとは、プログラム実行時に発生した何らかの異常のこと。
エラーが発生することで、ソフトウェア本来の機能が提供できなくなる。

エラーレベル

PHPでプログラム実行時にブラウザに表示されるエラーには、“エラーレベル”という情報が付加される。代表例は以下。

  • E_ERROR(1) 致命的なエラー: プログラムの処理は停止

  • E_WARNING 警告(致命的ではない): プログラムの処理は継続

  • E_NOTICE(8) 注意(致命的ではない): プログラムの処理は継続

  • E_STRICT(2048) 非推奨なコードの記述に対する通知: プログラムの処理は継続

  • E_ALL(32767) すべてのエラーを出力する: プログラムの処理は致命的なエラーのみ停止

エラーの主な原因

プログラムの不備/問題

  • 変数のデータ型を取り違えた

  • 計算するときにゼロで除算してしまった

ユーザーの手違い/誤操作

  • 制限文字数を超えたデータを入力した

  • 権限のないファイルを閲覧しようとした

周辺環境の不備/問題

  • アクセスが集中しサーバーが処理しきれなかった

  • 通信相手の外部ソフトウェアが起動していなかった

よくあるエラーの種類とその対処方法

シンタックスエラー(構文エラー)

PHPの記述ルールに合わない書き方をした場合におこるエラー。
シンタックスエラーはPHPファイルを読み込んだ時点で異常が検出されるため、PHPファイルの処理が全く実行されずにプログラムが停止する。

具体的な構文エラーの内容としては、

  • 文末の ; が抜けている

  • " " の不一致: " が奇数個しかない

  • 括弧の不一致: () や [] の数が足りていない

といったものがある。

変数のエラー

  • 変数を定義していない

  • 変数名のタイプミス

関数やクラスのエラー

  • 関数の呼び出しができない

  • メソッドのスコープ(有効範囲)を誤解

  • クラスの読み込み失敗

※ 関数: 製品(便利な機能をすぐに使える) クラス: 設計図(思い描いたものをカタチにできる) メソッド: クラス内に定義して使う関数

配列操作のエラー

  • インデックスが存在しない

  • 配列関数の誤用

ファイル操作のエラー

  • ファイルの読み書き権限エラー

  • ファイルパスの誤り

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