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炎上を観察する:ランドセルをからった父親
SNSというものは日常茶飯事と言っていいほど炎上が起こっている。X(旧Twitter)のポストで起こったり、InstagramやYouTubeのコメント欄で口論が起きるなど形は様々だが、炎上していない情報を目にしない日はないと言っても過言ではない。
そして、今日も今日とて炎上しているものが目に入る。
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炎上どうこうよりもこの絵面がしんどい…。見ていてあまり気分がよくなるものではない。
このポストの炎上は、「おっさんがランドセル背負ってて気持ち悪い!」みたいな簡単でありきたりなものではない。(見ようによってはあながち間違いではないが)
では、このポストが炎上した理由はどういったものなのかを分かりやすくまとめたポストがある。
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非常に分かりやすい。至って簡単な話である。自分の宝物であるランドセルを無断で使用されたことが問題である。ランドセルの本来の所有者の同情と無断で使用した人物に対しての怒りが炎上の燃料になってしまったという訳だ。
普段であったら、こういう炎上したものには関わらないようにしている。もちろん、関心がないわけではない。しかし、こういったものに触れることは精神衛生にいいものではないので、深く関わらないのが吉であるという個人的な考えからである。
では、なぜ今回この炎上に対して関心を抱いたか?
まずは、
観察
まずはじめに、対象のポストがどのように炎上したことを観察していく
SNSで起こる炎上というものは比較的男女差があまり出ないものだと思っている。(性別ネタのようなものは除く)
SNSはそれぞれの思想のもと、議論が活発になる。政治や経済、カルチャーなど分野は様々だが、こういったものに性別による視点の変化はありつつも、大きく考え方が変化することはない。あるとしても、ジェンダー論やLGBTなどといった性別に関わるものが大半である。(異論は認める)
ただ、今回の炎上は女性と見られる人のコメントが多く見られ、男性とみられる人のコメントは少なく、また、あまり関心を持ってないようにも見えるものも確認できた。
女性と思われる引用ポスト
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男性と思われる引用ポスト
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もちろん、男性と思われるアカウントでも批判をしている人、女性と思われるアカウントの人が擁護しているポストも確認できたが、概ね大多数の女性と思われるアカウントがこの対象のポストを引用する形で批判していた。
よく男女間での価値観の違いでの炎上は、「ツイフェミ」と呼ばれる人たちが燃やし燃やされの炎上を起こしているイメージがあるが、今回の炎上はそういったものはない。
俗物による考察
この炎上は「女の子思考」が多くの女性が持っている、または経験したことが要因だと考える。
全ての女性がこの「女の子思考」を経験していることからポスト主は怒涛の如く炎上してしまった。
ここで面白いと思うところは、多くの女性が似たような価値観を持っていることである。
「自分のものを他人が触ることで穢れたと感じる」。この考え方が、多種多様な考え方を持っている人間が共通して認識しており、それが、男性に対しては共通認識になりにくい。こういった男女間で考え方が分かれやすくなっていることに関心を持った。女性は、自分のものと決めたものに対して所有欲が強くなる傾向にあるのか?
少しだけ自分語り
少し私の経験談を挟もうと思う。私は、「サマーウォーズ」という作品が大好きだ。
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どのくらい好きかというと、小説版を何回も読みなおしたり、多くの人が印象に残っているであろう「よろしくお願いしまぁぁぁぁぁす!!!」のシーンを小馬鹿にするような動画を観ると非常に怒りを覚えるほどである。自分と似たようなナードな主人公が、世界滅亡の危機を防ぐため、自分を信じてくれている憧れの先輩の期待に応えるため、一世一代の大勝負をしているシーンを面白おかしくするのは非常にナンセンスである。(オタク特有の早口)
私の「サマーウォーズ」の愛を少し語ったところで話に戻る。
これは、私が中学生の時の話である。
久しぶりに小説版「サマーウォーズ」を読もうと自分の本棚を眺める。しかし、その本棚にお目当ての小説が無かった。もちろん、自分が愛してやまない作品を売るはずもないし、無くすはずがないと思っていた。(しかし、所在は覚えてない)
私は焦って自分のカバンの中など至るとこを探した。
…
…
…
ない…
自分の作品に対する愛がその程度のものなのかという焦りもあったが、自分の所有している本が紛失したことに落胆した。
作品に対する愛もそうだが、自分の本に対する愛情といったものを自分自身で裏切ってしまったことの罪悪感もあった。
仕方ないので、後日同じ小説を学校の近くにある書店で買いなおした。同じ内容、形、値段をしている小説。しかし、愛着が抜け落ちているその小説は到底同じものとは思えなかった。
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後日、学校の廊下でそんなことを友人と話した。特にオチがあるわけでもない、単なる近況報告くらいのテンションで話していた。
そんな話をしていると一度席が隣になったことがある委員長タイプの女子が近づいてきた。
「〇〇(自分の名前)、これ」
彼女が持っていたのは、見覚えがある本。私が愛読していた「サマーウォーズ」だった。
「借りてたの忘れてたわ。返すね」
…
…いや、
人に貸してたんか~い
自分の愛読していた本との再会。あっけないし、自分の管理ミスというしょうもないオチ。人生は、小説のように面白いオチは起こらない。現実は、悲しいほど面白くないし、一方的に通り過ぎてしまう。
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かなりボロボロになっている
自分語りはここまでにしといて。(隙あらば)
自分の経験からも女性というのは自分のものを他人に触られたくない独占欲というものが働きやすい傾向にあるのかと考える
まとめとして
多分このポスト主はいろいろ怪しいところがあるんじゃないかというポストが少しずつ出てきている。
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Xでも、顔写真が出回ったりなどしている。ここまでいくと私刑みたいな感じになってて、どうなのかな~とは思ったりする。
今回は、炎上したポストを一歩離れたところから視点を置いて観察してみた。対象のポストを見て、批判するのではなく、批判している人たちがどのような人たちなのかを見てきた。
批判することは大切だし、曖昧な社会的正義を明確にするのも大事なことである。
ただ、不快に思い、怒りのままポストするのは精神衛生上良くない。基本的には避けていきたいことだ。ただ、SNSを使っている限り避けることはできない。
それならば、一歩引いて違う視点で眺めると新しい発見や疑問などが浮かび上がって面白い(interestingの意味)かもしれない。
ただ、この人は批判されるべくして批判されてると思う。
では
終
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