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【参考書レビュー】大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集

22個の「スピードアップルール」によって,長文を時間内に読み切れるようになる



雑感

速読対策のための本格派参考書。かなり評判が良い。個人的にはこれは、コンセプトと名前勝ちという感じ。

中身は速読力を鍛えるというより、文章を「読む」ことを教える本に近い。

どういうことかというと、よく速読の話になると、「メリハリをつけて文章を読んだ!」と教えられることが多いが、「メリハリ」とは文章のキモとなる部分とそれ以外の所を把握して読んでいくということである。キモの部分はしっかりと読み、それ以外はざっくりと読むことで読みが速くなるということで教えられる。

つまり、メリハリとは文の抽象(主張)と具体をしっかり捉えて読むこと。これって現代文みたいな読み方だよね?そう、だから、「読む」ことを教える本に近いわけ。

それでこの本のすごいところが、メリハリをつけて読むやり方を具体的に教えているところ。よく「メリハリをつけて読め」という先生がいるが、それ以上のアドバイスをしない人がいる。いわゆるマジックワード。教えた気になる言葉を使って実際には教えていない罪な言葉よ。前から読めっていうのも同じくマジックワード。

内容

+問題と解説の2冊になっている。

+解説は最初に「使い方」「復習方法」「速読ルールブック」がある。基本的にはこれに従って勉強すると良い。音声もあるのでしっかり音読!

+「速読ルールブック」は速読とは何か?という基本的なところから始まり、速読するためのルール22の解説につながる。最初にここをしっかりと理解し、次にある問題に進むと良い。

+問題は10問。レベル感はGMARCH~早慶。1題800語~1000語くらい。問題も普通にあるので解こう(マーク式になっている)。

+問題の最後にはCheckシートがあるので、そこで確認しよう。

+解説は左に英文、右に和訳と単語・表現が基本スタイル。英文の読むべき箇所には色がついており、視覚的にもわかりやすい。また、隣には使われているルールと解説もあるので、このルールを使うというのもすぐにわかる。

注意

+問題はGMARCH~早慶なので簡単ではない。あと当たり前だが、文章の量が多い。

+問題が10問でやや少ない。

+SVOCは一部しかない。これくらいは自分でなんとかできる人がやるもの。

+抽象部分しか問題に出ないとは限らない。文章の大事な部分だけを読めば→問題は解けると考えてしまいそうだが、少し違う。普通に具体の部分も出る。だから、内容を掴むには適している読み方っていうのが正しい。細かいところは読まなくて良いのではない。

姉妹本もある

どちらも評判がよい。上は記述対策、下は背景知識(テーマ)対策になっている。プラスアルファでするのに良い感じ、ぜひ。

読み方はこっちもオススメ


読み方についてもっとやりたい場合はこちらがオススメ。下2つは解説が少ないが、人に聞ける環境にあるなら良い教材になっている。


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