会えるうちに会わないと。

突然いなくなるって人生に何度訪れるんだろう。

今までに2回。
近しい人が別の世界に行ってしまうことがあったけど、今回は先に申告スタイル。
いわゆる余命宣告。

私じゃなくておじいちゃんの。

私がちょうどなにに対してもイライラしてる
小学校の時の反抗期に行ったご飯屋さんで
私が弟にお皿を渡してあげるところを見て
「やっぱりお姉ちゃんだなあ」って言ってくれたこと。

ぜんぜん使いこなせていないスマホのカメラを
唯一私の成人式の前撮りの様子を撮りたがって、
「これはどうやって使うんだ」って聞いてくれたこと。

私が生まれた時に初めてビデオカメラを買ってくれたこと。

決して口数が多いわけでも、
なにかしてくれた回数が多かったわけでもない、
だけど表してくれる愛情が何よりも大好きで、
それが無くなってしまうことなんて考えたこともなかった。

実感が湧かなくて、会いに行きたいけど
どんな顔で会いにいけばいいんだろう。

ふと、もう片方のおじいちゃんとおばあちゃんのことも思い出して、近くに行ったから寄ってきた

そしたら、
「今日まさか会えるなんてご褒美だね」って。
涙が出そうになった。
会わなきゃだめだね。会える時に。

今月、会いに行こうかな
きっとなにも変わらずに「よくきたね」って
迎えてくれる。

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