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走りもシューズも時代とともに

シューズは走る人にとって、絶対にマストなアイテムですね。私も、もちろん今までいろんな種類のシューズを履いてみたのですが、なかなか「これが正解」ということがわかりませんでした。

調子よく走れたから「このシューズが合ってるのか?」と思いきや、次の練習ではうまく走れない。走れる走れないと、シューズの合っている合っていないがきちんとわかれば、毎日の練習はもっと効果が上がるのでは、そのように思うのです。

ですので、できればはじめから「自分に合っているシューズ」を見つけられて、さらに「好きに走る、自由に走ること」ができたら、もっともっと走ることが楽しくなるはず!!そして、もっともっと速くなれるはず!!そのように思うのです!!

ということで、今回は「シューズと走り」のお話です。

シューズ選びで足型やサイズより優先したいこと

以前、元陸上部の方が「シューズはあんまりよく分からない。どれも一緒」と言っていました。確かに、その方は「つま先だけ」で走っていたので、つま先の形状が何となく合っていれば良かったのかもしれません。

ただ、新しい走り方を覚えてもらい走ってみると、「シューズの違い」に気がついたようです。このために、私のランニングクリニックにお越しの時は、なるべくお持ちのシューズを全部お持ち頂くようにお願いしています。

同じメーカーのものばかりでは、それほど違いは少ないのですが、異なるメーカーのものをお持ちの場合は、何かヒントが見つけられることがあります。

ところでみなさんがシューズを選ぶ時、何を基準に選んでいますでしょうか?
①デザインや色が気に入ったから
②手頃な値段だったから
③足を入れて気持ちよかったから
④フィッターさんに足型を測ってもらって決めた
⑤みんなが履いているから
⑥日本人には、と思ったから
⑦扁平足、外反母趾だから

いろいろとあるかと思うのですが、私の一番おすすめする選び方は「自分の走り方と合致するシューズ」を選ぶことです。

①自分の走り方と合致
②自分の速度域と合致
③自分の足型、サイズと合致

このような流れが一番スムースな選び方となります。

某N社だけが見つけた??

厚底ブームの火付け役、N社だけがランニングの「ある法則」を見つけたのかと思います。他メーカーさんがいくら似せたようなものを設計しても、やはり「ピント」が合っていません。

ただ、N社の傾向(走り方)は、私の分類するところの「ピストン走法」用なのです。他の「ツイスト走法」「スイング走法」の体型の人には、やはり合っていないのです。残念ながら私にも合わず...

N社のシューズを履いて「自分は何かちょっと違うかな」と感じられた方は、「ピストン走法」ではない走り方をされているのかと思います。それはそれで正解ですので、無理にN社のシューズを履かなくて良いかと思います。

さておき、N社は「ピストン走法」でありつつ、ランニングの基本となる「ある法則」のバランスが最高に取れているのです。ここは、「走るとは何か」が見えているからこそ作れたものなのです。

さらにN社の恐ろしいところは、「そのこと(ある法則)」を気づかれないようにしてか、目くらましのように「反発」という言葉を連発しています。多くのみなさんはこの言葉に反応し、「本質」的な部分に目がいかなくなっているように見受けられます。

ランニングの基本を「科学的見地」から見つけたのか、はたまた「天才」がいるのかは分からないのですが、一人勝ち状態であるのは、この「本質」的な部分を見つけたからに他ならないというところです。

伝統と科学の融合

他メーカーさんがN社のトラップにもがいている中、NB社さんから悪くないシューズが発掘されました。

ランニングの基本となる「ある法則」と書かせて頂きましたが、この「ある法則」には「6要素」あります。そのうちの「5つ」、つまり「5/6」が良いレヴェルに作られているのです!!

偶然なのか、計算なのかですが、久しぶりに走るのが楽しいと思えるシューズが出て来てくれて、本当に感謝です!!

時代とともにシューズは変化しなければ

「カーボンプレート」や「新素材」が生まれてきて、それらを使いこなすのも大事なのですが、それ以前に「人の体型の変化」を考える方が大事な気がします。「人の体型の変化」は「走り方の変化」でもあるのです。

この変化に対応しきれなった例が「箱根で1足も履かれなかった」事件です。日本人ならA社のシューズ的な感じでもありますが...箱根で誰にも履かれなかったというのは、昔の日本人のような短足の「スイング走法」の選手がいなくなった、と考えるのが普通で...時代とともに変化しなければね、と思う栄枯盛衰を目の当たりにした出来事でした。

ランニングに向いている「体型(競技としてランニングをする選手層の体型)」、そして「新素材」などを考慮して、シューズが生まれてくることを切に願います。

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