【国会クイズ】第28問 質疑時間
📚 問 題
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📚 正 解
委員は平等ですから、質疑時間も委員数に比例し会派に配分されるのが原則かと思いたいのですが、そうはなっていません。いろいろなことを考えながら、毎回毎回、その配分を理事会で決めます。
2.のように委員数によって比例配分するなら
参議院厚生労働委員会の場合、委員数は25人です。
うち、
自由民主党・国民の声 12人
立憲民主・社民 4人
公明党 3人
日本維新の会 2人
国民民主党・新緑風会 2人
日本共産党 1人
れいわ新選組 1人
例えば質疑時間が5時間(300分)の時、委員数に応じて比例配分するなら(1分未満は繰り上げ)
自由民主党・国民の声 144分 (300分 × 12/25 以下同)
立憲民主・社民 48分
公明党 36分
日本維新の会 24分
国民民主党・新緑風会 24分
日本共産党 12分
れいわ新選組 12分
となります。
ところが実際(令和4年11月1日の参議院厚生労働委員会)では
自由民主党・国民の声 144分 → 50分
立憲民主・社民 48分 → 75分
公明党 36分 → 50分
日本維新の会 24分 → 40分
国民民主党・新緑風会 24分 → 40分
日本共産党 12分 → 25分
れいわ新選組 12分 → 25分
となりました。まず与党:野党=1:2になっています。与党と野党を半々ではありません。自民党に配分されるべき時間を、他の政党に配分しています。特に少数政党にはより多くの割合を配分しています。また微調整をして300分から5分長くなっています。自民党・公明党は政権与党であり議院内閣制では与党と政府は一体化していると考えることができます。
ですから、政府提出の法案の審議をする時、政府と一体化している与党(特に自民党)の質問時間を他の政党に分けることによって、国会の審議を活性化させようという考えです。
さらに、多様な意見を審議に反映されるため、少数政党により配慮するという考えもあります。また、審議日によっては与党が質疑をせず、すべての時間を野党の質疑にすることもあります。
自民党の支持者から自民党の議員の質問が少ないと時々言われるのですが、自民党が他の政党に質疑時間を譲っているからです。
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【参考】
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