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捨てずに食べられるもの

ある日を境に、食べてこなかったものを食べはじめた。
そんなことはありませんか?
思い返すと、私は思い浮かんでくるものがいくつかあります。

おばあちゃんの家に遊びに行くと、おばあちゃんはたいてい料理か掃除かお裁縫をしていて、台所に一緒にいると、自然と私が知らない食べ方や食べ物を目にする耳にする機会がありました。
煎り落花生の皮を食べるようになったのも、そら豆の皮を食べるようになったのもおばあちゃんの影響です。たわいのないものですが、食べる時にふとおばあちゃんを思い出します。
それまで捨てていたものが、おいしいものの一部に変わる。面白い出来事です。

中医学を学んでから、同じようなことの一つにとうもろこしのヒゲがあります。
今までは捨ててしまっていたヒゲですが、とうもろこし本体と同じくらい効果効能があり、料理やお茶として使えることを知り、びっくりしました。
食べる前は、これを食べるのかと少し戸惑いましたが、細かくしてしまえば気にならず、ゴミの削減にもつながり環境に貢献してといるというメリットもあります。
とうもろこしの帰経は、大腸、胃ですが、ヒゲの帰経は、肝、腎、膀胱です。違う臓器に作用することを知るだけでも、一緒に両方を食べた方がメリットが大きいことが分かります。
湿気の多い時期には、からだの中も湿気がたまりがちなので、からだの余分な水分を排出してくれる効果のあるとうもろこしとヒゲで体内の除湿をすることは効果的です。
また、性質が平らなので、梅雨時期にはからだに優しく、からだのバランスを整えられる良さもあります。味は、甘味なので胃腸にも優しいですね。
ただ、甘味のものは、胃もたれしやすい体質の方には湿の原因ともなるので、陳皮などの巡らせる効果のある食材と一緒に採ることをおすすめします。
せっかく、からだのために採ったものでも、意外なところで湿になることもあるので、食べ合わせることも大切ですね。
私は、とうもろこしと一緒に陳皮を合わせるようにしています。
ご飯、おかゆ、スープなど少しの量であれば、陳皮の存在は気になりません。
しばらく、とうもろこしの美味しい季節なので、いろいろにして楽しみたいと思います。

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#養生 #とうもろこしのヒゲ #中医学

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