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手技はYoutubeで学ぶ時代!?

今日の臨床で患者さんから聞いてしまいました。
「〇〇君(新人さん)がね、サルさんの手技はYoutubeにはなかったのにあんなに直ぐ良くなるのはすごいって言ってたよ。」と。

もちろん誉め言葉としてお互い言ってくれたことは、十分承知ですが、時代が変わったものだと感じました。
今日は少しここについて触れてみたいと思います。


簡単な自己紹介


臨床経験8年目のOTです。これまで回復期・地域包括ケア病棟・外来を経験し、現在訪問に勤務しています。

今日の話は、回復期にフォローで介入した患者さんから聞いたお話が始まりです。

Youtubeで学ぶことはいけないのか?

単刀直入にテーマについての自分の意見から行きます。
自分の答えとしては「うまく使えばいいんじゃない」というところです。
最近らしいな~というのが率直な感想です。

ただし、「うまく使えれば」の話です。少し説明を加えていこうと思います。

Youtubeで流れている動画について。

最近は、本当に著名な先生がYoutubeをされていて、場合によっては高いお金を払ってしか聞けない講義や手技動画が無料で見えてしまうという時代です。
(株式会社geneさんも数本無料の講義動画をフルで上げています)
そのような時代の流れからYoutubeで学ぶというのもある意味「あり」という選択を取っていますし、実際自分が行う新人研修でもYoutube動画の紹介をしたこともあります。

問題は知識の出どころ

とはいえここでしっかり確認しないといけないのは知識の出どころが明確であることです。
先ほど、自分の研修でYoutube動画を紹介すると述べましたが、その時に必ずセットでその先生が書いている本や文献を提示します。
ここまでセットであればその情報はかなり有用性が高いと考えています。
活字で読んだ知識を講義として耳から入れることで、自分自身の知識の定着となることは間違いありません。

そしてもう一つ自分が得た知識を患者さんに活用するためのひとつの軸にしているのは
「自分自身の言葉で納得して説明ができる」ということです。

自分も新人時代は文献で読んだ知識を次の日そのまま患者さんに使って先輩からお𠮟りを受けた経験があります。

病態・疫学・解剖学・運動学・生理学的な観点からその患者さんに対してほんとにプラスになると自分が納得していないことは行わないというのが自分の流儀にしています。

自分の大事な人に効果が示されていないバクチのような薬を使うお医者様がいないのと同じことだと思います。

結局大事なことは

まとめると以下です。
①Youtubeを使って勉強するのは個人的にはあり。
②ただし情報の取捨選択は必要
③最後は自分の納得した治療介入を行うことが大事



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