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映像からアップデートされた"fix you"の記憶【いちファンと嘉那との物語】

2021年7月15日に行われたNightOwl ONEMAN LIVE "fix you"より、
「Feel Alive」のLIVE映像が公開された。


ぼくはNightOwlに限らず、日頃からアイドル現場へ頻繁に通うオタクではない。

しかし、頻繁に現場へ通わないからこそ、LIVEで聴く楽曲の1つひとつを
「踊る曲」は激しく踊り、「聴く曲」は歌声を耳でしっかりと感じ取る、といったように、曲によって毎回決まった聴き方をしている。

今回の「Feel Alive」については、「激しく踊る曲=振りコピ曲」に分類されると思う。
振りコピ曲、つまりフロアが大きく動く曲ほど、「自分の周り」は意外と見えていない気がしている。

LIVEにおける自分の周りを取り囲む要素(例)
・前後や左右にいるオタクの動き
・メンバーの表情
・曲の振り付け
・ステージの演出
・細かな部分の歌声、歌詞

上記の要素を並べてみると、
ぼくはとあることに気がついた。

#1 LIVE中に一番”見ている”ものがあった

ここでは”曲の振り付け”について考えていきたいと思う。

これはどちらかというと無意識かつ感覚的な話だが、
LIVE中、オタクの視線は自然と「マイクを持っていない方の手」に向いていることに気がついた。

「フロアに立っている」という制限がある以上、振り付けの足の動きまでを揃えることは不可能に近い。
しかし、手の動きなら自由に揃えることができる。

では、手の動きを揃えるためには・・・
気づけば視線はメンバーの手に向いているのではないだろうか?
なんてことを考えたのだ。

人間の視野というものは、楽しんでいるときほど狭くなりがちである。

メンバーの動きに注目し、動きを合わせることによって、全体が揃った振りコピが完成すると思う。
メンバーの動きと言いつつも、表情ばかりに注目していては動きの全体像が全く見えないし、
ステージ全体を幅広く見ようとしても、実際にやってみると意外と難しいものだ。

これではLIVEそのものに集中することが困難になり、鮮明なLIVE体験を得ることができなくなってしまう。

#2 映像を通して”見えてくる”ものがあった

ここでは”LIVE映像に映っているもの”について考えてみようと思う。

LIVE中は各々の推しにとにかく注目しがちで、
他のメンバーをきちんと見る機会というものは、意外と少ないのではないだろうか。

#1では、自分からの視点=1人称のため、見ることのできる範囲が狭かった。
LIVE映像は、自分以外の視点=3人称で、何度でも繰り返して楽しむことができる。

「3人称かつ繰り返しが可能」というものは、実は大きな武器となり得るかもしれない。
自分以外の視点から見た同じLIVEを、各々で決めた新たな視点から注目することができ、当時の記憶をアップデートさせるきっかけ作りができると思っている。

例えばの話だが、


<フロアに注目する>
・どれくらいの人たちが拳を突き上げているか、サビで踊っているか
・ペンライトを使用している人の割合
・ステージ照明の照らし方
<1曲通しで自分の推し・推し以外に注目する>
・パートの割り振り
・曲によってはペアごとに変わる振り付け
・メンバーの表情、姿勢


というように、注目する場所によって映像から得るものが大きく変わってくる。
これの繰り返しを行なっていくことにより、その日の記憶を大きくアップデートできるのではないかと思う。

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あと、LIVE映像には音源とは違った一つの大きなメリットがあると思う。

この歌、誰がどこのパート歌ってんの!?

誰もが経験あることだと思う。初見だと全くわからない。
というか、ぼくはNightOwlに通っている今でもそうだったりする(小声)。

よほど歌い方にクセのあるアイドルではない限り、
意外と声の判別というものは難しいように思う。

LIVE映像では、歌っているメンバーが誰かはっきりわかる、といった側面もあるため、公開されている分はしっかりと覚えることができる。

#3 公式LIVE映像、実際は簡単に公開できるものではない

ここでは、主にスタッフや関係者への感謝の話を主にしていきたい。

オタクをやっていて、
LIVEをするにあたっての準備や費用など、スタッフ側の世界はどうなっているか全くわからない。

ここからは想像の世界であり、実際に合っているかは全くわからないが、
今回のLIVE映像を作成するにあたり、様々な人が関わっている気がする。

・アイドル側スタッフ
・現地でのカメラマン
・ディレクター
・編集担当
・その他諸々

このスペシャリストたちの合わせ技によって、
何度見ても面白く、感動できるLIVE映像が仕上がっていると感じている。

映像を作成するまでに様々な準備があり、本当はDVDか何かしらの形で販売すれば良いものを、わざわざ無料でYouTubeに公開してくださる・・・

無料で見れるものだからこそ、
「こんなものがあってだな・・・」と映像を世に広めて話を広げていくのが、
オタクに託されたもう一つの大きなミッションなのかもしれない。

そういう運営さん、神なのか?とついつい思ってしまう。
心より感謝の意を表したい。

#4 fix youで得た「推しとオタクの関係性」

さて、fix youのLIVE映像が公開されたところで、
当時のLIVEを振り返ってみようと思う。

ぼくは嘉那・さくら加入のタイミングでこの現場へやってきたが、
通って8ヶ月でも、NightOwlから得ることができたものは数え切れないほどある気がする。

QOOLONG代表・極悪だぬき氏より、
fix youはNightOwlとファンの関係性をテーマとした、という内容のTweetがあった。

推し・長谷川 嘉那とは特典会でも色々と話をしたが、
LIVE終わりに、InstagramのDMへこんなメッセージを送った。

メッセージ(一部抜粋)

行った時に絶対目合わせてくれるところも、
お客さん一人一人目合わせてるところも、
喋ると大阪のおばちゃんなところも、
なまらゲラなところも、
バキバキに踊りまくるところも、全部愛おしいものだなぁ〜って。

推してて、二輪三脚になれてる感じがホントに爽快だし、
これからも、NightOwlのライブをどんどん見たくなりました

ぼくがfix youで得ることのできた一番大きなものは、
「嘉那との深い関係性を認識できたこと」だ。

これはfix youのテーマ通りのことを感じ取ろう、と思って得たものではなく、
無意識のうちに、自然と得たものだった。

後に彼女はONLY FIVEの動画でこう振り返る。

ONLY FIVE(一部抜粋)

もっと色んな景色を、(コーキと)これからどんどん一緒に見ていけると思うと、
私はニヤニヤするくらい楽しみで仕方ない!

彼女は加入当初より、「(NightOwlで)色んな景色を見ていきたい」と口にしていたが、
その動画で語られていたのは、紛れもなく、「”あなた”と一緒に見ていきたい」といった言葉であった。

最後に嘉那へこの言葉を送ります。
「Dear, Night」の一部の歌詞をお借りして。

広がる道しるべを、歩幅合わせて、手を取り合って、未来へ繋いで。

二輪三脚で一緒に大きな舞台に立とうね。
一緒に色んな景色を、二人で見ることができますように。

僕ら一心同体”だから。


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▼併せてご覧ください!

▼過去に掲載されたインタビュー記事


2021/08/17 一部修正
2021/08/18 「折原伊桜/Feel Aliveについて」を追加
2021/09/26 一部修正

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