スポットライトを当たるべき おすすめ英単語帳7選
おすすめしたい英単語帳とは『売れている（充実した内容と成功したPR）英単語帳』ではなく、『スポットライトを当たるべき（あらゆる都合で注目されていない）英単語帳』です。今回はメタフォア満載でおすすめの英単語帳を紹介していきたいと思います。
スポットライトが当たらない絶品料理
例えばある山奥に絶品料理を提供するレストランがあるとしましょう。最高のレストランだと訪れた誰もが認めるにも関わらず、店主は口コミを禁じテレビ取材など言語両断！どれだけ素晴らしい料理を提供するレストランでも門外不出のまま閉店してしまうことになるのです。レストランの料理に限らず世の中のあらゆるイノベーションには拡散される威力が備わっているべきなのですが、あらゆる制約によりスポットライトが当たらず消滅してしまうこともあるのです。
消費者は本質的な価値を理解して購買行動を起こすのか？
答えはNoです。もし本当に本質的な価値を理解して人間が行動し経済が動いていたとしたら世の中はモノトーンの世界になるのではと思っています。人間が誘惑に惑わされず本質的な価値を見抜いて行動したとしたら今の資本主義は成り立たないという仮説です。この仮説を前提に「英単語帳」の存在意義を検討してみると、網羅性が高い英単語帳、売れてる英単語帳＝良い単語帳だからおすすめしたい！とはなりません。市場の売れ行きに囚われず、完全主観評価でおすすめの英単語帳を紹介します。
分野別にビジネス必須英語表現が学べる英単語帳
知のビジネス英単語（DHC）はビジネス領域の教養と共に超重要必須英語表現、そして例文が分野別に掲載されています。見開きに6単語しか載っていないページがあるが、僕はこの深く語りかける感じのスタイルが大好き。
大学受験を超えて役立つ教養英単語帳
話題別英単語リンガメタリカ（Z会）は既にスポットライトが当たっています（売れています）が、もっと注目されて学習参考書の領域を超えていくべき一冊です。高校の時に愛用していた英単語帳でもあり、別売りのCDも買っちゃいました。1900語身に付く英単語帳でもありながら、背景知識をコードミックシングを通して意味のある形で学べます。
大学の英語ゼミに参加している臨場感を持つ英単語帳
「知」への英単語（テイエス企画）はあたかも自分が英語ゼミに参加しているかのような臨場感を持つ新しい形式の英単語帳です。こんな感じで学生と教授が対話型に進行していきながら日本語→英語で「発信型」、つまり発表語彙（Productive vocabulary）を意識していて構成としても最高！
7000語が厳選された元祖英語の語源単語帳
入試頻出7000英単語の総整理（洛陽社）はまだ語源英単語帳が数少なかった時代に僕が英語語源辞典の次に手に入れた語源本です。語源辞典から抜粋された感じでデザイン性がなくシンプルに纏められているからこそ自分流にまとめる必要があり、一から語源を整理したい人には超おすすめ！ってか絶版になったのか値段が…ちなみに僕は4冊持ってます。
これには誰も勝てない世間を虜にした英語語源単語帳
拙著「英単語Roots（Jリサーチ出版）」は語源図鑑が出版される2年前の2016年にビジュアル×語源で勝負しましたが、予算の関係上最初の20テーマしかイラストが付けられず、数万部は売れましたが、バカ売れとはなりませんでした。
英単語の語源図鑑（かんき出版）は全テーマにイラストがつき、恐らく相当なコストが掛かっていることと思いますが、80万部を売り上げる偉業を成し遂げました。もう脱帽しかありません。著者は清水（Shimizu）先生なので、売れ始めた頃にいろんな方から「嶋津（Shimazu）先生の本売れてますね〜」と連絡をもらいましたが、それはShimazuではなくShimizu先生の本です。というやりとりを20回以上やってきました。この本は英語学習に携わる全ての皆さんが持っておくべき1冊です。
TOEFLに必須のアメリカの歴史や教養が身に付く英単語帳
イラストで必須単語をモノにする!TOEFL TESTに出る「イメ単」400（PHP研究所）はTOEFLの領域を超えてビジュアルと共に知識・教養が身につき、厳選された400語と共にイケてる例文が掲載されている歴史の教科書みたいな英単語帳です。
BBCやIELTSで実際に出たコロケーションを厳選した英単語帳
IELTS必ず☆でる単スピードマスター（Jリサーチ出版）は 著者がイギリス留学中にマジで見た＆聞いた＆読んだコロケーションを1500個掲載しています。マジでIELTSに出題されたり、BBCで使われていたコロケーションしか掲載していません。IELTS分野別に加えて最後はスピーキングとライティングで使えるコロケーションも掲載しています。
編集後記
というわけで完全主観でちゃっかり拙著を入れ込みながらおすすめ英単語帳を紹介してきました。人生で1度くらいは何十万部か売れる本を書きたいとは思いますが、それは通過点でありゴールではありません。出版社としてはマーケットのニーズを分析したり、見せ方や売り方を検討することが重要ですが、やはり自分が納得する形でイケてる（売上ではなく愛着が湧いたり感動したりする）本を世に出していきたいので、これからも書き続けます。拙著一覧はこちら！
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