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ディスレクシアについて学ぶ

ロンドン大学の心理言語学の授業でChild Language Developmentの権威であるProfessor Maggie Snowlingの特別講義を受けました。タイトルはLanguage and literacy development in children at high-risk of dyslexia、その講義で幼少期の言語発達障害という考え方が一変しました。

これまでディスレキシア(失読症)と聞くと一般的に正常か異常かという議論がありましたが、実は人間は全員ある一定の言語障害を持っているというのです。遺伝的要因が大きいですが、一般的に10%の子供が言語障害があると言われています。人間は皆、読むのが得意とか書くのが得意とかいうそれぞれの特殊性を持って生まれてくるわけです。人間は全員ある種の障害(特殊性)を持っているということです。

ところが小学校2年から4年の間に同一のテストを同時に受け始めて優劣をつけられます。言語も記憶も運動神経も遺伝です。そこで単一化された記憶力ベースのテストで成績が低いと塾や予備校に行かされて得意でもないことを詰め込まれ、日本の学生はセンター試験まで偏差値に追われる生活を送ります。言語能力が高く記憶力がある人が学術的に評価されて高収入の職に就く日本の学歴社会。

子どもが持つそれぞれの特殊性を評価して社会貢献できる人間が学校教育には必要。ディスレキシアということだけで、記憶力が低いだけで日本では東大に入れない。

ディスレキシアの人一覧
・ウォルトディズニー
・アインシュタイン
・トーマスエジソン
・アレキサンダーグラハムベル
・レオナルドダヴィンチ
・パブロピカソ
・ベートーヴェン
・モーツァルト
・ポールマッカートニー
・オーランドブルーム
・トムクルーズ
・スティーブンスピルバーグ
・スティーブンスピルバーグ

関連資料

Professor Maggie Snowling
https://www.sjc.ox.ac.uk/367/The-President.html
Dyslexia: An Impairment of Language Learning lecture by Prof Maggie

Snowling at the British Academy



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