見出し画像

楽に生きるヒントl生まれてから25年分の出来事と感情全て書き出してみた


25歳のとき、私はうつ病で未来がまったく見えない状態でした。頭に浮かんでくるのはネガティブな言葉ばかり。もう2度と楽しい気持ちになれないんじゃないかと、本気で思いました。


そんなとき、ふと、
未来が見えないなら過去を見てみてはどうか
と思いました。
過去と向き合うことに現状を打破するヒントがあるんじゃないかと、直感が働いたのです。



私はノートを準備し、生まれてからの出来事と感じたことを全て書き出しました。(当時25年分)



1ヶ月半かかりました。泣きじゃくりながら書いたこともありました。
書き終えたとき、自分を支えてきてくれた(今も支えてくれている)いろんなものにリアルに気付くことができました。希望は見えなくなっていただけであるのかもしれない、とも思えました。





こちらが、そのときのノートです。↓↓↓

25年分の出来事と感情を書き出して、2冊半になりました。



ノートを前に過去と向きあった1ヶ月半、そこから得た大切な気付きのお話です。↓





腰痛からのうつ重症化


東京で働き始めた2014年、介護の仕事中に腰に重いような痛いような変な感じを覚えた。ちょうど生理のときだったから、生理痛だと思い放っておいた。




しかし、次の日もその次の日も痛みは治まらず、おかしいと思い整形外科を受診した。レントゲンを撮り告げられたのは、

「椎間板ヘルニアの気がある」

ということだった。

手術などは行わず、とりあえず保存療法をということになった。




仕事の休みをもらい、当時暮らしていたシェアハウスで横になっていたとき、いやーな感じが胸をよぎった。

「あ、やばい、くる」

と思ったときには、もう遅かった。




しばらくマシになっていたのに、腰の痛みが引き金になったのか、5年ほど悩まされていたうつが本格化してしまったのだ。




過去と向き合おうとするが、拒絶反応が出る


うつが本格化し「もうどうにでもなれ、私はうつ病から逃れられないんだ」と自暴自棄気味になり、ひたすら布団に横になっていたのだが、だんだん腰の痛みが引いてくると、やっぱり何とかしなきゃと思い始めた。





久しぶりに精神科を受診し、薬を飲み始めた。そして少し頭が冷静になってくると、うつ病とまた真剣に向き合う気になった。





どうすれば状況を改善できるか、色々悩み、いろんな本を読み漁っていたとき、何故かふと、

「自分の過去と向き合ってみよう」

という考えが浮かんできた。




よく分からないけど、今、自分を知ることが必要だという気がした。

それに、未来が見えないなら、過去を探ってみてはどうかと思ったのだ。





百円ショップにノートを買いに行き、生まれてからこれまでに起こったこと、感じたことを、思い出せる限り全て書き出すことにした。




だけど、はじめようと思ったとき、なぜかすごく怖くなり、ペンを置いてしまった。自分の中の何かが、過去と向き合うことを拒否していた。




生まれてから25年間の出来事と感情を全て書き出した


しかし、恐怖を乗り越えてやり切ったら、何かが変わる気がしていた。





私は勇気を振り絞って、ノートと向かい合った。

「クリスマスの朝、プレゼントが置いてあってすごくうれしかった」

「お母さんに怒られるのが震えるほど、怖かった」

「クラスの男子にタラコ唇をバカにされて悲しかった」

過去の自分を思い出し、幼い頃から順番に1つずつ記していった。





作業は、大変だった。

記憶をたどり、どんな出来事があったか、何を感じたのか思い出す。

書きながら泣き出したり、嫌になって放り出したり、なかなか前に進まなかった。



ファーストフード店で1人、泣きじゃくりながら作業を進めたこともあった。

周りの人たちから注がれる視線も気にせず、書くことに没頭した。





毎回、書き終えると、すっきりした。

泣くことが苦手だった私にとって、たくさん泣けたことは嬉しいことでもあった。





希望はあるかもしれないと思った


結局、全て書き終えるまでに、1ヶ月半かかった。25年分(当時)の出来事と感情を書き切った。




その結果、素晴らしい気づきがあった。↓↓↓↓↓↓↓



なんだかんだ、いろんな人やものに守られているんだなあということに気がついた。


うつで辛いとマイナスの感情やイメージばかり浮かぶけど、こうやってノートに書いて客観的に見てみると、自分はずいぶん恵まれている気がする。


飢えたことがないし、住むところもあるし、家族も友達もいるし、大学まで出させてもらった。


子どもの頃には海水浴や川遊びやディズニーランドやスキーやスケートや、他にもたくさんの場所に連れて行ってもらった。



今だって苦しい苦しいと言いつつも、ちゃんとライフラインはそろっているのだ。




自分の周りにあるたくさんのものを思うと、何だかふんわりと光に包まれている感じがして心が安らかになった。それに心強かった。




心が安らぐと、久しぶりに「明日」を思えた。(それまでは今苦しいことでいっぱいいっぱいだった)

明日を思えると、希望のかけらを感じた。




自分はいろんなものに支えられてるって?
そんなこと知ってるよー


と頭では分かっているつもりだったが、

「リアルに感じる」

「実感する」

「しみじみと思う」

ということが起きてはじめて、本当の意味で分かるのかなと思った。




さらに、私にはずっと許せない人がいたのだが、一生懸命過去と向き合う中で、
「もしかしたら、彼も苦しかったのかもしれない」
という考えが浮かんだ。




それまで、
憎い、裏切られた、
とばかり思っていたのが、初めて
「彼の苦しみ」
に、思いが至ったのだ。


これは私にとっては、すごく大きなことだった。それですぐにわだかまりがとれた訳ではないが、気持ちがラクになった。





うつが辛い人へ

うつの苦しさで
ときには
未来が見えなくなる。
そんなときは
落ち着いて
ノートを手にしてみて。
感情を書き出すと
気持ちが
落ち着いてくるよ。
気持ちが落ち着くと
見えなかったものが
見えてきます。


コキリ










いただいた恩は回していきます🌕感謝‼︎