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袖振り合うも多生の縁

先日訪れた高知の居酒屋。
飛行機の時間が迫っているので
16時30分から早めに営業されている
「満潮」さんでひとり、
美味しい貝料理を堪能している時のこと。

お隣の席に一人の男性が
おかけになりました。
開口一番、「伊勢海老お願いします。」
!?伊勢海老!!

ご店主が生け簀から伊勢海老を
取ってきました。動いています。
「刺し身と焼き物に…、
それからお吸い物、味噌汁?」
「味噌汁でお願いします。」

いいなあ〜、美味しそう!
思わず「伊勢海老、良いですね」と
話しかけてしまいました。
すると、その男性のお客様。

とても気さくな方で、
色々とお話をしてくださいました。
お互い一人旅同士。
隣り合ったお席でのご縁から
始まった他愛ない会話。

これがとても楽しかったです。
その男性の方は3年くらい前に
急に旅に目覚めたと
おっしゃっていて。

日本国内全ての都道府県を巡るという
目標をたてたそうで、あとは
長崎県を残すのみだと
お話してくれました。

すごいなあ〜!
どの旅先が思い出に残っていますか?と
訊ねたら、青森県の大間(マグロですね!)と
宮崎の高千穂峡が良かったとのことです。

私も基本旅は一人なのですが、
どうして一人旅をするようになったのですか?
と訊ねたら、「風景と美味しいものをきちんと
覚えていられるから。」と答えてくださいました。

おんなじだあ〜!
私もそうです!!
「誰かと行くのも楽しいですけれど、そうすると結局思い出すのはその場所のことじゃなくて、
その人と話したことになってしまうんですよね。」
………。
めっっっっちゃ、分かる〜!!

一人だと、風景も美味しいものも
一対一で向き合うからずっとずっと
後から何度も思い返すことができますよね!
と、私も激しくうなずきながら
同意しました。

そうなんです。
それが一人旅の、何にも勝る
醍醐味なんですよね。

同じ一人旅好き同士として、
共感できることをお話できて
本当に楽しかったです。

そして。
一人旅ならではの、
思いがけない偶然の出会い。
一人だと初対面の方に話しかけやすいし
話しかけられやすいのですよね。

旅先でふと。
袖を触れ合った方達との
なんてことない会話、やり取りが
後から思い返すと風景を彩る
宝石のような、素敵な思い出になります。

旅のスタイルは人それぞれなので
もちろん気心のしれた仲の良い
誰かとお出かけして、
その方と楽しい思い出を共有することが
何より楽しいと思う方も
いらっしゃると思います。

要は「旅に何を求めるか」
ですよね。
そんなことを改めて考えた
居酒屋の出来事でした。

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ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!


















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