#194　ゆっくり春休み

　春休みにしょうへいとりかこが、泊りがけで私の家に遊びに来た。朝早く家を出て、8時4分着の電車で駅に着いた。

　りかこは私の妻と一緒に料理をしたり、家事を手伝っていた。しょうへいは、YouTubeやサッカーの漫画ブルーロックのテレビ版を熱心に見ていた。

　午後3時頃、朝からずっとテレビを見続けているしょうへいを、私と妻は気分転換に近くの花見に誘った。テレビを見たいしょうへいは乗り気ではなかった。花見に行ったしょうへいは、散りかけている、桜を見ても、楽しんでいる様子ではなかった。

　小学校低学年の時は、私たちが行くところには、孫たちは喜んでよくついてきた。しかし、高学年になるにつれて、私が、「○〇に行こう」と、孫を誘うと、「おじいちゃん行ってきて～。」とか、「テレビを見て待ってるわ」ということが多くなった。

  　私は「今日は、おじいちゃんの家でテレビ見放題やったな。パパやママが働いているので、自分の家でずっとテレビを見ているのと同じ感じやな。」と聞いた。「違うでえ～。家でやったら、急にママが帰ってくる時があるわ。その時は、焦るで。洗濯物の取り込みのことや、部屋の片づけのことでおこられるときもあるわ。おじいちゃんとこは、急にママが帰ってくることないもん。おじいちゃんのとこは、ゆっくり休めるで。」

　私は、帰りの電車に乗るために、駅に送って行った。「おじいちゃん、ほんまに『ダラダラ』過ごしたわ。」と、しょうへいが言った。「たまにはええで。いつもやったらあかんで。」と私は言った。
＠家族
#子どもの成長記録