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やりたくないことをやらないでください
本屋さんで立ち読みしていたアドラーの本に書かれていたことなのですが、うつ病の患者さんとアドラーさんとの会話の中に役に立ちそうなアドバイスがありましたので紹介します。
アドラー「やりたいこと、好きなことをして過ごしてください」
うつの人「やりたいことはありませんし好きなこともありません」
アドラー「ではやりたくないことをやらないでください」
うつ病の人は好きなことをやってくださいと言われても、そもそも元気がない状態なので好きなことをするエネルギーさえも不足しているのだと思います。
やりたいことが見つからないのはうつ病の人にとってはよくあることだと思いますが、やりたくないことはたくさんあるように思います。仕事、家事、勝手に湧いてくる自動思考など、これらをやめて、身体の負担を減らすことは病気の症状を和らげるのに役立つと考えられます。
「やりたくないことをやらないようにするにはどうすればよいか」というところに意識が向くと自然と自分にできることを探せるようになるのではないでしょうか。休職するとか(退職等の大きな決断はうつ病が酷い時にはしないほうが良いです)、家事は誰かにお願いするとか、普段の生活の中にもしたくないことはたくさんあると思います。それをひとつずつやらなくて済むように、あるいは最小限で済ませられるように工夫できれば身体の負担が減らせ、病気の状態から回復しやすくなります。
私も掃除が大変だったので、ラグやカーペットを処分して、部屋は全面クイックルワイパーだけで掃除できるくらい簡単化し、最小限の労力で済むようにしました。(本当はルンバがほしいとか思ったりします)。
ものを探すのに部屋の中を動き回るのもストレスになりますのでものをとことん減らし、部屋の中のものの位置を完全に把握できるくらい整理整頓しました。モノを減らすことについては次の記事で説明しています。
できれば思考することも減らしたいので瞑想(マインドフルネス)を取り入れると呼吸に集中するので過剰な思考で脳を消耗させなくて済みます。
無理を重ねているうつ病の人はなにかと我慢していることがあるのではないでしょうか。我慢してやっていること、自分がやるべきだと思っていること、本当はやりたくないことなどの中には実はやる必要がなかったり、とことん作業量を減らせることもあるかもしれません。
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