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【本編全文無料】【初シティリーグ挑戦で61名中ベスト8!】初心者がシティリーグに挑んだ際の環境考察とサーナイトexの戦い方

挨拶

まずはご覧いただきありがとうございます!!
kokiと申します。
普段ポケモンカードのコレクターをしながら、
公式認定ジャッジ&イベントオーガナイザーとしても活動しています。
プレイヤーとしては21年末にVMAXクライマックスが発売されたタイミングでデッキを組み始め、友達とぼちぼち遊ぶ程度でした。

トリプレットビートが発売されたタイミングにてシールド戦が開催され、
店舗等に通いシールド戦に加えて、2ヶ月ほど前からジムバやトレリにもでるようになりました
(ちなみにシールド戦では7回優勝することができました笑
シールド戦のnoteもまとめてあります。もう開催期間は過ぎてしまっていますが、かなり濃い内容になっておりますので、ご興味ある方はぜひご一読くださいませ)

ここから友人のみならずいろんな方と幅広くポケカをする楽しみを覚え、
トレリやジムバでも入賞できるようになってきたこと等もあり、
腕試しの意味も込めてシティリーグにも2023 S4で初挑戦してみることにしました。
シティリーグの厳しさは知人等から聞いておりましたので、
初挑戦のシティリーグでは「まずは勝ち越すこと」を目標に頑張りました。
(と、周りには言っておりましたが、内心は「せっかくだし決勝トーナメントいきたい!!」でした笑)

結果として、5月21日TSUTAYA西友町田店様にて開催されたシティリーグ(61名参加)にて、決勝トーナメント進出ベスト8を取ることができました!

今回はポケカ初心者の自分が初めてのシティリーグにおいて、
自分のベストを尽くせるようにするには、どのような環境を想定し、
どのようなデッキを握り、どのような考えでプレイをすればいいのか、

この思考を棚卸しする意味も込めて、記事に整理いたしました。

どちらかというと僕と同じように、今後初めてシティリーグやトレーナーズリーグに参加されるような初心者の方たちの参考になりますと幸いです

優勝や準優勝とかではないので需要があるかはわかりませんし、拙文にて恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。

前置き:本記事ではデッキ名を二重鉤括弧『』で、カード名を鉤括弧「」で表記します。予めお含みおきください。
※例:「サーナイトex」や「キルリア」をメインエンジンとして闘う『サーナイトex』

使用デッキを決めるまで

初めてのシティリーグということで、どのようなデッキで臨むのか、
ここで非常に悩んでしまいました。
しかしながら、最近のポケカ人口の増加から、私と同じように
初心者はどんなデッキで大会に臨むべきかというのを悩んでいる方も多いと思います。
この話はポケモンカードに限ったものでもなく、これまで別のカードゲームの大会に挑んできた経験等からつくってきた、私なりの大会に臨む時のデッキ選びに対する思考プロセスと、実際にデッキを選択した理由を記します。
ぜひみなさんのご意見もコメント頂けますとすごく嬉しいです!!

求められる勝率

このような大会に臨むときに私が一番気にするのは、自分の目標に対して必要な勝率です。
このあたりは、今回の私と同じように初心者の方が大会に挑戦する際に考えるべきポイントの解説のため、玄人の方からすると当たり前のことが多いかと思います。その点はご容赦いただけますと幸いです。

例えば今回のシティリーグをモデルに解説いたします。
今回私が参加をしたシティリーグは定員80名の大会でした。
定員80名ということは実際の参加人数は50名後半〜70名前半あたりになり、予選は5回戦になるだろうと思っていました。そして仮に60名前半での開催となれば決勝トナメの進出は8名と、かなり厳しい大会になるだろうと思っていました。
シティリーグにおいては、「優勝したい!!」「ベスト4になる!」「トナメにあがりたい!」など様々な目標の方がいらっしゃるかと思いますが、
これらどのような目標においても決勝トーナメントの進出は絶対条件になります。
当たり前のことではありますが、今回の場合予選5回戦トナメ進出は上位8名のため5回のうち4回の勝利は必須=1回しか負けていい猶予はないということです。すなわち事故率を20%未満に抑える必要があります。
一方で例えば定員32名の大会であれば、予選は3~4回戦になり黒星の猶予も同様に1つですので、事故率は25%まで許され、多少緩くはなります。

またカードゲームである以上当然ながら、ポケモンカードはサイド落ちや種切れという特性もあることから、運に左右をされてしまう要素が少なからずあります。どんなに上手い方でも、仮に世界チャンピオンでも、事故ってしまうことが多いにあります。

このことから、今大会では優勝を狙っていたとしても、トナメ進出を目標にしている方だとしても、デッキの爆発力よりも安定性が重視されると結論づけました。

一方でCLのDay2など「あとは優勝を狙うのみ!!」みたいな大会の場合は、上級者を貫通できる可能性を少しでも上げるために、安定性よりも爆発力やロマンを重視すると思います。
※これはあくまで自分のプレイスキルが、優勝を狙うには足りない立ち位置だから、不足しているプレイスキルを運で補うということです。
プレイスキルが高い方は、安定性を重視することも多いにあります。

環境考察とデッキ選び

上記要素も交えて、私のデッキ候補から絞り込む過程の解説です。
まずはCL新潟のその周辺の環境からデッキ候補を4つに絞り込むところまでを、大会当日の2週間前までに行いました。

まずはCL新潟のデッキ分布です。

CL新潟Day1デッキ分布
CL新潟Day2デッキ分布
CL新潟TOP16デッキ分布
CL新潟マッチング別勝率

出典:YouTube「【公式】ポケモンカードチャンネル」

・『サーナイトex』の対ロスト(『ギラティナ』含む)に対する勝率の低さ
・『サーナイトex』の両者敗北の多さ
・『パオジアンex』の勝率の低さ
・『ルギアVstar』の勝率の高さ
・『ミュウVMAX』の勝率の高さと分布の低さ=使い手は洗練されている
・ロスト(『ギラティナ』含む)の対『ルギアVstar』の極端な勝率の低さ
(全体的に低いのは、デッキ運びの難易度もあると思います)
・『ルギアVstar』に唯一勝ち越しをしているのが『サーナイトex』

このあたりが資料を見てざっくり抱いた所感ですが、特に顕著だったのが
アルセウスVstarを使用したデッキの分布の多さです。
アルセウスVstar+ギラティナVstarを使用したデッキ(以下『アルギラ』)と『アルギラ』を除くアルセウスVstarを使用したデッキ(以下『アルセウス』)について分析します。

マッチング別勝率では『アルギラ』『アルセウス』のデータは不明ですが、
Day1分布では『アルギラ』の使用率は8.8%
『アルセウス』の使用率は6.7%
合計するとなんと15.5%
Day2分布では『アルギラ』の使用率は9.0%
『アルセウス』の使用率は8.0%
合計するとなんと17.0%
両日ともに全体分布で1位のデッキタイプになります。

アルセウスVstar軸のデッキは、相方としてギラティナの高火力に期待をしたり、アローラロコンで特性持ちのポケモンをメタったり、ブラッキーVMAXをつかってサイドを巧みにとっていったりなど、様々なデッキタイプがありますが、共通している点として「頂への雪道」を活用して相手のデッキの動きを止めるというのが挙げられます。
また好きなカードを2枚手札に持ってくるというイカサマ特性によって、
その再現度が非常に高い=安定性の高さが強みです。

そのため、試合中に「頂への雪道」をプレイされる確率が高い環境であり、
「頂への雪道の影響を受けにくいデッキ」or「頂への雪道をしっかりと剥がすことのできるデッキ」のどちらかはほぼ必須条件だと考えました。
補足:この辺り「当たり前だろ!」って思う方がほとんどだと思います。
ですが、しっかりと理由を分析、言語化することによって、よりこの意識を深めることができます。

次にCLの結果が環境に反映されてくるであろう5月8日〜5月14日までのシティリーグの環境を見てみました。

シティリーグ5/8~5/14 Tier表
シティリーグ5/8~5/14 TOP16分布(比率)
シティリーグ5/8~5/14 TOP16分布(数)

出典:ポケカブック様(@pokeka_book)

こちらをみて強く感じたのは「『サーナイトex』の圧倒的な入賞数、入賞率」でした。
4月14日に拡張パック「クレイバースト」が発売され、「ナンジャモ」が実装されてからまる一ヶ月が経過したこの日まで、当初から『サーナイトex』は話題になっており、環境トップを走り続けていました。
「おはらいグローブ」や「セイボリー」といったメタカードの採用率が上がっている中でも、環境トップを走り続けているということは、
・『サーナイトex』を倒すには相応の対策が必要
・『サーナイトex』以外を使用するには相応の理由が必要

以上の2つが求められると考えました。

サーナイトはキャラも人気なのに環境でも強い
拡張パック「スカーレット」のサーナイトex SARは最高のイラストですよね

そして候補デッキは環境デッキのなかから選ぼうというのも決めました。
理由としては、僕のような初心者が大会に挑んで結果を出したいと考えたときには、我流のデッキは扱いづらいということが明々白々だからです。
要するに環境デッキは強いから環境デッキだということ、そこに対して長い練習期間もない状態で自己流のデッキで挑むのは無謀だというのが僕なりの結論でした。

『サーナイトex』を倒すためには

『サーナイトex』に勝つためには、以下の要素が多くデッキに込められている必要があると考えます。

① 早期から「頂への雪道」を複数回プレイする

『サーナイトex』からすると「頂への雪道」は非常に嫌なカードになります。「サーナイトex」でエネルギー加速ができず攻撃ができないことも然ることながら、序盤での「かがやくゲッコウガ」によりドロー+トラッシュへのエネルギー溜めができなくなったり、「ザシアンV」によるエネルギーを山札から場へと展開させる動きが制限されたりと、序盤から終盤までゲーム中ずっと嫌なカードになります。

説明不要のぶっ壊れカード

また、『サーナイトex』以外にも、『ルギアVstar』『パオジアンex』『パルキアVstar』『ミュウVMAX』など多くの環境デッキや、カード単位でも「ジュラルドンVMAX」「ブラッキーVMAX」「アローラロコンVstar」「アルセウスVstar」など多くの流行りカードに対して有効な札となります。
ただし相手のデッキタイプによっては序盤のみ刺さったり、終盤に有効だったりと、プレイしたいタイミングが異なってくる場合があるため、序盤から「頂への雪道」しっかりとプレイできるデッキが環境に対して有効だと考えました。またゲーム途中で剥がれること、終盤でもプレイをして相手の要求を上げたいことから、複数枚を無理なく採用できるデッキが強いと考えます。
この条件を満たせるデッキとしては、
『アルセウス』『アルギラ』『ロストギラティナ』『ミュウVMAX』
あたりが候補にあがりました。

よくよく考えれば本来雪道が厳しい『ミュウVMAX』が、その雪道を複数回プレイしてくるの、
理不尽にもほどがありますよね

②ベンチのポケモンを早期に、複数体倒すことができる

『サーナイトex』は、当然ながら「サーナイト」というポケモンが2進化であることから、「ラルトス」「キルリア」をしっかりと展開&防護できないと、そもそも試合を展開することができません。
そのため『サーナイトex』に対しては、「ラルトス」「キルリア」を早期に倒して「サーナイト」「サーナイトex」を場にプレイさせないことが有効です。
「かがやくゲッコウガ」のようなベンチのポケモンに対してダメージを出すことができるポケモンも有効なのですが、「マナフィ」が間違いなく採用されているため、ダメカンをバラ撒くことのできるポケモンのほうが決まる確率は高いです。
特に「マナフィ」は『サーナイトex』と相性の良い「レベルボール」で持ってくることもできるため、サイド落ち以外は基本的にプレイされます。

裏を返せば「かがやくゲッコウガ」のために「マナフィ」を採用しなければいけないジレンマ

ダメカンを数多くバラ撒くことのできるポケモンとして、現実的に採用ができるのは「ヤミラミ」や「ミュウツーV-UNION」が挙げられるでしょう。

ダメカンを12個、16個バラ撒くって冷静に考えておかしい効果している...…

「ミュウツーV-UNION」が採用できるデッキは基本的に『サーナイトex』に限られてきます。
一方「ヤミラミ」については、ロストゾーンを活用していくデッキであれば、安定して「ロストマイン」を使用することができます。
特に多数の「キュワワー」を使ったり、ロストスイーパーをつかってスタジアムやポケモンのどうぐ(特に「森の封印石」)をロストゾーンに溜めることのできるいわゆる『ロストバレット』と呼ばれるデッキや、「ギラティナV」の「アビスシーク」を使って手札補充をしながらロストゾーンを溜めていく『ロストギラティナ』などが、早い段階で「ロストマイン」を使用することができ、「ラルトス」や「キルリア」を早期に倒して『サーナイトex』を苦しめることができます。

また「ヒスイヌメルゴンVstar」を採用した『ロストヌメルゴン』は、「ヒスイヌメルゴンVstar」の耐久力によって、『サーナイトex』側の「ザシアンV」や「サーナイト」を引っ張ってくる動きができるため、「ロストマイン」を複数回使用できることに繋がります。

『ロストギラティナ』は先述の「アビスシーク」に加え、「ギラティナVstar」がHP280の耐久力と、どんなポケモンでも一撃で気絶させることのできる最強ワザ「スターレクイエム」や280の高火力「ロストインパクト」を併せ持ちます。「ロストインパクト」に「おはらいグローブ」などを加えることで310の威力を出すこともできます。
『サーナイトex』側は柱である「サーナイトex」が一撃で倒されてしまう心配を常に抱きながら闘う必要があります。

・速攻で「ロストマイン」を使用することのできる「ロストスイーパー」多投型の『ロストバレット』
・「アビスシーク」でロストゾーンを溜め「ロストマイン」を狙いつつ、「ギラティナVstar」で「サーナイトex」のワンパンも狙える『ロストギラティナ』
・「ヒスイヌメルゴンVstar」の耐久力で盤面を保ちながら、「ロストマイン」を複数回撃つことのできる『ロストヌメルゴン』

このあたりがデッキ候補としては有力でした。

また『サーナイトex』に採用されている「クレセリア」が、ワザ「ムーンライトリバース」をつかって、相手の「ラルトス」「キルリア」を倒すことができるため優秀です。

地味にルナブラストもウッウを倒すことができ、
なにより返しのウッウに倒されないことが魅力的です。

③「ナンジャモ」に強い

先述した「ナンジャモ」は多くのデッキに影響を与えたカードです。

発売前から性能、イラスト、キャラ人気の三拍子が揃って大きく話題になっていましたね

序盤ではリソースを守りながら手札を伸ばすことができ、中盤以降は相手の手札を流すことができる高性能カードです。
そして『サーナイトex』は「キルリア」の特性「リファイン」や、多投されている「レベルボール」「霧の水晶」といった山札を混ぜることのできるカードなどと相性が良いです。そのため『サーナイトex』には基本的に3~4枚採用されており、序盤終盤問わず試合中に複数回使用されます。

そのため現環境では「ナンジャモ」の手札干渉に強く対応できるデッキタイプが重要だと考えました。

結論としては『サーナイトex』『ルギアVstar』『アルセウス』『アルギラ』『ロストヌメルゴン』『ミュウVMAX』がこれに該当すると考えました。

『サーナイトex』については、上記が理由です。

『ルギアVstar』はギフトエネルギーが「ナンジャモ」に有効です。
また「アーケオス」の「プライマルターボ」によって、手札が流されてしまってもエネルギーを場に補給して攻撃を行うターンを作りやすいです。

『アルセウス』『アルギラ』は、好きなカードを2枚もってくる「スターバース」や、「ビーダル」の特性「はたらくまえば」で手札を5枚に増やすことができたりと、柔軟に対応することができます。
また「アルセウスVstar」の「トリニティノヴァ」によって、盤面にエネルギーを補給できるため、手札を流されてしまっても攻撃できるターンを作りやすいです。

高耐久の「ヒスイヌメルゴンVstar」を採用した『ロストヌメルゴン』や「アルセウスヌメルゴン」については、「ヒスイヌメルゴンVstar」が盤面に留まり連続して攻撃を行うことができるため、手札を流されてしまってもしっかりと攻撃につなげることができるのが強力です。

『ミュウVMAX』は「ゲノセクトV」の特性「フュージョンシステム」によって、縦引きを複数回行うことができ、デッキの特性上山札の圧縮も行いやすいため、手札干渉に対して強く出ることができます。

こまやまあきら先生のゲノセクト、かわいくて好き

『サーナイトex』に強いデッキ

以上のことをまとめると
・『アルセウス』『アルギラ』
  →「頂への雪道」、「ナンジャモへの対応」
・『ロストギラティナ』
  →「頂への雪道」、「ロストマイン」によるベンチ攻撃
・『ロストヌメルゴン』
  →「ロストマイン」によるベンチ攻撃、「ナンジャモへの対応」
・『ミュウVMAX』
  →「頂への雪道」、「ナンジャモへの対応」
・『サーナイトex』
  →「ムーンライトリバース」によるベンチ攻撃、「ナンジャモへの対応」

こちらの5つのデッキが複数の要素を満たせると判断し、現環境における有力なデッキ候補といたしました。

当日の使用デッキを決める

上記5つのデッキのうち、当日僕がどれを使用するか、ある程度絞ります。
このあたりは僕個人の話が多いので、興味がない方は読み飛ばしてください笑

『ロストギラティナ』
結論から言うと真っ先に候補から外しました
デッキパワーとしては非常に強力で、なにより今の環境において不利なデッキが存在しないことが非常に魅力的です。
しかしながら『ロストギラティナ』は非常に扱いが難しく、かつ練度が非常に高い方が多くいらっしゃるデッキタイプです。
使用人口も多く、ミラーマッチになった際に間違いなく勝てないなと思い、候補から外しました。
僕自身あと半年早く使い始めていたら筆頭候補になるくらい、今の環境に適しているデッキだと思います。

『アルセウス』『アルギラ』
「アルセウスVstar」を中心に相手に「頂への雪道」を押し付けながら、相方となるポケモンとともに闘うデッキタイプです。
安定的に「頂への雪道」をプレイでき、多くのデッキに対して有利盤面を形成することができます。
また盤面のボリュームをあげることができ、「ロストマイン」に対して強く出られることが魅力です。
一方で『ルギアVstar』や『ミュウVMAX』に対して後攻をとってしまったときにかなり不利になってしまうこと、ミラーの割合が増えることが想定されること、僕自身の練度がほぼ皆無なことから、候補からは外しました。

『ロストヌメルゴン』
基本的には『ロストバレット』の戦術をとりながら盤面を形成していき、「ヒスイヌメルゴンVstar」の圧倒的な高耐久性でボードアドバンテージを稼ぐデッキになります。
『サーナイトex』相手に「ロストマイン」の多用や、「ロストシティ」によるロスト送りが非常に強力です。
同じようにロストゾーンを活用する『ロストギラティナ』や『ロストバレット』と比較をすると新しめのデッキタイプであり、かつ使用者もそこまで多くないため、比較的練度に差がでにくいデッキです。
僕自身も何度か回してみたことがあり、「ヒスイヌメルゴンVstar」が育つ前に「ボスの指令」で取られないことをしっかりと意識すれば、非常に強いと感じていました。
そのため『ロストヌメルゴン』は候補の1つに残しました。

『ミュウVMAX』
僕個人のなかでは一番長く、一番多く握ってきたデッキです。
「頂への雪道」「ドラピオンV」といったメタカードが数多く実装されてきましたが、登場から今でもずっと環境に居続けるデッキタイプです。(しかもメインエンジンは登場からほぼ変わらない状態)
CL新潟でもほとんどのデッキに5分以上の戦績をおさめており、未だその強さが伺えます。
実は4/14の「ミカルゲ」の登場により、一時期『ミュウVMAX』の使用率は下がっていました。CL新潟でも使用率は非常に低くなっています。
そのため以前は当たり前のように採用されていた凶悪メタカード「ドラピオンV」の採用率が下がってきており、『ルギアVstar』以外はほとんど採用されなくなっていた状況でした。
要するに『ミュウVMAX』を意識しないデッキ構築が増えてきており、少し舐められ始めている状況でした。CL新潟での勝率の高さもこれが要因でしょう。
僕個人の中での練度の高さと、向かい風状態が緩和され始めていることから、『ミュウVMAX』は候補の1つに決定しました。

・『サーナイトex』
本記事でもメインに取り扱っている環境トップデッキです。
当然ここは無視できません。
実は僕個人としては、好きなポケモンだったこともあり4月中旬から
『ミュウVMAX』に並んで使用していたデッキでした。
使用難易度が高いデッキではありますが、1ヶ月ほど擦り続けましたので、
人並みには扱えるようになっていた自信があります。
最初はジムバトルやトレーナーズリーグで制限時間25分を超えてしまうことも多かったですが、5月に入ってからはしっかりと自分のプレイを早くすることができるようになり、ミラーマッチでも勝てるようになってきました。
ミラーマッチでも勝てる=デッキに対する練度は平均以上ということでしたので、それが自信につながりました。
環境トップのデッキテーマであり、それに対する練度が平均以上なのであれば、候補に入らない理由はないです。

よって、5月14日時点での候補は
・『ロストヌメルゴン』
・『ミュウVMAX』
・『サーナイトex』
の3つに絞られました。

ここから一人回しをしたり、友人に付き合っていただいたりで、
上記3つのデッキの練習をしました。

ここから5日間ほど練習をしているなかで、環境の変化も少しあり、
以下の結論に至りました。

・シティリーグの上位入賞者に『パオジアンex』が増えてきた。
・『ロストヌメルゴン』は、『パオジアンex』を相手にしたときに、「ヒスイヌメルゴンVstar」は使用せず『ロストバレット』の戦術のみで戦わなければならないが、『ロストバレット』戦術の練度が非常に低いため、勝ちきれる自信がなかった。
・シティリーグの上位入賞者に『ミュウVMAX』が増えてきた。
・そのため『アルセウス』に「ミカルゲ」の採用が増えてきた。
・「ミカルゲ」を倒すために「コオリッポ」の採用も検討されたが、
 「コオリッポ」入りの構築を回す時間がなく、追いつかないと判断した。

以上の理由と、練習時の勝率の高さから、前日の5月20日に『サーナイトex』を使用することに決定いたしました。

デッキリスト解説

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デッキリストに関しては、CL新潟にて見事優勝されたポケカ四天王である
ヤマグチヨシユキ選手(@yamayoshi1026)使用のデッキリストと1枚だけ違う構築です。
ただし、言うまでもないですが、ヤマグチヨシユキ選手と僕とでは、
ポケモンカードに対する理解やプレイスキルが雲泥の差です。
そのため各1枚1枚の採用理由も異なり、初心者からしての安定性を優先した構築であり、結果的にほぼ一緒になった状態です。

ポケモン

ポケモン(17枚)

ラルトス3枚、1枚

ラルトス3-1採用

「テレポートブレイク」を持つラルトスを3枚
「メモリースキップ」を持つラルトスを3枚

「テレポートブレイク」を持つラルトスはHP70なのが強力です。
HP60のラルトス2体では「ロストマイン」で簡単に2体とも持っていかれてしまいます。最近はベンチのポケモン2体にダメカンを1つのせる「ルチャブル」の採用も流行っているため、注意が必要です。

「メモリースキップ」は「アローラロコンVstar」や「ヒスイヌメルゴンVstar」といった、ワザによって突破が難しくなってしまうポケモンへの対抗策として採用しています。
裏を返せばこのラルトスを失ってしまうと、かなりきつくなってしまう場面もありますので、「バトルVIPパス」等デッキからリクルートする際や、
場のラルトスを進化させるときなどは、どのラルトスから行うのかを慎重に考える必要があります。

キルリア4枚

ビンタ30点が実は輝きました

4枚とも特性「リファイン」を持つキルリアを採用し、
ワザ「ミラージュステップ」を持つキルリアは不採用にしました。

不採用理由としては
・序盤の優先順位
・「ミラージュステップ」を使うケースの弱さ
・「山札の残り」を強くしたい

の3点です。

「ミラージュステップ」の使用機会というのは基本的に序盤のみなります。
そして「ミラージュステップ」のキルリアを手札に持ってくる手段としては、「レベルボール」が挙げられます。
しかし、後述いたしますが、特性「ふしぎなしっぽ」を持つミュウは、
バトル場にいればいるだけアドバンテージを稼いでくれるポケモンであり、
序盤に最優先にプレイをしたいポケモンです。
そのため1ターン目に「ふしぎなしっぽ」を宣言できていない場合にて、
2ターン目に「レベルボール」が手札にあれば、「ミラージュステップ」よりも「ふしぎなしっぽ」につなげたい場面の方が多いと感じました。

また、「ミラージュステップ」は主に「ラルトス」のサイド落ちのケースにて輝くワザです。裏を返せば「ラルトス」が3体以上山札に残っている場合には、基本的にほぼ死に札になりやすいカードになります。
当然後攻1ターン目でラルトスが倒されてしまい、2体のラルトスのみで闘う必要が出てきた際に、なんとか展開につなげることのできる粘りのワザでもありますが、その場合は原則「ミラージュステップ」のラルトスも倒されてしまうため、「サイドが-2の状態で盤面を再形成しつつ捲らなければならない」、本当に粘りの一手にしかならざるを得ない状況です。
こうなってしまった場合はほぼ負けなのでは?と思い、採用を見送りました。

加えて、基本的に『サーナイトex』は、特性「リファイン」を持つ「キルリア」が場に並んでいる状態がデッキに最もアドバンテージを与えてくれます。
・「リファイン」による山札掘り
・「頂への雪道」が貼られていても、解決策に繋げやすい
・「キルリア」がいる状態で番を始めることができれば「リファイン」+進化先の「アルカナシャイン」で1ターンに4枚縦引きすることができる

そのため、積極的に狙いたい盤面でもあり、山札に死に札(進化先を失った「ラルトス」)を残したくないことからも、「リファイン」を持つ「キルリア」の現物を増やすことによって山札の残りのバリューを上げたいと考えました。
またそうすることによって「すごいつりざお」によって「キルリア」を戻す必要性を薄め、その他のアタッカーや必要に応じてエネルギーを戻せる可能性を広げることに価値を感じました。

余談ですが「エルレイド」の採用や、「サーナイト」の採用枚数増など、2進化ポケモンの枚数が増えるのであれば、「ミラージュステップ」の必要度は大いに増します。

サーナイトex2枚

「ダブルターボエネルギー」を貼って、「テクノバスター」をつかい190打点を出す「ミュウVMAX」と実は同じステータス

本デッキのメインエンジンとなるポケモンです。
サイドを2枚とられてしまうため、アタッカーというよりは基本的にベンチから周りのポケモンのエネルギー加速を行ってもらう柱としての役割です。
HPも310と高く、ワザ「ミラクルフォース」も190打点出せるため、
先殴りができれば「ルギアVstar」や「アルセウスVstar」に打ち勝つことができます。
自身で逃げエネを確保しながらベンチのアタッカーを育てることもできるため、相手の残りサイドが1枚のときに壁として出すことで、勝ち筋につながることも多い、本当に優秀なポケモンです。

一方でこのポケモンが倒されてしまうと、デッキとしての攻撃手段がかなり限られてしまうため、一番はじめに山札内の枚数を確認して倒されてしまっても大丈夫なのかプランをたてます。

不意に「ボスの指令」などで呼び出されて290点を与えられてしまうと、
トラッシュから一切のエネルギーを自身につけることができなくなり、
逃げることもエネルギーをつけることもできなくなってしまう
ため、
トラッシュのエネルギーに余裕があれば予め1枚はつけておくと安心です。
終盤手貼り分のエネルギーがなくなってしまえば、270点与えられてもロックされてしまうため、その場合は予め2枚つけておくか、「すごいつりざお」+「アルカナシャイン」で補給できるようなプランを立てておきましょう。

サーナイト2枚

さくまさのすけ先生のイラスト、めっちゃ好き

特性「アルカナシャイン」をもつ「サーナイト」は2枚採用しています。
このデッキにおいて、メインアタッカーもメインエンジンも務めてくれる、非常に優秀なポケモンです。

このポケモンは「サーナイトex」と合わせることによって、それだけで240打点を打ち出すことができます。
基本的にはこの高打点をつかって、サイドを2-1交換することができるのが、このデッキの強みになります。

上記に加えて、超エネルギーを1枚手貼りすることができれば270打点、
「アルカナシャイン」で2枚加速することができれば330打点

サイド先行されている状態で「リバーサルエネルギー」を貼れば、その一枚で150打点
「サイコエンブレイス」とあわせて330打点

などなど、場面に応じて高火力を出すことができるのが、このカードの評価に繋がります。

小テクにはなりますが、「アルセウスVstar」や「ルギアVstar」を相手にするときは、1ターン目から「サーナイト」に進化する予定の「ラルトス」に手貼りができていると、300打点を狙いやすくなります。(「サイコエンプレイズ」で貼ることのできる6枚+手貼り2枚で合計8枚)

一方で、ロスト対面においては「サーナイト」にはダメカンを乗せずに、3枚の超エネルギーをつけることを目標にします。
「サーナイト」はHPが140のため、「サイコエンブレイス」によってエネ加速をしてしまうと、「ロストマイン」や「おとぼけスピット」で簡単に取られてしまう状態になります。
そのため序盤から中盤にかけて、手貼りを行ったり、「クレセリア」の「ムーンライトリバース」によってダメカンを取り除いたりしながら、3枚超エネルギーをつけていきます。
サイド先行されていれば、「リバーサルエネルギー」1枚だけでワザを使えます。

クレセリア1枚

対ロストやミラーマッチ、対『パオジアンex』において、非常に輝いてくれる1枚です。
「サイコエンブレイス」との相性も然ることながら、「ルナブラスト」と自身のHPによって、「ウッウ」に対して撃ち勝つことができます。
テクニカルな戦い方としては、高HPのポケモンに40点や60点を乗せておくことで、最後の処理の難易度を下げることもできます。

ザシアンV1枚

綺麗なシアンカラーのイラストが素敵ですよね


最大火力360点を狙うフィニッシャーです。
本デッキにて唯一「ヒスイヌメルゴンVstar」を貫通するポケモンです。
サイドを2枚とられてしまうポケモンのため、基本的には場には出さずに、使用する局面のみ展開をします。
一方で山札からのエネルギー供給が間に合っていないときに加え、『アルセウス』対面や『ロスト』対面など、TPOに応じてプレイする必要も求められるポケモンです。

『アルセウス』対面
『アルセウス』側は基本的に「トリニティノヴァ」からスタートをするため、余程の条件が揃わない限りこちらの「ザシアンV」が一撃で倒される可能性は低いです。(お相手「ザシアンV」の特性+手貼り2回+「こだわりベルト」など)

特性「けんのほうこう」や「アルカナシャイン」「サイコエンブレイス」をつかうことによって2ターン目で「アルセウスV」を一撃で倒せる可能性もあれば、先攻ならば、初ターンの特性+手貼りだけでも150打点だせるため、「アルセウスVstar」相手でも殴り勝つことができます。

『ロスト』対面
『ロスト』側は序盤「ウッウ」で攻撃してきますが一撃では倒されず、自身のみで150打点を出してサイドを取ることができ、手負いになったとしても「崩れたスタジアム」で盤面から落とすこともできます、そのため『ロスト』側は「ザシアンV」をなるべく相手にしたくありません。

一方で、
・「ザマゼンタ」の「かたきうち」
・「カイリューV」の「ドラゴンゲイル」
・「ギラティナVstar」の「ロストインパクト」
等で倒されてしまうため、お相手のデッキに採用されているエネルギーの色を見てから、プレイするか否かを判断するというのも大切です。

ミュウ1枚

自由気ままなミュウらしさが溢れていて
最高のイラストです

特性「ふしぎなしっぽ」を持つ「ミュウ」を1枚採用しています。
序盤の立ち上がりに大きな一役を担ってくれ、特に1ターン目に攻撃することのない『サーナイトex』というデッキタイプの欠点を埋めてくれるカードです。
先述の通り最序盤は「ふしぎなしっぽ」を宣言することを最優先に考えても差し支えないほど強力なカードです。
特に1ターン目においては、「バトルVIPパス」も含め、「霧の水晶」「レベルボール」「ハイパーボール」と、ポケモンの展開につなげることのできるカードが14枚あるため、「ふしぎなしっぽ」でヒットさせることを狙っていきたいです。

プレイングテクニックとして、序盤等狙っているカードがある場合は「リファイン」や「博士の研究」などの縦引きや、「レベルボール」「霧の水晶」といった山札からカードを抜く行為を一通り終えてから、最後に「ふしぎなしっぽ」を宣言することでヒット確率を上げることができますが、
「リファイン」や「ハイパーボール」のコストに悩む際や、グッズではなくサポートを引きにいきたいときには、トラッシュ等のグッズの枚数と相談しながら先に宣言することもあります。

場にいればいるだけアドバンテージを稼いでくれる1枚になります。

かがやくゲッコウガ

ゲッコウガはアニメ補正もあってかっこよすぎる

このカードも場にいればいるだけアドバンテージを稼いでくれるカードになります。
特性「かくしふだ」によるドローだけではなく、超エネルギーのトラッシュ送りもできることで重要な役割を果たしてくれます。
またHPが130あるため、ロスト対面において壁になってくれます。
「あなぬけのひも」を使われた際の選択肢にしましょう。
このカードに乗せられたダメカンは、「クレセリア」で取り除いてあげて、
場持ちを良くしましょう。

最近は減少傾向にありますが、「クチート」の「あまいわな」を喰らうと盤面がロックされてしまいますので、余裕があるときは「崩れたスタジアム」でトラッシュをしてあげたり、ミラーマッチのときは場に出さないという選択肢もとりましょう。

マナフィ

マナフィのみじかい足がかわいくて好きです

「かがやくゲッコウガ」の「げっこうしゅりけん」を喰らってしまうと、盤面が崩壊するため必須カードです。
『パオジアンex』やロスト系統がお相手の際は、必ず出すようにしましょう。

グッズ

グッズ(21枚)

バトルVIPパス4枚
言わずとしれた初動最強カード。
「ふしぎなしっぽ」でヒットすれば1枚が2枚にあるアドを稼げます。
中盤でも「リファイン」「ハイパーボール」のコストになるため、邪魔にはなりにくいです。

レベルボール4枚
「ラルトス」「キルリア」「ミュウ」のみならず「マナフィ」もサーチできるため、採用優先順位は高いです。
後述する「霧の水晶」と枚数比較されることが多いですが、大切なエンジンになる「キルリア」を持ってこられる点から、優先順位を上げています。
2ターン目とかに「レベルボール」が見えると幸せな気分になります。

霧の水晶3枚
「ラルトス」「ミュウ」に加え、「ザシアンV」「クレセリア」と、いつ使ってもほしいカードにアクセスすることができます。
超エネルギーも引っ張ってきたりと、余裕さえがあればもう一枚採用したいカードです。

ハイパーボール3枚
2進化のポケモンをサーチできることもさることながら、エネルギーをトラッシュできることが優秀な役割を担います。
「ふしぎなあめ」が手札にある状態でこのカードが「ふしぎなしっぽ」で見えると、幸福度があがります。

ふしぎなあめ3枚
2ターン目から攻撃を始めることを目標にすると、「ふしぎなしっぽ」や縦引きによるこのカードのヒット率は高めたいです。
4枚になると腐りがち、2枚だと引っかかりづらいため、この採用枚数に落ち着きました。ハイパーボールとの枚数のバランスが大切なカードです。

すごいつりざお2枚
「ラルトス」「キルリア」「サーナイト」といったデッキの中心が倒されやすいため採用必須のカードです。
1枚と2枚では使いやすさに雲泥の差があり、終盤超エネルギーを2枚戻すことによって「アルカナシャイン」で確定2加速を行ったり、
ロスト対面においてのクレセリアの再利用や、大型対面における「ザシアンV」の複数利用など、できる選択肢の幅を大きく広げてくれます。
「すごいつりざお」を以下に巧みに使いこなせるか否かが、『サーナイトex』に対する練度に大きな差を生み出します。

ともだちてちょう1枚
主に「ボスの指令」「さぎょういん」を使い回すための1枚です。
このカードがあることで、終盤に確定「ボスの指令」のプランを作り出せることが非常に強力で、このカードのおかげで勝てたといった試合はたくさんあります。
また、このカードがあることによって、序盤の「リファイン」のコストでサポートを選べたり、「博士の研究」を使用する際のコストに対する重みが軽減されます。
最初に山札を確認する際に、このカードがサイド落ちしているかどうかを確認することによって、その後の試合運びの計画が大きく変わってきます。

ロストスイーパー1枚
このカードが、先述のヤマグチヨシユキ選手(@yamayoshi1026)使用のデッキリストと1枚だけ違うポイントです。
「ロストスイーパー」の主な仕事は2つです。
・「頂への雪道」を剥がす
・相手のポケモンのどうぐを剥がす

「頂への雪道」を剥がすカードとしては、他にスタジアムや「さぎょういん」等があります。
このデッキにはスタジアムが2枚採用されており、「ロストスイーパー」のかわりにスタジアムの採用枚数を増やすことも候補にありました。
『サーナイトex』に採用されるスタジアムは、以下の4枚が候補に上がると思います。
・「チャンピオンズフェスティバル」
・「ボウルタウン」
・「シンオウ神殿」
・「崩れたスタジアム」
「チャンピオンズフェスティバル」については、入手難易度が非常に高いカードであり、採用は現実的ではありませんでした。

残りの3枚はプレイする場面を選んでしまうことが懸念点です。
「ボウルタウン」は、序盤の盤面展開を伸ばしてくれる役割も併せ持っていますが、お相手のアシストにもなりかねない点、
「シンオウ神殿」は「頂への雪道」を剥がしながら「リバーサルエネルギー」で攻撃したいときに、その選択肢を潰してしまう点、
「崩れたスタジアム」はポケモンのトラッシュにより負け筋の消失や、エネルギーの回復といったピンポイントでの使用に価値があり、「頂への雪道」を剥がすタイミングとかぶらないことが多い点、
上記の理由から、スタジアム以外で「頂への雪道」を剥がす選択肢が欲しかったです。

またサポート「さぎょういん」はスタジアムを剥がしながら3枚ドローをできるカードのため強力ですが、
「頂への雪道」+「ジャッジマン」をされてしまったときに、
手札を伸ばす選択肢として「博士の研究」「ナンジャモ」を使用した際に「さぎょういん」が使用できなくなってしまうのが、大きなビハインドになると感じました。

「ロストスイーパー」は、上記理由からサポートで引きに行くことを狙えるということと、「ふしぎなしっぽ」でもヒットを狙えるということの噛み合いがよく、使い勝手が良いと感じたため採用いたしました。

正直「頂への雪道」をどのように剥がすのかについて、非常に多くの時間を割くくらい、「頂への雪道」のプレイ率が高いと感じていました。

からあげカビゴン

また相手の「おはらいグローブ」や「災いの箱」といった強力などうぐを剥がすことができるといった役割もあります。
またシャロンさん(@syaronalex)の影響によって、「勇気のおまもり」を装備した「カビゴン」が流行っていることもあり、「勇気のおまもり」を剥がすことによって「サーナイト」が150打点で「カビゴン」を倒せるようになることにも大きなメリットを感じました。
出典:シャロンさんの記事はこちら

サポート

サポート(8枚)

博士の研究1枚
先述のヤマグチヨシユキ選手(@yamayoshi1026)使用のデッキリストと比較をして1枚少ない採用です。
「リファイン」や「かくしふだ」が使用できない際に、手札を大きく伸ばしてくれる強力なサポートですが、先述の「ロストスイーパー」の採用優先のため、泣く泣く枠を削りました。
「ナンジャモ」と比較をして、手札の枚数を伸ばすことに貢献をしてくれますが、僕個人としてリソース管理にそこまで自身がなかったことから、
「ナンジャモ」>「博士の研究」として採用枚数を1枚にしました。

ナンジャモ4枚
「博士の研究」と比較をして、リソースを伸ばしながら手札を伸ばすことに貢献をしてくれます。また苦手対面であるロスト系統の相手に対して手札干渉を行うことができ、こちらとしては多くのポケモンの特性を用いながら手札を伸ばせるため、『サーナイトex』と特に相性の良い一枚です。

ボスの指令2枚
山札に「ともだちてちょう」があるのであれば、序盤はコストにしても良いカードです。終盤に山札を掘りきったあとに「ともだちてちょう」をつかって、確定で「ボスの指令」を使ってリーサルを狙いにいけることが、このデッキの強さの秘訣でもあります。
ミラー対面では積極的にプレイをして、相手の「キルリア」を倒すことを徹底しましょう。

さぎょういん1枚
「頂への雪道」を多数プレイをしてくるデッキとしては『ミュウVMAX』や『アルセウス』がありますが、その場合は一撃で落とされにくい場面が多いため、こちらとしても2ターンの猶予があるため、「さぎょういん」をプレイする余裕もあると考え採用しました。
「ともだちてちょう」とスタジアム現物、「ロストスイーパー」とあわせて、合計5回スタジアムを割ることができるため、サイド落ちなどを考慮しても余裕のあるプレイを行うことができます。
環境の変化によって採用枚数が変化する可能性の大きいカードです。

スタジアム

スタジアム(2枚)

シンオウ神殿1枚
役割としては主に3つです。
・「頂への雪道」を剥がす
・『ルギアVstar』の「ギフトエネルギー」の無効化
・『サーナイトex』の「リバーサルエネルギー」の無効化
特に「ナンジャモ」環境において、『ルギアVstar』は「ギフトエネルギー」にドローを頼っている場面が多いため、かなり苦しい要求を押し付けることができます。

また小テクとして、「ダブルターボエネルギー」がついている「アルセウスVstar」に対して「シンオウ神殿」+「メモリースキップ」を行うと、
序盤の相手のエネルギー管理プランを大きく崩すことができます。

自分が「リバーサルエネルギー」をつかいたいタイミングでプレイをしないことだけは、充分に気をつけてください。

崩れたスタジアム1枚
「ザシアンV」に集中させた超エネルギーや、「クレセリア」に貼った超エネルギー3枚をトラッシュさせたり、
手負いの「ザシアンV」「サーナイトex」をトラッシュすることによって、相手のサイドプランをずらしたり、
終盤に「かがやくゲッコウガ」や「マナフィ」を落とすことによって「ボスの指令」で縛られる負け筋を消すなど、
使用用途は非常に多い1枚です。
正直このカードに「頂への雪道」を剥がすという役割は与えたくないので、
「さぎょういん」や「ロストスイーパー」を採用したという経緯もあります。

エネルギー

エネルギー(12枚)

超エネルギー11枚
よくあるリストタイプでは採用枚数は9~10枚が主流でしたが、
ヤマグチヨシユキ選手(@yamayoshi1026)使用リストを見た瞬間に目から鱗でした。
「ザシアンV」の最大打点を上げるだけではなく、トラッシュに超エネルギーを溜めていく安定性と速度を大きく上げてくれます。
初ターンの「ふしぎなしっぽ」「かくしふだ」につなげる可能性を高めてくれることもあり、11枚の採用枚数は奇跡的な美しさを放っています。

リバーサルエネルギー1枚
逆転のエネルギーです。
このカード1枚で「サーナイト」が無傷で150打点を出すことができ、苦手なロスト対面に対しても大きくでることができます。
またデッキの特性上、サイドが1~2枚先行されることは多く、このカードがうまく発動するタイミングは多いです。
大型ポケモンである「アルセウスVstar」「ギラティナVstar」「サーナイトex」「ミュウVMAX」に対して、有利なサイド交換を狙うこともでき、
枠さえあればもう一枚採用したいカードです。

余談ですが、「リバーサルエネルギー」が強力すぎて、直前まで超エネルギー10枚、リバーサルエネルギー2枚にすることを候補にしておりました。
しかしながら、超エネルギーの現物が多いことにより、序盤中盤の安定性にメリットを大きく感じ、超エネルギー11枚、リバーサルエネルギー1枚に落ち着きました。

不採用カード

フワンテ

爆弾

一時期大流行した「フワンテ」+「勇気のおまもり」による「フワンテパッケージ」ですが、「フワンテ」単体でも非常に強力です。
「フワンテ」単体でもインスタントに180打点を出すことができ、何より「フワンテ」がアタッカーになってくれることによって「サーナイト」を場に残すことができるのが魅力的なカードです。
「レベルボール」がアタッカーに繋げられるようになることも強力です。
しかしながら今回は、
・序盤での「フワンテ」スタートのリスク
・「すごいつりざお」により「サーナイト」のつかいまわし
・「クレセリア」がサブアタッカーとして輝く
・「ロストマイン」「ムーンライトリバース」に非常に弱い
上記理由から採用を見送りました。

環境によってはいつでもデッキの中心に返り咲くことのできる、ポテンシャルの高いカードです。

エルレイド

月夜の麦畑に佇むエルレイドかっこよすぎ

サポートをサーチすることのできる「バディキャッチ」が非常に強力なカードです。
ぜひとも採用をしたい一枚ではありますが、
・サポートの種類を少なくしていること
・ロスト系統対面以外では高打点を要求されることが多いこと
・山札を掘ることもコンセプトにしており、「アルカナシャイン」の方が優先度が高いこと
・「フワンテ」の採用を見送っていることから、「サーナイト」を立てたい場面が多いこと
などの理由により見送りをしております。

今後の環境の変化によって、「フワンテ」とセットで帰ってくる可能性も大いにあります。

ミュウツーV-UNION

全てのワザがおかしい性能をしています

CL新潟でも注目を浴びたカードです。
僕には扱いが難しいことが一目でわかったので、今回は時間のなさからも採用を見送りました。
このカードを安定して扱うことができれば、非常に強力な一枚だと感じています。

ヒスイのヘビーボール

このメカメカしさとミッ◯ーマウスみたいなフォルム

ピンポイントで採用をしている「クレセリア」「マナフィ」や、抜け落ちてしまった「ラルトス」を回収するためのカードです。
サイド落ちによって幅の狭まってしまったプランの復旧に大きく貢献をしてくれる一枚となりますが、サイド落ちが痛くないゲームにおいては意味がほとんどなくなってしまうことと、このカードをサーチする手段がないことからピンポイントで欲しいタイミングで手にすることが難しいと判断し、今回は採用を見送りました。
正直いうと枠が無限にあるなら採用をしたかった一枚です。

レスキューキャリー

Among us

「ラルトス」「キルリア」「ミュウ」を直接回収して再利用できる一枚です。個人的に使い勝手も良く評価の高い一枚ですが、縦引きのできるカードを厚めに採用していることから「すごいつりざお」の山札回復という役割に軍配があがりました。

空の封印石

この水色にRのキラキラが相性良くキレイに見えます

『アルセウス』『アルギラ』『ルギアVstar』『ロストギラティナ』『ミュウVMAX』などに対して有効な一枚です。
しかしながら「ザシアンV」1枚に対して使用できないカードであり、特に『ロストギラティナ』対面などでは「ツツジ」等によって2枚がうまく揃うタイミングが少ないと判断をし、また『パオジアンex』などexが主流のデッキにはそもそも死に札になってしまいことから、採用を見送りました。
採用枠に余裕があれば「森の封印石」とあわせて採用をしたい一枚です。

勇気のおまもり

からあげは醤油も好きですが塩が好きです

「フワンテ」を不採用としていることから採用の優先順位は下がっています。
「クレセリア」につけることでHPを170に、「ザシアンV」ではHPを270に押し上げられるのは非常に強力ですが、枠の都合上不採用にしています。
ロスト系統やミラーを重く見て「クレセリア」を2枚採用にする場合は、採用の可能性がグッと上がります。

セイボリー

シールドをプレイしていたので、クララよりも身近な存在です

強いなと思う場面は多かったです。
特にミラーマッチや『ミュウVMAX』の他に、序盤のロスト系統や『ルギアVstar』にも有効でした。
しかしながらドロー性能の低さと、使い所が相手依存なところから不採用にしました。
サポート枠をもう1つ増やせるとしたら、「博士の研究」2枚目かこのカードになります。

ネジキ、ボタン

「ネジ」「ボタン」

主に「あまいわな」の対策になります。
時間切れによる両者敗北になってしまうシティリーグのルールでは、
「クチート」の採用をしてくる人はいないだろうと高を括って採用を見送りました。同じ理由で「クチート」の採用を見送っています。
あくまで「クチート」を見るのであれば、評価は「ネジキ」>「ボタン」に
なります。

ボウルタウン

「ボウルタウン」良い名前です

ボールの枠 兼 スタジアム枠として有効なカードですが、相手にメリットを与えてしまうことも多く、特にロスト系統対面の際に、このカードから「ヤミラミ」を出されてしまうデメリットが非常に大きいと感じ、採用を見送っています。

プレイング方針

『サーナイトex』を使用するに当たって、最小限気をつけたいことやプレイングの方針を解説していきます。
突き詰めていけば細かいプレイング等もありますが、
今回は『サーナイトex』を回したことのない方や慣れていきたいという方の参考にしてもらえればなと思い解説させていただきます。

基本方針

どんな対面でもまず意識をしてほしいプレイング方針です。

山札確認
序盤:
・ラルトス
・サーナイトex
・ミュウ
・ともだちてちょう
・バトルVIPパス、レベルボール、霧の水晶 の枚数

まずはこれらのカードを確認します。
「バトルVIP〜霧の水晶」は「ふしぎなしっぽ」をつかうかどうか迷っているときに確認します。
「ともだちてちょう」の確認はマストです。
ゲーム中にサポート(特に「ボスの指令」「さぎょういん」「博士の研究」)をコストにできるかどうか、ゲームプランに大きな影響を与えるため、必ず確認しましょう。

中盤:
・キルリア
・サーナイト
・ハイパーボール
・ふしぎなあめ
・すごいつりざお
・ボスの指令
・超エネルギーの枚数

「キルリア」の枚数によって、「ふしぎなあめ」の使用を急ぐかどうか決めます。
「サーナイト」がサイド落ちしてしまっていると、アタッカーのプランを変更する必要、もしくは「すごいつりざお」を早めに使う必要がでてきます。「ハイパーボール」「ふしぎなあめ」によって、「ハイパーボール」「レベルボール」のサーチ先が変わってきます。特に「ふしぎなあめ」のサイド落ちによって、進化プランが変わってきます。この枚数が少ない場合は、「ミュウ」をバトル場に出さないことも選択肢の1つになります。
「すごいつりざお」は大切なリソース管理札です。
ゲームのどこで何回使用できるのかどうかによって、勝敗に大きな影響を及ぼします。
「ボスの指令」を中盤から確認しておくことによって、サイドプランと使用タイミングを計画することができます。
「超エネルギー」の枚数は、攻撃に必要な枚数を数えることもさることながら、逃げるためにエネルギーを確保できるのかどうかを計算するのにも有効です。

「ふしぎなしっぽ」と「かくしふだ」について
序盤に「ふしぎなしっぽ」と「かくしふだ」のどちらを優先するべきか、というのはよく悩みます。
よくある事例としては、手札に「超エネルギー(or霧の水晶)」が1枚だけあって、
超エネルギーで「ラルトス」を逃して「ふしぎなしっぽ」につなげるか、
そのまま超エネルギーをコストに「かくしふだ」を使うか、
ということです。

結論から言うと「ふしぎなしっぽ」を優先します。
理由としては1ターン目に「ふしぎなしっぽ」を宣言できる状態にすることによって、2ターン目にも「ふしぎなしっぽ」を宣言でき、手札に大きなアドバンテージをもたらせてくれます。

2,3ターン目などで同じ状況になって際に、サポートを引き込みたい場合は「かくしふだ」を優先します。

「キルリア」と「サーナイト」進化はどっちにするか
基本的には攻撃を行いたいターン以外では、「サーナイト」「サーナイトex」には進化をせず、「キルリア」で進化を止めることが多いです。
「キルリア」で進化を止めることによって、「リファイン」を使いつつ同ターンに「アルカナシャイン」で+2ドローを行ったり、「サイコエンブレイス」で攻撃機会を作ったりすることができます。
特に終盤においては、進化をキープしておくことによって、「ナンジャモ」により手札干渉からの復帰を強めることができます。

例外として、ロスト系統や『パオジアンex』など、ベンチのキルリアが狙われやすい対面では、盤面のボリュームを大きくすることを優先します。
「かがやくゲッコウガ」「ヤミラミ」は天敵です。

「頂への雪道」の可能性を常に考える
本記事にてすでに何度も言及をしていますが、『サーナイトex』は「頂への雪道」があると攻撃機会の捻出が非常に困難です。
そのためどんな対面であれ(仮にミラーマッチだとしても)、常に「頂への雪道」が飛んでくることを念頭に置く必要があります。
原則としては
・「さぎょういん」は使える状態にしておくこと=山札に残す
・スタジアムはこちらからのプレイを控えること
・ロストスイーパーの無駄撃ちは避ける=使うときはサイド1枚ほどのアドバンテージを稼ぐときに限る
以上を意識しておきます。

逃げるために必要なエネルギーは常に確保しておく
終盤に「ボスの指令」で「かがやくゲッコウガ」「マナフィ」が縛られてLO負けしてしまう。やってしまいがちな負け筋です。
山札or手札に必ず1枚以上のエネルギーを残しておくようにしましょう。
「すごいつりざお」によって1枚エネルギーを戻しておくと、相手の選択肢から縛ることをなくすことができます。

「すごいつりざお」×「アルカナシャイン」
主に終盤のプレイテクニックです。
山札を掘りきった状態で、「すごいつりざお」で超エネルギーを2枚戻し、
「アルカナシャイン」によって2枚加速、「サイコエンブレイス」で上限6枚貼ることによって300打点、手貼りも加えれば330打点出すことができます。
「ザシアンV」が倒されている状態だと、相手は330打点飛んでこないだろうと安心することが意外と多いため、意表をつく形でリーサルを狙うことができます。

対『アルセウス』『アルギラ』

相性:微有利
山札確認

基本方針のカードに加えて
・ザシアンV
・超エネルギーの枚数
・リバーサルエネルギー
の枚数を序盤から数えておきましょう。
相手のポケモンを倒せるのか否か、サイドプランやバトル場に出すアタッカーの順番に影響を及ぼします。

試合展開
序盤に「ザシアンV」をつかって、相手の「アルセウスV」「アルセウスVstar」を先行して倒すことを目標にします。
あとは「サーナイト」+「リバーサルエネルギー」などでサイド交換を有利にとるなどして、試合展開を優位に運びます。
「アルセウスV」が見えた時点でほぼ確実に「頂への雪道」が飛んでくるため、デッキの圧縮などを行って、スタジアムや「さぎょういん」にタッチできるようにしておきましょう。
「アローラロコンVstar」などが出てくる可能性もあるため「メモリースキップ」をもつ「ラルトス」の進化は最後にします。
相手のエネルギーの色をみて、どのようなポケモンがでてくるのか警戒しましょう。

対『ルギアVstar』

相性:白ルギア 微有利、一撃ルギア 五分
山札確認

基本方針のカードに加えて
・ザシアンV
・超エネルギーの枚数
・リバーサルエネルギー
の枚数を序盤から数えておきましょう。
相手のポケモンを倒せるのか否か、サイドプランやバトル場に出すアタッカーの順番に影響を及ぼします。

試合展開
とにかくサイドアドバンテージをとれるかどうかを意識します。
◆『サーナイトex』側
・サイド1枚:「サーナイト」
・サイド2枚:「サーナイトex」「ザシアンV」
◆『白ルギアVstar』側
・サイド1枚:「カビゴン」「アーケオス」
・サイド2枚:「ルギアVstar」「ドラピオンV」「ネオラントV」「イキリンコex」
◆『一撃ルギアVstar』側
・サイド1枚:「イシヘンジン」「イベルタル」「アーケオス」
・サイド2枚:「ルギアVstar」「バンギラスV」「ネオラントV」

これらのマッチアップを見る限り、「イベルタル」に「サーナイトex」「ザシアンV」を取られてしまう以外は、『ルギアVstar』側に1-2交換をされてしまうことはありません
一方でこちらは「サーナイト」で「イキリンコex」「ネオラントV」等をとることで、サイド1-2交換をとることができます。

サイドの等交換を行いながら、タイミングをみてサイドアドバンテージを狙うことで試合を有利に進めるプランを立てましょう。
「サーナイトex」がワンパンされず、「シンオウ神殿」による手札強化の阻止が通れば、かなり楽に試合運びをすることができます。

対『ロストバレット』

相性:微不利
山札確認
基本方針のカードに加えて
・クレセリア
・マナフィ(相手が「かがやくゲッコウガ」採用の場合)
・ザシアンV
を確認します。

試合展開
とにかく最速で「ラルトス」を「サーナイトex」に進化することを目指します。
「マナフィ」でベンチのポケモンを守りながら、「クレセリア」の「ムーンライトリバース」を活用して、場からダメカンを取り除いていきましょう。
先述のとおり、「ザシアンV」が「ウッウ」に打ち勝つこともありますが、「ザマゼンタ」が見えるとかなり厳しいため、「ザシアンV」を出すかどうか慎重に判断しましょう。
その場合は「サーナイトex」をアタッカーとして動かすと、相手にとっては苦しい場面を押し付けることができますが、最近は「ガラルファイヤー」や「カイオーガ」の採用も流行っているため、とにかくエネルギーの色を見ながら出てくるポケモンと盤面のHP管理に気をつけてください。
「ロストマイン」で「サーナイトex」に60点を乗せられたら、「カイオーガ」に要注意です。

相手が「はなえらび」や「アクロマの実験」で増やした手札、減らした山札を、「ナンジャモ」で戻してリセットを押し付けると、かなり苦しませることができます。

対『ロストギラティナ』

相性:五分
山札確認

基本方針のカードに加えて
・クレセリア
・マナフィ
・ザシアンV
・超エネルギーの枚数
・スタジアムの枚数
・さぎょういん
・ロストスイーパー
を確認します。
対『ロストバレット』の方針に加え、
・「ギラティナVstar」をワンパンするための超エネルギーの枚数があるか
・「頂への雪道」を剥がすことのできるカードがどれだけあるか
をしっかりと確認しておきましょう。

試合展開
序盤は対『ロストバレット』と同じ方針で試合を進めていきます。
『ロストバレット』と異なる点は
・「頂への雪道」がプレイされる
・「ギラティナVstar」によって「サーナイトex」がワンパンされる
ということです。

しっかりと場のボリュームをあげて、「ウッウ」や「ロストマイン」への耐性をあげていきながら「ムーンライトリバース」を駆使してサイドレースを進めます。
対『ロストバレット』の場合とは違って「ザシアンV」は非ルールのポケモンに押し付けずに、「ギラティナVstar」を落とすことに使いましょう。
「ギラティナVstar」を1体、「かがやくゲッコウガ」「ヤミラミ」を倒すことができれば、相手の攻撃手段を枯渇させることができ、勝利に繋がります。

対『ロストヌメルゴン』

相性:微不利
山札確認
基本方針のカードに加えて
・クレセリア
・マナフィ
・ザシアンV
・超エネルギーの枚数
を確認します。
「ヒスイヌメルゴンVstar」の突破には超エネルギー10枚360打点で突破する必要あるため、エネルギー管理が非常に大切です。

試合展開
基本的には非ルールのポケモンを倒していきながら、
最後に「ヒスイヌメルゴンVstar」を「ザシアンV」の超エネルギー10枚360打点で倒します。
そのため超エネルギーの管理は重要です。
「クレセリア」や「サーナイト」等に中途半端にエネルギーがついてしまっていると、最終場面で「ザシアンV」が火力不足になってしまうこともあるため、盤面上のエネルギーの管理には細心の注意を払います。
狙えるタイミングであれば「ボスの指令」で「ヒスイヌメルゴンVstar」をワンパンすることも視野にいれて戦いましょう。
しかしながら「ロストマイン」でサイド複数とられてしまう危険がある場合は、そちらの処理を優先しましょう。
あくまで「ヒスイヌメルゴンVstar」を倒すのは最後、途中余裕があれば「ボスの指令」で狩るという方針です。

対『ミュウVMAX』

相性:五分
山札確認
相手がダブルターボ型かフュージョン型かによって方針は変わります。
基本方針のカードに加えて
・スタジアムの枚数(ダブルターボ型であれば「頂への雪道」意識)
・さぎょういん(ダブルターボ型であれば「頂への雪道」意識)
・ロストスイーパー(ダブルターボ型であれば「頂への雪道」意識)
・マナフィ(フュージョン型であれば「コオリッポ」意識)
を確認します。
フュージョン型でも「頂への雪道」を採用しているケースは多いので、
余裕があれば、スタジアムを剥がすカードの枚数をチェックしておきます。

また「ロストシティ」が展開されてしまった場合は「サーナイト」「サーナイトex」の枚数を確認し、ロスト送りにされてしまった場合のリカバリーが利くかを確認します。

試合展開
ダブルターボ型であれば、相手の「サーナイトex」の突破が難しくなります。
「ミュウVMAX」がつかう「テクノバスター」の威力は、
190を起点に、220、250、280、310、340と伸びていきます。
310打点を出すには「パワータブレット」4枚、もしくは3枚+「おはらいグローブ」です。
相当ハードルが高くなるため、「サーナイトex」を無傷にキープしておいて、要所で押し付ける動きが強いです。
一方で、「森の封印石」「ウッウロボ」なども相まって、「頂への雪道」を押し付けられる可能性が非常に高いので、スタジアムを剥がすカードの管理はしっかり行いましょう。

フュージョン型であれば、「コオリッポ」によるベンチの「ラルトス」「キルリア」狩りが狙われるため、「マナフィ」をしっかりとプレイしましょう。
また、「テクノバスター」による「パワータブレット」「おはらいグローブ」の要求値は上記と同じですが、
「カミツレのきらめき」+「メロディアスエコー」による280打点が「サーナイトex」のワンパンを現実的なものにするため、相手がどれくらいの打点を実現させるかに注意しましょう。

『ミュウVMAX』の使用率があがれば、「ミカルゲ」の採用も検討されます。

対『パオジアンex』

相性:有利
山札確認
基本方針のカードに加えて
・クレセリア
・マナフィ
が山札にあるかを確認します。

試合展開
「げっこうしゅりけん」で「ラルトス」「キルリア」の複数取りさえされければ、基本的には有利な殴り合いによって試合運びができます。
「クレセリア」の「ムーンライトリバース」で「セビエ」を取りながら、相手の攻撃機会を封じながら、「ネオラントV」や「パオジアンex」などのサイド2枚ポケモンを倒すことによって、サイドを早々に取り切るプランが有効です。
サポートが「カイ」に割かれることがほとんどのため、序盤中盤は「ナンジャモ」「ボスの指令」が飛んできにくいことも、試合運びを有利にしてくれます。

対『ミライドンex』

相性:微有利
山札確認
基本方針のカードに加えて
・ザシアンV
・超エネルギーの枚数
・リバーサルエネルギー
・スタジアム
・さぎょういん
・ロストスイーパー
・クレセリア(メリープが見えた場合)
が山札にあるかを確認します。

試合展開
先行されて盤面を崩されなければ、基本的に有利に試合を運べます。
相手のVのポケモンを「サーナイト」で攻撃して1-2交換を狙っていきます。

相手が「メリープ」を展開してきたら、相手の盤面のエネルギーが育つ前に「クレセリア」の「ムーンライトリバース」を使って「メリープ」を倒すプランも有効です。
しかしながら「モココ」に進化をしてしまって100点を乗せるのが難しい場合や、相手のバトル場のポケモンが育っていて「クレセリア」が返しで取られてしまう場合などは、このプランの優先度を下げてバトル場のポケモンを取るようにします。
サイドアドバンテージとボードアドバンテージの両方をしっかりと考えながら試合運びができると、かなり楽に戦えます。

また『ミライドンex』は、「ビーチコート」による逃げエネ軽減を加味したエネルギー管理や、「頂への雪道」のプレイによる相手の抑制といった、スタジアムへの依存度が意外と高いデッキのため、「さぎょういん」やこちらスタジアムによる相手のスタジアム破壊が刺さることも多いです。

当日のマッチング

改めて、上記のデッキリストと各対面での試合運びを意識して、シティリーグに臨みました。
結果としては61名参加、予選5回戦のうち4勝1敗で8位にて決勝トーナメント進出、決勝トーナメント1回戦敗退でベスト8で終了しました。
初めてのシティリーグにしては、我ながら好成績をおさめる事ができたかと思います。

マッチングとしては、予選が
1回戦 ミュウコントロール 後攻 負け
2回戦 サーナイトex(おまもりフワンテ) 後攻 勝ち
3回戦 ロストフリーザー 先攻 勝ち
4回戦 フォレトスチオンジェン 先攻 勝ち
5回戦 ロストギラティナ 先攻 勝ち

決勝トーナメントが
1回戦 ミュウコントロール 先攻 負け
(予選1回戦と同じ方)
でした。

『サーナイトex』が苦手とするロスト系統に対して、しっかりと勝利をおさめることができたのが、個人的には非常に嬉しい結果でした。

本文としては以上でございます!
『サーナイトex』は今後まだまだ環境トップを走れるポテンシャルを持っており、「フワンテ」「ミュウツーV-UNION」「エルレイド」といった多くの選択肢を持ち合わせている強力なデッキタイプです。

この後有料部分にて、当日の試合の詳細や勝ち筋となったポイントを解説しております。ご興味がある方や本記事の無料部分に価値を感じていただけた方が投げ銭感覚でご購入いただけますと幸いでございます

本記事を読んでくださった皆様にとって、1ミリでも『サーナイトex』を回すための参考に、もしくは『サーナイトex』を相手にする際の参考になっていれば、非常に幸いでございます。

もしご不明点がございましたら、koki(@acenewseighter)までお願いいたします。
ぜひぜひご感想やご意見などもお待ちしております!

告知

6月17日(土)に池袋にて、
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以上、長文ならび拙文でございましたが、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
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予選1回戦目 ミュウコントロール

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