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火山灰が降る今日、糸井さんの本を読んで感じたこと。
小さい頃は泥団子やスライムを作るのが好きだった。
隣の部屋に住んでいた、科学の教員をしている旦那さんがいるご夫婦。
同じ保育園の子供や近所の子供とうまくコミュニケーションが取れなかった僕は、優しく包み込んでくれたその人たちがいたおかげで、世の中に希望を見出していたと思う。
他者と関わるよりも、自分一人の世界に閉じこもって何かを追い求めるという感覚はたぶんこんな原体験があるからだろう。
でも物を作るだけでは自分は満足できなかった。
周りの人とコミュニケーションをとるのが苦手だったからこそ、作ったものを通して関係を築きたいという想いがあった。
それが、今このような仕事をしている一つの原因だと思う。
人と人でつながることが得意なら、おそらく僕は公務員になっていた。
大学まで来た僕は、いまだにその方法を知らないままだ。
だからもう自分が面白いというものを作って、それをみんなに見てもらうことでしか自らを救う方法がなかった。
「一人の世界を広げていく作業。」
これが僕が会社を経営しようと思った一つの要因なんだろうなあ。
(2021.04.11)
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