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[転職エントリ]コンサル/事業会社→PEファンドへの道

主に備忘として。

■簡単な経歴

・学部卒→戦コン→事業会社(日系)経営企画+海外事業。コンサルと事業会社3-4年ずつ
・コンサルではDDや成長戦略の案件がメイン。ガッツリ入っていく型よりもマーケットベースで調査分析することが多く、大体1-2ヶ月だったので色々な業界の案件を20+。社内と資料はだいたい英語
・事業会社ではM&Aのエグゼキューションと事業管理(PMI含む)を半々ずつ

■なぜPE

・コンサルはよくあるとりあえず修行〜スタンスで入社。その後、これもあるあるだけど、「手触り感が〜」を求めて事業会社へ。入った時はM&Aに関わることはあんま想定していなかったけど、結果的に買収と売却2件ずつ関わった
・まずは純粋に知的好奇心を刺激されたこと。事業そしてそれに伴うキャッシュや人の集合体である企業というものに定量的な値段をつけ取引するプロセス。バリエーションは科学的なものだけど、実際の売り買いは人間がすることなので非合理的な要素もあり、そこも人間味があり面白いと感じた
・触媒としての(PE)ファンドの可能性。人間と一緒で、企業が成長しなくてはいけない理由は本質的には特にないと思う。痩せないより痩せた方がいいけど、別に痩せなくちゃいけない本質的な理由はない。ライザップのように、外的な刺激一定期間入ることで、そこが促進されて痩せるといった目標達成ができる。企業も同じで、ほっとくとダレる。勿論上場してれば株主に対して成長とかは掲げるんだけど、本気度は様々。そこに、基本的にはリターンの追求のもとに刺激を加えていくPEファンド。ハゲタカと揶揄されることもあるし、人員や事業の整理もすることもあるだろう。けれど、そういったごくごく自己都合な理由(リターンの最大化)で企業にかかわる存在が、結果的に企業を筋肉質そして強い会社に生まれ変わらせることもある。その過程は社会にとっても価値があるのでないかと思った


■面接の内容

・面接社数: 4
・面接回数: 21
・結果: 内定1、途中辞退1、落選2(1つはそもそも採用枠なし)

外資も内資も受けた。新卒での就活(コンサル+その他幅広く)並びに1度目の転職活動(事業会社)と違う点は大きく3つ:

① 面接回数が多い: とにかく多い。1社は採用枠なかった(カジュアル面談)だったので他は全て6-7回やってる。しかも、順に職位が上がってくというよりは最初から社長(日本のトップ)出てきて、その他のパートナーと会ってくことが多かった。あとモデルテスト(PC渡されてその場でモデル組む)がある

② 志望理由をめちゃ求められる: コンサルは、誤解を恐れずに言えば賢ければよくて志望理由は特に気にしない。世界平和?うんうん、将来この経験活かしてできるといいよねーという温度感。PEは時間軸が長い(投資検討〜バリューアップ〜EXITまで5-7年とか)かつ採用人数も少ない(外資だと年間数名?)ので、ここを厳密に見る印象。なぜPE?なぜ事業会社のM&Aではなくファンド?なぜうちのファンド?どういう投資したいの?↑で書いたような志望理由をそのまま言うとほぼ確実に落ちるのでここは時間かける必要あり(なので、コンサルみたいにとりまMBB受けて次はxxで みたいなのはやりにくい)

③ 採用人数少ない: ①②と重なるが、外資だと、紙面を賑わすところでも10数名か1桁のメンバーしかいないことも。採用人数はかなり絞ってるので、そもそも今は採用してないよというのもあり、あなたの優秀さに関わらずそこは運だったりする。外資だと、今はHQから女性しかダメと言われてて.. みたいなことも。気長にやるのが大切

■ふりかえり/これから受けるひとへ

・ファンドは金融業
もともと自身がコンサル/事業会社出身で金融と接点がなかったからかもしれないが、コンサル→ファンドとかだったらある程度よくあるのかなと思っていた。でも印象、7割金融(主に外資)、2割コンサルor商社、1割その他って感じ。今はマルチプルが上がってきて売り買いでは利益出ないからバリューアップが大事で、、とかハンズオン、、というのはよく聞くけど、今マジョリティが金融系の人だからか、ジュニアはひたすらモデルを鬼のように作ることが大事だからかわからないけど、金融(主に外資)の人が多いなと思った。ので、金融の外からくる人は、どうやって自身をアピールするかは、業界にいる知り合いと話すとか、エージェントに相談するのが良いと思う

・志望動機とモデルテスト
上でも書いたけど、志望動機はかなり問われる。あとモデルテストもだいたいついてくる。会社によっては四季報開いて、どの会社投資する?みたいなのもあるよう(自分の場合は、選ばれた会社の成長シナリオ考えるというものだった)。情報少ないけど、なるべく内部を知ってる人と壁打ちで準備するのが大事

・エージェントについて
エージェントは本当に様々。今回は日系・外資(外国人)・直接応募、と色々とやってみた。率直に言って手放しに「ここが一番いいよ!」というのには巡り会えなかった。気にすべきは①コネクションがあるか ②まともか、賢いか ③フィー。①がやはり一番大事。同じ時期に話をしても、一方のエージェントでは「今採用してないんだよね〜」もう一方では「来週にでも面談設定できますよ」というところも(意外と外人エージェントでそういうコネクション持ってたりする)。特に行きたいところは、正面突破でなくアプローチ考えるの大事。②はファンドに限らないけど、エージェントは有象無象なのでレスポンスちゃんとした人を選ぶべき(採用側もこいつ話通じんなと思ったら軽視するはずなので)。ちなみに直接は、向こうとしてはエージェント費用かからんからいいのではと思ったけど、受ける側からするとフィードバック受けにくくて難しかった。あと日程調整自分でしなくてはいけないので面倒

・時間かかる
PEに限らず、コロナでオンライン面接が増えたので面接のスピードは上がったと聞く。これまで1-2ヶ月かかってたものが1ヶ月以内に終わるとか。ただPEの場合はやはりMDとかシニア陣ほぼ全員と会う必要があったりして、2-3ヶ月は覚悟すべき(コロナの副作用で、採用側も横比較がしやすくなってるのもあると思う)。内定出るタイミングも様々なので(そして1ヶ月とか待ってくれる会社なんてないので)、カードの切り方も大事。悠然と構えて、そして決める時はポップに決める。自分の場合は最後は土日に7人話聞いて、悩みに悩んで決めました。決めるとスッキリします

■準備したこと/おすすめの本

ベタですが、

・面接対策(モデル)

→ 実モデルもあるのでとっても参考になる。無料版でもだいぶ勉強になる。某ファンドでは入社前の課題となっているのだとか

→ どこ行ってもすすめられてる本(古いのに値段全然下がらん)。直接的にモデルの勉強というよりは、なぜそうなっているのかや背景を知るために

 → 読み物として。最初の1冊としては良いかも

→ プロセスの外観をつかむのに。これもはじめの方に読むには良いかと

→ このシリーズは沢山出ているので、目次を見て興味があるのを選んで見るのが良いかなと。「どういう投資がしたいの?」は結構聞かれるので、事例を知るという意味で良い

→ 正直面接対策としては特段参考にはならないが笑、PEファンドがどうやってできてきたか・勃興期のファンドの趨勢がわかり面白い。疲れたときの読み物として

■ 最後に

そんなに「AもBもCも受かったけどどうしよう〜」という贅沢な悩みをしているわけではないので、参考程度に。あまり情報が少ないなと感じたので書いてみました

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