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22歳女子の気胸体験記⑦退院とその後

こんにちは、こけしです。業務効率化のためにExcelを使いこなしたいのに、逆に翻弄されています。今年度中には手なずけたいです。

前回のあらすじ

ドレーンに別れを告げ、自分の力で歩んでいくこけしが目指すは病院1Fの売店。大好きなおやつを食べた後は髪を洗ってスッキリし、QOLが爆上がりなのであった。

術後3日目

背中から入れていた痛み止めが終わり、ついに刺さっていたチューブが取れます。体から出ている、最後の管です。

完全に自由の身になったのはよかったけれど、痛み止めが切れるとチカチカした痛みがありました。今まで背中から入れていたやつの偉大さを、失ってから気づきました。今後は対症療法的に、飲み薬で乗り越えます。

そしてシャワーが解禁されました!右肩が上がらないので時間がかかりますが、久々のお風呂はテンションが上がります。ふと気になって、鏡で手術した部分を見てみたところ・・・手術前に見た説明資料の写真どおり、脇の下に3カ所切れ込みがありました!糸で縫われていて、自分がぬいぐるみになったような気持ちでした。(傷口はしみません。)

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術後4日目

胸の筋肉痛はまだまだ健在です。右側がカチカチで、歩くときも手だけ動かしていてロボットみたいでした。笑 横になる時も試行錯誤して、少しでもラクな姿勢を探します。でも、どうしても胸の筋肉は使わざるをえないので「アイテテテ・・・」というのが口癖になりつつありました。

あと、脇の下の切れ込みのうちの一カ所は右乳房のキワキワだったので、普段の下着は痛くて着けられません。しばらくはノーブラ生活を送る覚悟を決めたのでした。ただ、胸の感覚は少しずつ戻ってきていて、そのまま服を着るとくすぐったかったです。笑

カップ付きのタンクトップを買おう・・・と考えつつ、退院したのでした。

その後

約一週間の入院生活を終え、下宿に戻ると3月が始まっていました。何とか見つけた春から住む部屋の広さは、当時の下宿の半分ほど!笑 リモートワークに備えてデスクを置くと、ベッドを諦めるほかありませんでした。

引っ越しの荷造り、家具の買い物、スーツの新調などなど。することが山積みで、でも体は完全回復していない状態で、とにかく毎日ヘトヘトになっていました。バイトに全然入れなかったのが心残りです。

手術から三週間ほどして抜糸をし、検査結果も異常なしとのことで、これにて治療完了です。長かったようで短かったけれど、やっぱり長い三週間でした!

気胸を体験して

発症しやすい人の特徴とは真逆なのに、なんで自分が?と思わずにはいられなかった今回の出来事。人生は何が起こるか分からないよね、と身をもって知ることができました。不幸中の幸いだったのは、発症したのが卒論提出後だったことです。かつ、大学の卒業式にも出られるようなタイミングで治療できてよかったです。

手術してから一年くらいの間は、気圧の関係で胸や肩が痛むこともありましたが、今では落ち着きました。脇の下の跡は完全には消えないと思いますが、少しずつ薄くなってきています。

発症してから約一年半後の今、私は東京でマイペースに幸せに暮らしています。当時は気胸以外にも精神的な負担が重なり、かなりしんどかったですが・・・それらの経験から得た気づきのおかげで今の自分があります。だからといって「気胸になってよかった」だなんて1μmも思わないけどね!

長々と書きましたが、これからも健康第一でいたいです。完。

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