きょうもはたらこう 『プラダを着た悪魔』
仕事に一生懸命になると、それまで仲の良かった友人や恋人と距離ができることがある。
仕事に一生懸命になると、日々の忙しさにかまけて「ああ、私、何したいんやっけ?」と、自分を見失う。
あのポジションを狙いたい。と思って躍起になっていると、自分の事しか見えなくなり空回りしてしまう。
自分の描く未来と今やっている仕事が違うから、仕事の愚痴がたくさん出てくる。
働いていると、こんな思いになることがよくある。
そんな時に、仕事のモチベーションが上がる大好きな映画が「プラダを着た悪魔」です。
プラダを着た悪魔が、Amazonプライムビデオで視聴可能になりましたね!
すごく嬉しい。
早速見ました。感想を共有します。
あらすじ
大学時代に見た感想と今の感想が変化しており、それもまた面白い。
大学時代に抱いた感想
主人公のアンディがどんどん仕事ができるようになっていく姿がかっこいい!見た目が可愛くなっている!
ファッション業界って華やかで素敵な世界だな~。
バリバリ仕事ができる人にわたしもなってみたいな~。
どこか他人事のように「自分から相手の望みを先回りして考え行動に移す」ということが大切なんだということを、ふんわりと考えていました。
社会人になってからの感想
実際に働いてから見ると全然違う。ネタバレあります。
人間関係の変化。アンディは恋人を大切にしていましたが、オーバーワークにより恋人ともすれ違う。
キャリアビジョンとのギャップ。アンディは「踏み台」にするためにランウェイに入った。ミランダはそれをよく思わないのもわかる。アンディの「踏み台」にしたい気持ちもわかる。
うぬぼれないこと。ナイジェルは弱音を吐くアンディを叱咤激励した。「愚痴を吐いているだけだ。何の努力もしていない。甘ったれるな!」と。アンディはただ言われたことをこなすのではなく、能動的に努力をするようになる。
先輩としての在り方。エミリーはパリに同行したい一心で仕事に励む。仕事熱心ではあるが、どこか自分の事しか考えていないように見える。彼女のプライドの高さが成長を阻害しているように感じた。
言い訳をすることのくだらなさ。
女性のキャリア。アンディは最終的に自分が大切にしたいものを考えランウェイを去る。ミランダはランウェイでの仕事を「誰もが憧れるもの」と言う。家族関係が壊れても仕事を優先する。ナイジェルも恋人や友人関係が壊れたら「昇進の証」と言う。
働いたからこそ共感できる部分がたくさんありました。
社会人1年目のころ、自分のやりたいことができないと愚痴をこぼした。転職した今もそうかもしれない。会社のせいにして、自分が変わらないと愚痴をこぼしていないか。
この仕事をすると決めたなら、それ相応の努力をしようと身が引き締まる。
アンディが仕事に忙殺され、友人や恋人が離れていくさまを見て、
「多忙は怠惰の隠れ蓑」という言葉を思い出した。ほぼ日の糸井重里さんがおっしゃっていたことです。
忙しいと大切なことを忘れてしまう。
何かがうまくいっているときこそ、悪い芽に気をつけなければならない。
「自分らしい生き方」ってなんだろう。
人生において大切なことは何か改めて考えさせられた映画だった。
次の仕事の面接を受けに行くアンディのファッションは、これまでとはまるで違った。ファッションをリスペクトしつつ、自分らしい着こなしに見えた。彼女のこれまでと今が詰まっているように感じた。
仕事へどう向き合うか。
大切な局面で何を選択するか。
何度でも見たい映画です。
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