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日差しが強くなってきたら蒸れに注意

今日は屋外での苔栽培のお話です。

日差しが強くなってきましたね。

いい写真がとれたので、ちょっと蒸れの話を。

日差しに当たると、苔は乾きます。乾いて、そうですね、大抵あまり可愛くなくなります。葉っぱが閉じたり、縮れたり。で、そうなると焦るんですね、これはやばいんじゃないか!?って、で、水をあげて葉が開くと、「あ〜よかった!」って思うんです。可愛い苔ちゃんに戻ってくれた!と。

わかります、すごーくわかります!

でも、

「葉っぱが閉じるんだから、閉じたがってるんじゃないの?」っていう視点を持ってもいいんじゃないかなと、思うんですね。

実は、お日様が好き(あるいは耐えられる)苔であっても、強い日差しが差している時は、乾かしておいてあげる必要があります。

日差しの当たっている時に、水をたっぷり上げるとどうなるか?

ダメになるんですよ。確かに水をあげると葉が開いてきれいに見えるんですけど、そのまま日差しがあたりつつけると、湿ってるところは熱湯みたくなってきます。そうすると・・・わかりますよね、熱湯にの中で苔は生きていけません。

でも、乾かしてても温度は上がるよね?って思うじゃないですか?

上がります、真夏のコンクリートに生えてる苔とか、50℃とか平気で超えます。

でもね、大丈夫なんですよ(もちろん苔の種類によります)

「乾いた状態なら」

乾燥していると、強いんですね〜、なぜか。

同じ温度でも、砂漠での60℃と、サウナの60℃と、お湯の60℃とで全然感じ方が違うじゃないですか?60℃のお湯の中で過ごすとか、すぐ死にますよね。それと同じように考えていいと思います。

あとは、乾燥して細胞から水が抜けていると、細胞内のいろんなものが傷つきにくくなるとか、いろいろあるんだと思います。

とにかく、日差しが強い時に水をあげて、蒸らすと、苔はけっこうすぐ死にます。

うちでは底面吸水で苔をストックしたりしていますが、わかりますよね、底面吸水で日差しにあてるとか、ヤバイです。

日差しが当たって、表面が乾いても、下から水がいくらでも供給されてしまうのです。おかげで、苔はすばらしくきれいに見えますが、ある時急にポックリ行きます。右が蒸れちゃった部分ですね。

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「今はいらん今はいらん!」と言っているのに、「乾燥するから、どんどん水供給するよー!!」って本当余計なお世話。

苔を育てる時は

「きれいに見える状態が、良い状態とは限らない」

これを知っておかないといけない時があるんですねー。

これ、テラリウムでも同じですよ。そういうシチュエーションがたくさんあります。これからもちょいちょい書いて行きます。

まあ、難しいですよね。その辺、苔の難しさだと思います。


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