苔技術研究所 @鎌倉苔むすび

鎌倉の苔専門会社「苔むすび合同会社」のブログ。 苔テラリウム・苔園芸・苔栽培・苔庭施工…

苔技術研究所 @鎌倉苔むすび

鎌倉の苔専門会社「苔むすび合同会社」のブログ。 苔テラリウム・苔園芸・苔栽培・苔庭施工管理・緑化・苔で地方創生 苔の技術を通して、社会をより良くしていきたいと思っています。 著書「はじめての苔テラリウム(成美堂出版)」 文責:園田純寛(苔むすび社長・苔技術研究所所長)

最近の記事

施工事例① 鎌倉某お寺

竹の有名な鎌倉の某お寺に2年ほど前から入らせていただいています。 (許可が得られていないので名称を伏せています) お寺全体として、年々ゼニゴケ類が広がっていっているため、なんとかしたい、というお話をいただきました。ゼニゴケ類が生えてしまうとどうしても管理されていないように見えてしまうのと、暗くジメジメした雰囲気が出てしまいます。 こちらの施工地もゼニゴケ類がほぼ全体を覆っていたので、これを取り除いた上で、他の苔を植え付けることにしました。 今回は、適度に木漏れ日の当たる日

    • 苔は乾燥・湿潤で外観が大きく変わる

      写真の二枚は同じ場所で撮影した苔です。 左は枯れ上がっているように見えますが、一日雨がしっかり降っただけで右のように変化しました。 苔には「変水性」という特徴があり、水分が十分でない時は休眠状態でやり過ごし、水分が得られるとまた生命活動を再開する、という特徴があります。 他の通常の植物は、水分が得られず細胞からも水が抜けてしまうと、基本的に死んでしまうわけですから、これは苔の持つ非常に特徴的な性質です。 左の写真はしばらく雨が降らず、干からびて休眠状態になっている様子、

      • 苔技術研究所(苔技研)を設立します

        苔テラリウムブランドとしての「苔むすび」を立ち上げて10年近くが経ちました(実はいつ立ち上げたの正確に覚えていないのですが。。) 始めた当時はまだ「苔テラリウム」の黎明期。ほとんどの方が「苔テラリウム」なんてものを知らない時代でしたが、時代は変わり、たくさんの方が認知する時代になりました。それに伴い、苔に対する世間のイメージも大きく変わった(間違いなく良くなった)ことを実感し、なんとなく感慨深い想いをもっています。 さて実は、苔むすびでは長く苔テラリウムを作ったり、教えた

        • 苔の土は何が良い?

          「苔を育てたいのだけど、どんな土が良いか?」 「こんなアイディアで苔を使いたいんだけど、苔を植え付ける基盤はなにがよいか?」 この手の質問、すごく多いです。本当に多い。 わかります。他の植物も「バラの土」とか、「観葉植物の土」とか、いろいろありますもんね。 苔を育てて失敗すると、土のせいにしたくなるのもわかります。 さて、では苔テラリウムに使う土は、何が良いか?について書こうと思います。 極論言ってしまうと、、最低限の要素を満たしていれば、実はけっこうなんでもよい

        施工事例① 鎌倉某お寺

          おちょこけの植え付け風景

          これからの世の中、動画ぐらい扱えないといかんよな〜ということで、試しにYoutubeチャンネルというのを作るだけ作ってみました。 おちょこけ 、こんな感じでチマチマ植えてます。 チマチマといっても意外とどっさり一気に植えてるのがわかると思います。本当にチマチマ植えていたらとっても売り物にならないですからね。 でもこんな一気に植えるのには、けっこう修行が必要。。まず苔の頭が揃いません。最初はちょっとずつ、から。。 筋のいい人なら、300個くらいつくれば、これくらいスムー

          おちょこけの植え付け風景

          ミズゴケ湿原が徐々に緑に

          苔むすびの教室の庭には、3.5平米ほどのミズゴケ湿原が広がっています。このミズゴケ、冬場は枯れてしまうのですが、ようやく緑がかってきました。ちなみにトップの写真は昨年8月の写真で、6月くらいになると全体的にもりもり緑にこんな感じになります! ただいまこんな感じ↓ 「オオミズゴケ 」というミズゴケのなかではメジャーな種類の苔ですが、神奈川では絶滅危惧Ⅰ類との扱いのよう(日本では準絶滅危惧)で、ずいぶんと貴重な場所ということになるんでしょうか。野生ではないですけどね。 ht

          ミズゴケ湿原が徐々に緑に

          今津奈鶴子さんの苔雑貨

          苔の油絵画家さんである、今津奈鶴子さんの絵画が、マクロファイバークロスになります! マイクロファイバークロスというとわかりにくいですが、メガネやスマホの画面なんかを拭く、あれですね。もちろん、テラリウムのガラスを拭くのにも最高に良いと思いますよ。結構手垢とかつきますからね。 今津奈鶴子さんと最初に出会ったのは3、4年前くらいだったように思いますが、苔を一本一本、丁寧に描かれるんですよね。すごいですよ、絵画で苔を描く時って、だいたい、もやもやっと書くことが多いと思うですが、

          今津奈鶴子さんの苔雑貨

          日差しが強くなってきたら蒸れに注意

          今日は屋外での苔栽培のお話です。 日差しが強くなってきましたね。 いい写真がとれたので、ちょっと蒸れの話を。 日差しに当たると、苔は乾きます。乾いて、そうですね、大抵あまり可愛くなくなります。葉っぱが閉じたり、縮れたり。で、そうなると焦るんですね、これはやばいんじゃないか!?って、で、水をあげて葉が開くと、「あ〜よかった!」って思うんです。可愛い苔ちゃんに戻ってくれた!と。 わかります、すごーくわかります! でも、 「葉っぱが閉じるんだから、閉じたがってるんじゃな

          日差しが強くなってきたら蒸れに注意

          教室予約サイトを制作

          さて、二日ほど空けてしまいました。 この2、3日間、深夜まで教室予約サイトを作りようやく公開できました。 これまで教室の予約は全て手動でやっていたんですね。 ワークショップはメールで予約をいただき、numbers(mac版のexcel)のフォームに入力し、返信をする。 教室はLINEやメールで予約を受けて、numbersに日程やオプションなどの必要事項を記録し、返信。。 少人数ならいいのですが、100人を超える大所帯の教室となると、この作業に取られる時間が半端なく、

          教室予約サイトを制作

          ピンセットのこと

          今回は道具のお話です。 苔テラリウムを作る上で必須なのが、ピンセットです。 これまでいろんなピンセットを試してきました。 30種類くらい試したと思いますし、実際に用途に応じて10種類近くは使い分けながら日常的に使っています。ですが10種類用意しろ、というのは酷ですし必要もないので、その中でも使いやすく、かつお高すぎないピンセットを販売しています。 細いタイプと太いタイプ、です。 さて、この二つをどう使い分けるか、ですが、まずピンセットの先端を見てみましょう。 細い

          苔コロニーって?

          苔むすびのオリジナルの苔のタマ。 苔玉のようで苔玉ではない、苔コロニーです。 愛情を込めて(笑)、教室ではコロニーちゃんと呼ばれています。 上のように、いろんな苔をまぜまぜして作ってもよし、 下のように一つの苔で単植のコロニーを作ってもよし。 まるまると育っていく様子が本当に可愛いです。 今月の教室のテーマはこの苔コロニーでした。 今回も参加された生徒さんが、一年前に作った苔コロニーと、今月作った苔コロニーの写真を送ってくれました。 真ん中が一年前のものですね

          ジンガサゴケ

          ジンガサゴケです。普段は嫌われ者の「ゼニゴケ」のような姿をしていますが、早春から、こんなジンガサをつけるのが、春の風物詩。 ジンガサって、これですよね。 道端にも普通にみられます。都心だとそんなに多くないかな?鎌倉では「どこにでもいる苔」で、普段誰も気に留めませんが、この季節はね、とても可愛いんですよ。 春が終わると残念ながら、「ジンガサ」は姿を消してしまいます。もう終わってしまうので、焦って記事にしてみました。 普段の姿は「ゼニゴケ」に似ています。お庭の嫌われ者です

          苔テラリウムの作り方(クローズドタイプ)

          引っ越しました。 https://kokemusubi.com/pickup/3723/

          苔テラリウムの作り方(クローズドタイプ)