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落ちもなければ教訓もなにもない 不思議な夢をみた

不思議な夢を見た。落ちもなければ教訓もない。まぁ、夢ってのはそんなものか。

東南アジアっぽい海外で、主人と朝ごはんを食べていた。すると、そのレストランが火事になる予兆を見つけて、周りの人達と一緒に店を出ることにした。なぜか分からないけれど、お店の人には伝えなかった。その予兆は、お店の人が引き起こすような邪悪さを感じたからだ。

店を出た後で気がついたのだが、わたしは自分の荷物を大きなリュックパンパンに詰め込んで店を出ていた。周りのお客さんは、着の身着のままといった様子であった。主人はといえば、小さな巾着リュックみたいなのをしょっていた。なぜ、わたしだけが大きな荷物を背負っていたのだろうか。

店から離れなければならない、そう思っていた所いつの間にか主人とはぐれてしまい、迷子になっていた。初めての場所でここがどこだかわからない、どうしたもんかと思い悩んでいたら、なぜかあの火事の予兆があった店の中に舞い戻っていた。なんてことだ。

あぶらを全身に塗ったかのようなぬるぬるのテカテカしたお店の人たちが、次々と現れて、ストリートファイターのダルシムのヨガファイヤーみたいな感じで火をふく。それらのファイヤーとファイヤーの間をかいくぐって、なんとか逃げるわたし。

その店は迷路のようになっていて、急な階段の上り下りが大変すぎた。体力を使い果たしそうになりながらも、なんとか外へでられたけれど、最初に店を出たところとは違う空間に吐き出されてしまった。

ここは、どこだ??

またしても、別次元に来てしまったのか。

雑踏の中でたたずむわたし。

気づくと、青い衣装をまとった女性と再会した。

どこかで会ったことがある女性ということは分かるのだけれど、いつ、どこで、どんな風に出逢ったのかは分からない。けれど、とてつもなく信頼できる人だ。それだけは分かった。(夢からさめた時に考えてみたけれど、現実世界であったことがある人ではなく、夢の中で以前会ったことがある人なんだろうと思った)

向こうも私のことを覚えててくれたみたいで、一緒に最寄りの駅まで行こう、ということになった。というか、わたしが「一緒に言ってもいいか?」とお願いしていた。

言葉にしてお願いした訳ではない。

その世界では、言葉はなかった。

言葉を発していないのだが、意思を伝達しあうことができた。その人の大きくて黒い瞳をみつめるだけで、言葉はなくとも話すことができた。

話そうと思うとき、言葉が口からでることはない。それなのに、相手の真意が、本音が、そのまま自分の中に投影されるような不思議な感覚。

そこで、目が覚めた。

わたしは、心のどこかで、言葉がなくとも通じ合える世界を信じているのかもしれない。


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