『レぺゼン母』

レぺゼン母  宇野碧著

僕の高校生時代は、ラップと一緒に過ごしていた。フリースタイルダンジョンやKOKやUMBや戦国は全て観ていた。大好きなMCは、CIMAさん、呂布カルマさん、MOL53さん、BASEさんだ。しかし、高校三年生で大きな挫折を味わい、フリースタイルダンジョンが面白く無くなったことで、僕がラップを観る機会は消えていった。

ラップを観る機会は減ったが、未だに好きなバトルシーンは覚えている。
そんな中で見つけた本が『レぺゼン母』であった。

ラップを全く知らない母親が従業員にラップの良さを知り、ひょんなことがきっかけでMCバトルに参加する内容である。
この母親には、本当にどうしようもない息子がいるんですよ。借金・逮捕歴・夜逃げもあって、反省する気も無しのダメ息子。

しかし、母親はそんなゴミ息子でも離そうとするが離せない。何故なら一応家族だからだ。でも、切り離したいけど、自分自身から話す気は無い。

この不自然な関係をMCバトルでぶつけ、親子の関係を切り離し、互いに何が良くなかったのか?親と子供とは何なのか?何が必要なのか?

MCバトルでしか表せない最後の1バースには文字でも伝わる。
二人の思いに。

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