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はじめてのソロ旅〜熱海〜

はじめてのひとり旅

計画的な有休消化のため、なんとなく取った金土日の三連休。夫は実家に用事があり土日はいないので、予定なく1人で三日間を過ごすのはもったいない‥。

そんなわけで1週間前に思いついた熱海一人旅。旅行先で友人と遊ぶことは良くあるが、始まりから終わりまで1人なのは今回が初めてだ。ドキドキ。

いつも通勤で利用している最寄駅も、今日は方向が逆なので違うホームに向かう。これだけで旅の気分は急上昇である。

土日かと思うくらい大賑わい

ソロ旅において初心者としては出来れば土日は避けたいと思い、観光は初日の金曜に済ますつもりだったが、熱海駅に着くと休日のような大盛況。大学生くらいの若者やおばさまおじさまたちで大賑わい。最早平日とかあまり関係ないのかもしれない‥。

駅に到着したのは10:30。荷物をコインロッカーに預けて、ランチには微妙に早い時間だなということで、今回一番の目的地にしていた場所へバスで向かうことへ。

大正ロマンに胸高鳴る起雲閣

入り口からロマン漂う雰囲気

起雲閣とは大正時代に富豪の別荘として建てられた後、旅館として多くの文豪たちにも愛された場所なのだとか。大正・明治時代の雰囲気が好きな私としては、熱海の観光地の中ではぜひ行ってみたい場所だった。

ステンドグラスの天井がとても美しい
素敵なお庭を眺められる元客室
庭に出て散歩もできる

文豪のことはよくわからないけれども、市街地に別世界のような場所で文豪たちも筆が進むだろうなぁと思った。館内には喫茶店もあったのだが、人でいっぱいだったので断念。

アジフライと妄想ランチ

熱海といえば海鮮

起雲閣をぐるぐる回ると1時間くらい、お腹も空いたので調べていた近くのお店へ。こぢんまりとしていて、お座敷ではお姉様方が会話に花を咲かせていた。

ここで食べたかったのがアジフライ。熱海といえば海鮮だけど、干物や海鮮丼ではなくてなんとなくアジフライが食べたい気分だったので、お刺身とアジフライの定食にした。

カウンターに座って黙々と食べていると、ご主人と女将さんと息子さん(or普通の店員さん)がランチメニューを考案し始めた。メインはこれで、副菜はこれ‥いや、これの方がいいんじゃない?と相談する様子は、なんだか微笑ましかった。

銀座商店街で熱海プリン

ランチを食べた後は、腹ごなしのため歩いて熱海駅へ向かうことに。その途中にある2つの商店街で食べ&買い物をしようという魂胆だ。

銀座商店街では純喫茶パインツリーに行こうとしていたのだが、なんと満席。やはり熱海に平日は関係ないのか‥と、ふと真向かいを見ると熱海プリンが空いているではないか。ゆっくりはできないけど、普段は並んでいるそうなので興味本位で入ってみる。

この後カップルに囲まれることになる

運良くイートインスペースは1組しかいなくて空いていた。いろんな味があって迷ったけど、この店舗限定だという「かため」を選択すると、トレーの代わりに桶に入ってプリンが提供された。こういうブランディングが流行を支えているのか‥。

空いていたので写真撮り放題だったのだが、すぐにカップルに囲まれる事態となったので、そそくさと食べ始めた。私は動物の中で一番カバが好きなのだが(2位はゾウ)、見た目のいかつさからなかなかキャラクターにしているのを見かけないので、カバに囲まれて食べるプリンはとても美味しかった。

老舗和菓子店で味わうあんみつ

熱海に来たからには海を見なければと、銀座商店街から海の方面へ向かった。

熱海といえばの風景
工事中の建物が目立つ
奥に熱海城も見える

しばらく海風に当たってぼんやりしたかったのだが、とにかく暑い。6月中旬でも30℃を超える夏日だった。持ち歩き用のバックをなぜかカッコつけて小さめにしてしまった私は、ペットボトルをロッカーに置いてきてしまい、ランチ以降水分補給もできぬままだったのだ。自販機を探すのも良いが、クーラーに当たってひんやりしたい‥。

マップを眺めていると、熱海駅へ向かう途中に調べていた甘味処があるではないか。こちらへ向かおうとするも、噂には聞いていたが熱海は坂道が多い。結構な上り坂の先にオアシスは待っていた。

クリームあんみつの可愛らしさは罪深い

小さい頃から甘いものが苦手(すぐ胃がもたれる)で和菓子もそんなに好きじゃなかったのだが、歳をとるにつれて和菓子の魅力にハマっている。中でもクリームあんみつの見た目のかわいさとトキメキは群を抜いている。

こちらであんみつと冷たいお茶をいただき、体や心の疲労を回復させた後は、駅前の商店街をぶらぶら。そうしているうちに本日の宿のチェックイン開始時間が近づいてきたので、バスで向かうことにした。

ソロ旅も居心地がいい宿

宿泊したのは『熱海TENSUI』。宿を探したのは1週間前で、夕朝食付きでしっかりとしたコース料理の夕食を1人で食べてみたかった。たまたまこちらの宿の口コミを見ていた時にソロ旅の方が「夕食時に1人用の席があって居心地が良かった」と書いていたので、それは初心者にはありがたいかもと思い、ここに決めた。

女子旅専用かと思うくらい可愛らしい部屋

チェックインも良い宿あるあるの座ってドリンク飲みながらだったので、ここで既にテンション上がる。そしてこの時点で思ったのが、1人の方が何人かいる(色んな世代の男女合わせて4人は総じて見かけた)。やっぱそういう方にウケがいいんだろうか。これは居心地良い。

チェックイン後もおつまみやお菓子をいただけたのだが、あんみつで既にお腹いっぱいになっている私は、夕飯への余力を考えて断念。部屋に入ると久しぶりの和室にすぐにごろんとして、あっという間に家にいるのと変わらない状態に。でもこれがいいんだよな。スマホいじっても誰も文句言わないし、お風呂も好きなタイミングで行けば良い。

1時間ほどごろごろしてから温泉に浸かり、きちんと湯上がりサービスのアイスキャンディーを食べればあっという間に夕食の時間。ドキドキしながら会場に向かうと、既に席に着いている1人の方々の間の席に通された。ソロ旅同士で横並びにされるのはいささか恥ずかしい気もしたが、家族連れに囲まれるよりかは良いと思った。

お刺身ではなくカルパッチョ
目の前で作ってくれるクレープシュゼット

前菜からメインまで和食というよりは洋風に和の要素もプラスしている感じなので、懐石料理を楽しみたい人にはあんまりだと思うが、宿自体オシャレな感じを売りにしているので、それがこだわりなのかなとも思った。味は美味しかった。あと、帰りにお夜食としてお稲荷さんを渡されたのはとても嬉しかった。

入っている器も可愛くてツボ

久しぶりの和室とお布団でぐっすり寝れた。普段、自分の家で1人だとついダラダラスマホをいじってしまって寝つきが悪いのだが、今日に限っては沢山太陽の光を浴びて歩いたからか、ぐっすりと寝れた。

気持ちよく起き上がったら、メイクだけして朝ごはんを食べに昨日と同じ会場へ。

何より釜炊きごはんが美味い

正直夕食よりもテンションが上がった朝ごはん!釜炊きご飯はつやふわ甘くておかずがなくても食べれる。普段あんまりご飯食べれないけど、三杯おかわりした。あと熱海らしく干物(さわら)も食べれたの嬉しかったな。

またしてもお腹をパンパンにしたまま宿を出ることに。来宮駅までの送迎を頼んでいたのだけど、宿のバスではなくてタクシーだったのは初めての体験で少しびっくり。ここでも1人同士でタクシー乗車だった。

パワースポットで長寿祈願

さて、2日目は休日でもあるしすぐに帰ろうかと思っていたのだが、せっかく来宮駅まで送ってもらったので有名なパワースポットに行くことにした。その名は来宮神社。

鳥居が木に覆われている
一周したら寿命が1歳のびるとか

ここは大きな楠が有名で、その周りには多くの人が写真を撮っていた。全体的にお金がある神社という印象で、おしゃれなカフェも所々にあり、お守りを売っている場所もすごく新しかった。でも自然に溢れている場所でもあるので、全然嫌な感じはしないんだけど、昔ながらの神社を想像していくとちょっと違うかも。

それにしても人が多かったので、1時間くらいで来宮駅まで戻ってきた。

ちょっと観光地感ある駅
夏を感じる景色

この後熱海駅へ戻り、新幹線にて帰路に。初めての一人旅にしては大満足だったなぁと。暑さに弱いので無理せず、宿でゆっくりの旅だったけど、そのペースも自分で決められるから本当に楽だったなぁ。

さて、次はどこに行こうかとスケジュールとにらめっこ。当分は夫や友人との旅行計画があるので、また冬くらいに行きたいと目論んでいるところ。

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