ポートレートのある1日 -HR業界の企画職&鍼灸師 KOZさん-
僕は「生き方編集者」として、編集業や文筆業にとりくんできたのですが、最近、ポートレート撮影のお仕事もはじめました。
先日撮影させていただいたのは、人事系の会社で企画職としてはたらきながら、鍼灸師としても活動するKOZさん。
「海が大切な場所なんです」ということで、撮影は休日の由比ヶ浜にて。
朝9時半。真っ青に染まった空と、その色をいっぱいに吸い込んだような海。この日はたくさんのサーファーが波を待っていました。
キャリアデザインのことや、鍼灸のことや。KOZさんが見ている世界は、境界なく、どんどんと広がっていってるんだな、と話しながら思います。
きっと海をながめるみたいに、人生をながめているのかもしれない。
ひかえめな一面もありながら、ときおり見せるまなざしや、これから取り組んでいきたいことについて語るかたりくちからは、芯のつよさが垣間みえて。
やさしさとつよさ。冷静さと情熱。この日写真に映る青と赤みたいに、ふたつの相反するものが同居するからこそきわだつ存在感を、KOZさんからは感じます。
KOZさんは人事系の仕事をしながら、鍼灸師としても活動するという、ユニークな生き方をしています。どうして、そんな生き方を選んだろう?
わたしにとっては鍼灸も人材系の仕事も手段でしかなくて。ほんとうにやりたいことは、“ はたらくを楽しむ人を増やす”ことなんです。
KOZさんにとってどちらの仕事も、“はたらくを楽しむ人を増やす”という軸につらぬかれているんだな。
とくにこれからは、鍼灸で身体にアプローチすることを通して、その人にとっての働く楽しさをプラスに持っていきたい--。そんなKOZさんの言葉に、「はたらくを楽しむ=心の問題」というイメージがあった僕はハッとさせられました。
KOZさんと話していると、「身体と心」という境界線も、ほんとうは頭の中でつくりだしたものでしかないのだと気付かされます。
たくさん話をしながら、僕もたくさんの気づきをもらって、「撮る/撮られる」という境界線もない瞬間がおとずれて。
そうだよな、僕はこんな撮影がしたいんだよな、と思えるような、ポートレートのある1日でした。
サポートがきましたって通知、ドキドキします。