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まとまらない自己紹介が好き

人生についてインタビューをしていると、「話にまとまりがなくてすみません…こんな話で大丈夫ですか?」と、心配される。

そして、そういうときはたいてい、聴いている僕の方は「めちゃくちゃおもしろいなぁ」と思ってるときなのだ。

荒井裕樹さんは、『まとまらない言葉を生きる』のなかで、社会が「安易な要約主義」に向かっている気がしてならない、といっていた。

とくに、自分自身についても、キャッチーな肩書きや自己紹介をしたくなる気持ちは僕もよくわかる。逆に、自分を誰かに紹介するとき、うまく言葉がまとまらずに話しているときは、「大丈夫かな」と不安になるのも、よーくわかる。

けれど、まとまらないことにこそ、他者はもちろんのことその人自身も知らなかったその人を知る手がかりがあったりする。だから、そんな手がかりとしての「まとまらない言葉」に出会うと、僕はうれしく思う。

そのまとまらなさを、まとまらないままに記事にまとめる、っていう作業が、とてもとてもむずかしいんですけどねぇ…


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