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プロフェッショナルには敵わない

システムエンジニアとして、
僕が出入りさせていただいていたのは
誰もが名を知る企業ばかりでした。

大企業って、
基準がぜんぜん違うんですよね。

僕は公共インフラとか準インフラとか
そういった系を中心に何社も転々と
出入りさせていただいていたのですが、

扱う顧客数は全世帯数に等しい規模でした。

普通に生活してたら
何か問題が発生した時の損失額って、
あんまり意識することないと思います。

一例を出すと15年ほど前、
あるインターネットサービス提供事業者で
個人情報の一部が流出してしまい、

その対応として、
対象のユーザー一人当たり500円の
支払いがなされていました。

一人当たり500円というと、
すごく小さな金額に見えますが、

100万ユーザーいたら5億円、
1,000万ユーザーいたら50億円です。

こう考えると、
損失の大きさが見えてきますね。

その他にも、風評被害とか
何かとめんどくさいやつもあります。

大企業って顧客数が多い分、
万が一の損失が大きくなるから

我々SEに求められる品質基準も
かなりのレベルのものでした。

例えばホームページ一つ作るとしても、

お客さんの要求通りにするのは当然、
その上でただ動けばいいだけじゃない。

どの端末で表示しても
おかしくならないか、

表示時間が規定以内か、

だれがどんな使い方をしても大丈夫か、

セキュリティ対策は万全か、

考えられるすべての使い方で
想定外の動作になったりしないか、

・・・ぶっちゃけ、
こんな使い方あり得ないだろ!って
思うものまで想定に入れて、
おかしな挙動がないか確認する、
そんな世界です。

最近、LPデザイナーさんをたくさん
見かけるようになったり、

自分でLPを作れるツールも
たくさん登場して、

専門家がいなくても
安くてお手軽にやりたいことが実現できる、
すごく便利な時代になりました。

その一方で、
「あれっ?」って思うことがあるんです。

厳しい環境の中で
鍛え上げられた僕の基準で見ると、
粗がたくさん見えちゃって。。。

困ったものです笑

どこまでいっても
『餅は餅屋』。

その道のプロには敵いません。

プロは一瞬で見極めて
「こんなことまでやってくれるの?」
みたいなことも当たり前に
こなしちゃうので、

すごいですよね。

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