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快楽亭ブラック師匠

遠い昔東京新聞の企画ページで、
初代の快楽亭ブラック師についての駄文を
披露させていただいた思い出があります。

内容は覚えちゃいないが、そりゃあもう嫌味な慢心小僧の時代だ。
稚拙なものだったのでしょう。自分で言っちゃうけど。

それはさておき、当代のブラック師匠。
あたしは好きですなぁ。
バレ噺系、アレンジ物、差別系も多いが、
落語家は世情のあらで飯を食い
の伝に照らし合わせれば、
こちらのほうが本寸法、真っ当のようにも。

以前、高座を堪能させていただいた折は、
ちと客の少なさが寂しかったが、
年末の北海道での独演会。
時節柄やむを得ない次第ではあったのでしょう。
それでも手を抜かない師匠はいいねぇ。
もっとも客が少ないと手を抜く人が多い
ってわけじゃないけど、
まぁそれもないではないということで。
そもさん、せっぱ!

おマン公社、金田正太郎、演歌息子、イメクラ五人廻し等々の快作は
言わずもがな、英国密航がこれまた意表を突く良さ。
結構ですな。

故松田優作氏の息、松田龍平氏主演で映画になった長州ファイブ同様、
伊藤博文、井上馨他の若き日を描いた噺を
ブラック師匠がとはね。
そういえば、初代のブラック師匠は確か英国人。

ブラック師自身も英國屋師匠の名で高座にあったはず。
でもこの人、アメリカ人と青森県人のハーフなんだよなぁ。

そうそう怪作「小林旭の正体」
youtubeに冒頭切り抜きみたいな動画はあるけど、
ぜひもう一度フルで聞いてみたいもんだ。


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