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YAMAHAと白銀ノエルの動画広告/いい戦略だと感じた件

#AGシリーズ】ヤマハさんの「AGシリーズ」最新機材を紹介✨【白銀ノエル/ホロライブ】


今日UPされていた団長の案件動画です。
VTUBERを起用した案件の中ではかなり良い手法だなと感じました。

■購買ターゲットとVTUBERが綺麗に一致

YAMAHAのAG03は2015年に発売されたアナログミキサーのヒット商品です。時代の変化と共に現在において更に必要とされるようになったであろう機能を追加実装して今回新たにMK2という形で発売された商品です。

・VTUBER
VTUBERはまさに配信活動をメインとしていて、こういったミキサーは活動上切っても切れない関係です。

・その他の音声配信
最近ではTWITTERのスペースなども出てきて、ツイキャスなどの配信を実際に実施する人の絶対数がかなり増えたと思います。そういった人たちが活動する際にも相性が良い製品です。

・テレワーカー
ウェブ会議もここ数年でコロナの影響もありだいぶ当たり前化してきました。僕の周囲でもウェブ会議が多い人の中にはこういったミキサーを使用する人も多くはありませんが出てきています。


今回恐らくターゲットの優先順位は上記の順序になっているのではないかなと思います。VTUBERは少し前の調査で約16000人、個人的な予想ですが現在は2万人近いのではないかと思います。そして更に勝手な予想ですが、2022年で更に1万人~2万人は増えるのではないかなと思っていたりします。

その中で程度の良いアナログミキサーを使用していない人や簡易的な環境で配信活動をしている人が仮に半分、8000人、これから始めるであろう人1万人が対象として、18000人のうち、購入検討タイミングでAGシリーズに興味を持って30%の人が買ったとすると約6000人。
そしてその他音声配信で購入検討している人が仮に2000人、ウェブ会議用途で1500人が2022年で購入したとすると合計9500人となります。

9500人 × 18700円 = 約1億8000万円 となります。


■YOUTUBE上にコンテンツとして残り続ける

こういった音響機材は製品によっては5年10年と定番商品として売れ続けるものが結構あります。そしてAG03の様に初級者向け機材の購入検討者の多くは製品レビューを頼りに購入品を決定する事が多いです。その際に動画でのレビューというのは情報量が多く、実機も確認でき購入時の頼りになりやすいです。

こんな感じで動画による製品レビューというのは機材系ではかなり頼りにされています。

YOUTUBE上でもこのように結構な数が出てきます。
注目すべきは再生数です。
基本的には音響系のものはエンタメなどと違い、見る人の数がかなり限定されますので再生されているものでも1年間で一桁万台の動画で、ほとんどは数千再生という数です。

対して団長の動画は5時間で約5万再生という桁外れの再生数となっています。これは団長のリスナーが再生してくれるのと、もうひとつ重要な要素として

高評価数が6400あります。
これも団長の動画であれば基本的に高評価をするリスナーがかなり多い為、機材に興味が無くても高評価が稼げます。
上記で紹介した他の機材紹介動画では多いものでも高評価500などなので約10倍となります。

コメントに至っては現時点で120件あり、これも他の機材動画と比べると桁外れに多い状況です。

■YOUTUBEのアルゴリズム

YOUTUBEも検索エンジンである以上SEOの指標があります。
大きく分けて2種類あり、直接指標と間接指標です。

直接指標
・高評価、低評価
・コメント数
・SNSシェア数

間接指標
・動画視聴維持率
・関連動画クリック率

くわえてYOUTUBEが重要視していると思われているのが
・総再生時間
・視聴維持率
と言われています。

総再生時間は例えば23分の動画が5万再生されていて、平均20分まで見られていたとすると100万分再生されている、というものです。
視聴維持率は最後までどのくらいの割合で再生されたか、というものです。これは一般視聴者側ではわかりませんが動画投稿者側ではアナリティクスで割合を見ることができます。恐らくホロメンの動画は数時間という長い動画でなければ30分以内の動画の場合かなり高い視聴維持率があるのではないかと思います。


これに当てはめた場合、今回の団長の動画は他の同系統機材系動画と比較した際に、YOUTUBE側から圧倒的に高く評価される動画になる可能性が高いでしょう。

YOUTUBEで高く評価されていればGoogleでも優先される可能性もあるため、数か月後にはGoogleで「配信 機材」などの検索1ページ目に出てきている可能性もあります。

製品寿命は系統的に5年あるとして、今回のプロモーションに仮にホロライブに2000万の案件費を払っていたとしても余裕で回収できるのではないかなと思ったりします。ホロライブの案件相場がわからないので2000万は適当な数値ですが。


こういったよく練られたVTUBERとの案件は少しずつ増えてくるんじゃないかと思います。そしてこういった大企業との案件が増える事はホロライブのブランディングにとってもプラスになります。


団長という選択も今回良かったと思います。
配信で音響機材に対して並々ならぬ思いを吐露していて、実際にかなり詳しい団長をチョイスする事で説得力も与えられます。配信のこんな時にこの機能は役に立つよ、というのも配信者や配信をみてきた人であれば「ああ~わかる」となると思います。

いいプロモーションだなと思ったので、走り書きのような感じですが記事にしました。

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