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郡道美玲というVTUBER/にじさんじ

これまでの記事からするとちょっと異質な考察記事かもしれません。

たまたま他のVTUBERの動画を見ていた際に彼女の動画に辿り着きました。郡道という苗字を以前何かの本で読んだ事があり、響きの良い名前だなと記憶していたのでそれでどんなライバーなのかと思って見ました。

結論から言うと数あるVTUBERの中ではかなり特殊な人物だと感じました。

僕の感じた印象では学校などでよくある
スクールカースト上位の女子という印象でした。

そしてそこから幾つかの動画を見て回ってその直感は恐らく当たっているのだろうなという思いに至りました。

・スクールカースト上位について
幾つかリンクを貼りますのでそちらで詳細を確認して頂ければと思います。


幾つかの切り抜きや、ネットでのまとめ等を見ると、全体的な印象や評価は良くない事と、それ自体もある程度周知の事実の状態なのだなというのがわかります。

特に一部の人にとっては許しがたい程に嫌っているというのも確認できました。

例えばこんな記事がそうですね。

これだけの熱量というのはある意味では怨恨や怨嗟と言っても差支えないでしょう。それだけ嫌いな人は嫌いと言う事なのでしょう。

これらもスクールカースト上位の人の特徴と一致するなと思いました。


またネットのまとめ等では土下座事件や、5万スパチャ事件といったものが多く記事になって目立っていました。

5万円スパチャ動画:該当部分から再生されます。
要約すると、500円のスパチャの内容に対して罵倒を浴びせて、「働いてるなら5万円早く投げろよ」と煽り、最後はブロックするという流れです。

土下座動画

スクールカースト上位についてよく話にあがるのは「いじめ」等です。カースト上位の女子がカースト下位の女子を陰湿ないじめで追いつめる、というのはある意味定番ネタで漫画などでもよく題材にされます。

こんな感じですね。
実際に現実でもよくある話だと思います。


カースト上位の人というのは上記に挙げた様に、場合によっては一部の人から徹底的に嫌悪される事があります。
それでも様々な関係性が破綻せずに孤立しないというのは、多くの人が他の誰かよりも優位に立ちたいという心理が働くからです。例えば、カースト上位の人の傍若無人に対して思うところがあったとしても、自身の地位や立場というものを鑑みた時にカースト上位と同調していた方が優位なポジションを維持する事ができます。
カースト上位は特徴として個人ではなく、複数や集団で居る事で少数の反発が出ても数の力で抑え込める環境を作る事が多いです。これは作り話などである漫画のワンシーンなどを見ても上位陣は一人ではなく複数で描かれる事が多いのもそれを暗に示していますし、現実でも独りのカースト上位者というのは見かける事はありません。

例えば前述の動画の当該シーン、500円のスパチャに対して5万円を要求され、罵倒されてブロックされた際のチャット欄の反応を見てみます。

学校で例えると以下の様な状況でしょうか。

カースト上位の女子の機嫌を損ねる行動を取ってしまい、ボロクソに言われて最後に「みんなこいつは今後無視ね~」という様な流れになり、周りのクラスメートは「ばかだなアイツw」「アホ過ぎワロタw」「あ~あw」と皆で嘲笑している、という状況の様に見えます。


客観的に見るとひどいシーンなのですが、それでも彼女にリスナーやファンが付いているのを不思議に思われる方もいるかもしれません。上記のリンクしたNOTEの記事を書いた人などは、なぜ彼女がリスナーやファンを抱えて活動を続けられるのか不思議でしょうがないと感じているかもしれません。

これがスクールカーストの深い部分でもあります。
先ほども書いた様に、人は誰かと関係する際に優劣関係がどうしても生じます。その優劣関係は下になればなるほど居心地は悪くなります。当然居心地が悪いより、良い方が良いので、優先順位を下記の様に設定します。
1:自身の居心地やポジション
2:カースト上位の中心者の人格
例えばカースト上位者の人格や言動に思う所はあっても、それよりもそこのポジションを維持する為にそこには目をつむるという感じです。


同じように例えば郡道さんという配信上での絶対的存在を肯定する事で「私は貴方の敵ではないですよ」「私は仲間です」「私は貴方を支持します」という意思表示をして配信内での自身の優位性を確保します。
上図のチャット欄なども同じで、「草」などのコメントによって、その瞬間郡道さんから攻撃されたスパチャ投稿者よりも高いポジションを獲得しています。

また、カースト上位者というのは意図的にも無意識的にも、傍若無人な行動を取る事が特徴としてあります。これは自身の優位性を誇示する為の行為で、傍若無人がまかり通る事で「これで私の機嫌を損ねたらどうなるか、わかったでしょ」という力の誇示になります。


今回偶然ですが、郡道美玲さんというVTUBERを知って、VTUBERとリスナーの関係性の中でもこういった社会性が発生するという事がわかりました。

カーストは他人との優劣に心を奪われている傾向のある人々が集まり、かつ主流層を形成することで、その集団内の常識として確立されていき、徐々に1軍、2軍、3軍という層が出来上がります。

1軍にとっては居心地が良く
2軍にとっては時々恩恵があり
3軍にとっては居心地の悪さが目立ちます

この時、2軍3軍に属する人というのがなぜ1軍に付き従ってしまうのかというのはわからない人にはいつまでもわからない点かもしれません。
2軍3軍に属する人というのは、意志の弱い傾向の人が多いです。自身で何かを決めて率先的に行動するのが苦手なタイプと言えるかもしれません。逆に「君はこうしたら良い」「これをしていれば大丈夫」と言われる事に安心感を覚える感じです。そして上位者に自身を投影する事で優位性を疑似体感する事で自身の欲する優位性をレンタルする事がメリットとなります。
例えば上記の5万円スパチャで言えば、あのシーンで草などで乗っかる事で自分自身も郡道さんと同じような力を持っているポジションに居るんだという優位性を錯覚する事ができます。ある意味カースト上位になる為に必要な努力などは無しに疑似的にそれを得る事が出来、それが上位者に従うメリットとなっています。


VTUBERのリスナーは居心地が悪ければ自由に離れる事ができるので、下位になりそれが継続するという事は無いと思います。なのでそういった時には時々よくわからないリスナーがターゲットになったり、別の第三者の話題などがあがったりするのかもしれません。
リスナーは郡道さんと同じようなカースト上位者と同じポジションに居るような心地よさを得られるのが視聴を続けたり、スパチャを投げる要因となっている部分もあるのかなと感じます。

僕自身はそういったスタイルの輪の中に加わりたいとは思いませんが、VTUBERの周囲の関係性も普通の社会生活と同じくらい多種多様になっていると感じ記事にしました。

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