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なんとなく知っていたことを深める愉しみ。後藤雅史さんとタンゴの話を。

ある程度の期間弦楽オーケストラで弾いていれば、ピアソラの作品はまず必ず演奏する機会が回ってくると思います。普段はチェロの後ろにくっついていくコントラバスが独自の活躍を見せるので、目立ちます。そんなとき僕はもともとロック出身なので、生粋のクラシック奏者には出せない勢いのようなものを表現できて、仲間内では「あいつはタンゴをやらせてもハマる」という評価を得てきた実感がありました。

しかし、実際にはほとんど何もタンゴについての知識はなく、これでええのか?と悩む日々。そんな時に友人のコントラバス奏者の家でたまたま見かけたのがこちらの本でした。

タンゴに特化した、コントラバスの教則本です。中身はほとんどリズムやスタイルの話で、かなり充実しているように見えました。ここに至ってようやく「タンゴのコントラバス」というジャンルがあることを発見し、少しその世界に触れてみたくなったのでした。

さてそこで、僕のチャンネルでやっているインタビュー企画です。可能なら先達に話を聞くのが一番ですし、それが他の人の役にも立つなら一石二鳥。ネットで探してみたところ、実はすぐには日本人の「タンゴのコントラバス奏者」は見つかりませんでした。おそらく絶対数が少ないのでしょう。しかしYouTubeでようやく後藤雅史さんのチャンネルに出会い連絡をとって、企画を受けていただけました。

上のビデオを見てもらったり、彼のチャンネルで演奏を聴いてもらうとすぐに分かりますが、タンゴに関するこだわりが物凄い人です。演奏も「ハマって」います。こうして専門家の方と話をさせて頂き、またインタビューの質問や構成を考える中で、ふんわりとしか知らなかった「タンゴ」に関する考えが自分の中でまとまってくる愉しさといったら!

ちなみに今回は、初めて日本に住んでいる方へのインタビューということで、感覚の違いがあったり失礼なことを言ってしまうんじゃないか?と少し心配もしていたのですが、同じ関西人同士で世代も近く、最後にはとてもリラックスして話せているのが分かるかと思います。後藤さん、本当にありがとうございました!また日本でリアルで飲みましょう!


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