自分の服が着れない。高次脳機能障害になって気づいた着衣失行の話
あとになって、これが「着衣失行」という症状だとわかりました。
失認とか失語とかと同じく、失行という症状が高次脳では起こるようです。「遂行機能障害」と言うようです。
さて、私には着衣失行がありました。
初めて気付いたのは急性期病院に入院中のときのこと。
眼鏡を上下逆さに掛けて、看護師さんに爆笑された時です。
見え方が変だな、とは思ったのですが、上下逆さに掛けていたとは全然気付きませんでした。
笑われた事で、とても傷つきましたが、看護師さんは、私の冗談だと思ったみたいでした。
急性期では、身の回りの事を看護師さんの手助けを借りてしていたので、気付きませんでしたが、リハ病院に転院になり、前開きのパジャマから、被りの服のリハビリ着になった時にとても戸惑いました。
驚いた事に、ベッドにキチンと広げないと、服の裏表、左右前後がわからなくなっていました。クシャクシャのままの服では、どこをどうしたら、と、腕が通せるのか認識出来ないのです。
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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。
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30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…
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