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主婦業はマルチタスクです、という話

私は脳出血で入院したときには「普通の主婦に戻り、子育てと家事に専念したい」と思っていたので、それに特化したリハビリをしました。

しかし、リハビリではカバー仕切れない、日常の何気ない一つ一つがマルチタスクとして処理しなければいけないので、普通の生活を送るのにも、疲れてしまっていました。

なので、料理しながら、その合間に、お風呂掃除して、洗濯を取り込んで、子供とのお喋りもして、なんていう、上級のマルチタスクを頑張る事はやめることにしました。

退院後は「母として頑張らなくては!」 と気負ってしまって、出来もしないのに、いっぺんに色んな事をしようとしました。が、結果、辛過ぎてイライラして、子供との大事な時間を無駄に過ごしてしまいました。

時間を掛けて、一つずつこなしていくシングルタスクの方が、今の私には合っているし、楽しんで人生を過ごしていける気がします。

社会の中で生きていくには、マルチタスクでこなさなければいけない場面も多いですが、ひとつひとつ、ゆっくりとシングルタスクで着実にやりすすめる方法も悪くないと思います。

出来ない事で、自己嫌悪に陥り自分を追い込むよりは、出来ることを最大限に活かした上で、自信をつけていく事の方が大切だと思います。

自信がつくと、自然と、新しい事や、難しい事に対して意欲が湧いてくるので、出来る事を更に増やしていけますし、精神衛生上良いと思います。

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2019/07/03に登壇させていただいた、東京都の高次脳機能障害者相談支援研修会の資料になります。東京都の行政・医療・福祉関係者向けでしたが、マンガなどを使ってわかりやすく書きました。

30代で脳出血から高次脳になった普通の主婦が当事者として感じたリアル体験談や悩みを綴ります。有料価格を設定していますが、中のノートはほぼ全…

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