溝井孝司

絵や織物など創作活動しています たまに踊ります たぬきのみやげ営業中→https://…

溝井孝司

絵や織物など創作活動しています たまに踊ります たぬきのみやげ営業中→https://tanukimiyage.official.ec/

マガジン

  • スポットクーラー

    スポットクーラーが家に来てからのエッセイ。

最近の記事

わたしはうまれかわったわ!!

にっくきあいつはわたしのいちぶだ わたしがつくりだしたのだから わたしがけりをつける わたしはわたしのなかにあるおろかさにこうふくする わたしです わたしがやりました きいて! わたしはうまれかわった わたしは たわし にっくきあいつを ごしごし ごしごし つみをなすりつけてごめんなさい

    • 111円の炭酸を買って自分を励ます。普通よりも少し大きいウィルキンソン。

       夜風にふれる。そう言って裏道を通り畑に向かう。おばあさんと若い人たちがそれぞれやっている畑。途中、蝉が体の周りをぐるりと一周していく。おいおい勘弁してくれと思う。怖ぇよ。釈然としない夜。怒っているわけでも悲しんでいるわけでもない。ただ行き場のない感情が体の中にとどまっている。どこに行けばいい?答えはいつも見つからない。気づいたら釈然としない奴はいなくなる。気づいたら。だから忘れなくてはいけない。再び外に出る。111円を持ってコンビニに向かう。111円の炭酸を買って自分を励ま

      • うん、今日の買い物の重み。悪くない。

         この前カツ丼が食べたくてスーパーでトンカツを買ったらおまけでタルタルソースをもらった。冷蔵庫にひっそりと佇んでいるタルタルソース。なんだか唐揚げと一緒に食べたい。冷やしたうどんでサラダうどん。最高。そんなわけで讃岐うどんを茹でている間にレタスを洗って、ちぎって。そしてお待ちかねレンバイで買ったトマトをカットする。そうだこのトマトこそ勇気を振り絞って買ったレンバイのトマトなのだ。  今レンバイに行くとだいたいトマトが売っている。この前miiさんが買ったのを食べたらこりゃうま

        • 左ポケット、ない。右ポケット、ない。後ろポケット、ない。財布の中、ない。カバンの中、ない。巾着袋、ない。お弁当の中、ない。どこにもない。また無くした。

           6月最終日。あの目の前にあるスーパー銭湯。いつかタイミングが良いときに行こう。そう思いながら1ヶ月。行くなら今日じゃねえか?ふと、そんな気持ちになる。ちょうど6月も終わりを告げる。1ヶ月お疲れ様。そして2024年も半年が経った。半年間お疲れ様。この間についた穢れを落としたいじゃないか。そんなことを思い小雨が降る中入店。100円返却式のロッカーに靴をしまい、チケットを買って場内へ。更衣室でささっと脱衣。いざお風呂へ。だがしかしここは初めてのスーパー銭湯。僕は目が悪い。眼鏡を外

        わたしはうまれかわったわ!!

        • 111円の炭酸を買って自分を励ます。普通よりも少し大きいウィルキンソン。

        • うん、今日の買い物の重み。悪くない。

        • 左ポケット、ない。右ポケット、ない。後ろポケット、ない。財布の中、ない。カバンの中、ない。巾着袋、ない。お弁当の中、ない。どこにもない。また無くした。

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        • スポットクーラー
          8本

        記事

          スキップしながらけろけろけろっぴ。

           ふとnoteを開いたら、今月末までに記事を書けば連続投稿を6ヶ月に伸ばせますよ、今月も書いてみなさいよと言われる。ふむふむ、その話し乗った。さて、さっそくだが体も心も滅入っている。日銭を稼ごうと思って短期バイトを始めたら、蓄積疲労と重量物の取り扱いにより背中を痛めた。miiさんの検診によるとぎっくり背中らしい。そんなのあるんかい。なんにせよ、短期バイトでしっかり稼いで画材たっぷり買い足そうかなぁとか、6月に迎えたmiiさんの誕生日をなんだか祝い足りなかったのでクリームソーダ

          スキップしながらけろけろけろっぴ。

          アホ星人が何を象徴するのだろうとか考えても仕方ないのだけど

           新緑の中に入って行く。薄緑の光のカーテン。外側から見るのとでは随分様子が違うなぁと思う。眩しいくらいに反射する光はとても透明なものだったりする。なんだか体がムクムクっと起き上がるみたいな感じがした。    焦っても仕方がないと思いながら、焦って行動する。ついてくる結果に対して憤慨する。ムキャー!!!しかしどうだろう。今だけお得な大キャンペーン!この機を逃すな!そんなものに騙されてたまるかと思いながら、結局、気づいたら、今やらないと損しちゃうんじゃないかなんて踊らされている。

          アホ星人が何を象徴するのだろうとか考えても仕方ないのだけど

          今日の朝まではなかったものがそこにはある。

           「森にでも行ってみたら?」  そうしてみるかぁ。近頃なんだかうなだれている。とにかくずっとだるいのだ。花粉かもしれないし、天体的なアレかもしれないし、水星逆行かもしれないし、睡眠の質が悪いのかもしれないし、とにかく絶好調って感じじゃ無い。とはいえ基本的に低空飛行なのだ。手足だって相変わらず冷えやすい。冷え性なのだ。何がともあれ森に行ってみたらいい。このままうなだれてるよりはずっとよいだろうし、きっと少しは気分だって晴れるだろう。動植物のリズムに触れるとホッとする。鳥が鳴いて

          今日の朝まではなかったものがそこにはある。

          あたまの中は忙しい。ひょんな一言で検索が始まる。

           山道を登って行くと「大仏に行く道はこちらで良いですか?」と、鉢合わせたハイキング中のマダムに声をかけられる。「はい、えーとここ下って行って、まっすぐ行くと着くんですけど、あれ?大仏って本当にこっちで良かったっけ?長谷の方だからあってるよな?ていうかまだ結構ありますよ。20分くらいは歩くかな?まあ看板出てるしなんとかなるか。そういえばこの前、ファミマの前で黒酢のドリンク飲んでたら中国の人に頼朝の墓は何時までやってますか?と声かけられて多分夕方とか17時くらいじゃないですかねぇ

          あたまの中は忙しい。ひょんな一言で検索が始まる。

          おおお、ついに見つけたぞ。狙っていたカフェオレ味ではなくフルーツ系のやつだけど。

           近頃スーパーやコンビニや薬局に入ると無意識に探してしまうものがあって、それはカロリーメイトで、今まで好んで食べていたわけでもないのだがある日晩ご飯を食べているとカロリーメイトがバランス栄養食としていかに優れ、どのようにしていまの形態に至ったか、またそのパッケージのデザインの素晴らしさなどなどについてmiiさんに熱弁された。まるで大塚製薬の職員さんみたいに。ご飯食べながら話半分でふむふむと聞いていただけなのだが、その日を境に僕はカロリーメイトの様々な商品を目で追うようになった

          おおお、ついに見つけたぞ。狙っていたカフェオレ味ではなくフルーツ系のやつだけど。

          もっと全部描き残したいんだよな僕は、と思った。

           春がきてるようなそうでもないような。まだ日が暮れると寒かったり、風は冷たかったりする。着込んだ服の隙間を我が物顔で通り過ぎていく風よ。お手柔らかにたのむ。それに花粉も飛んでいるらしい。目がしぱしぱ、時折くしゃみ。体もどことなく気だるい。毎日が勝負だ。今日はどんな具合か。朝になってみないとわからない。そんな不安定な日々が春なのだ。毎年春は身も心も不安定な気がする。物語はちと不安定。N'夙川BOYS。  絵の販売を始めて3週間が経った。一枚売れた。嬉しい。とても嬉しい。これま

          もっと全部描き残したいんだよな僕は、と思った。

          だから頼むよシボリくん。もう人をいじめたりしないでおくれ。

           山道を下って大通りに出る。歩道を歩いていると前から自転車に乗った男の子がやってくる。この街の歩道は狭い。鉢合わせてしまうと思ったら男の子は自転車を寄せて止まってくれた。僕はすれ違いざまありがとうと言おうとしたがうまく声が出なかった。とにかく会釈ぐらいはしたと思うのだが、突然胸のあたりから声がする。 「んんんダァァァゴラァ!!おぉぉぉぉい、テメェブチ○すぞゴラァ!!!!」  そして僕の胸はぎゅーっと苦しくなる。雑巾絞りがやって来る。(不安とか心配事とか恐怖とかそういう類の

          だから頼むよシボリくん。もう人をいじめたりしないでおくれ。

          あの森は一体どこに行ってしまったのだろう?

           森を抜けてからというものどこを歩いてもコンクリートの地面が続いていた。時折、農作業をしているのか作物がちらほら見える。キャベツとかブロッコリーとか。そこにある土に触れる。踏み入れることはしない。小さなその段差は超えてはいけないものなんだと思う。きっと誰かの敷地内だから。そういうことに遠慮するというのは当然のことなのかもしれないし、ただ少しその敷地内であろう場所から土が溢れてコンクリートの上に積み重なっていた。だからそれを踏む。踏んでみると気持ち良いなと思う。足の裏にあの時踏

          あの森は一体どこに行ってしまったのだろう?

          もう一度胸を撫で下ろそう。はぁ、生きてるってなんだかありがたいなぁ。

           せかせかした感覚になるのだけど春が近いのかなぁなんて思ったりしつつ、せかせかがイライラや焦燥感になるとまた困ってしまうので、胸をなでおろす。なでなで。アップアップした呼吸をもう一度ゆったりとした呼吸に戻して行く。ふわぁーーーー。肺が膨らむ。チヂミ。いや縮む。ゆっくりゆっくり何回もその感覚を確認する。膨らんで縮む。膨らんでチヂミ。いや縮む。満たされるっていう感覚が訪れるのですが、ぶわぁーーーーーーーっと何かひかりが身体中を駆け巡って行く感覚。満たされている状態に突入していると

          もう一度胸を撫で下ろそう。はぁ、生きてるってなんだかありがたいなぁ。

          ほしいもの、ほしいもの…。あ…楽天ポイントカードがほしい。

           「最近服を買わなくなったねぇ」と、miiさんに言われた。確かに最近買ってない。もちろんバシッと目があって気に入ったら買うと思うのだが、結局自分たちで作ったものを気に入っているのでよく着ているし、なんだかそれが満たされたりもしてとても満足しているのだ。夢は全身一式自作の服なんて思っていたらそれはすっかり叶っていてやっぱり最高だなと思う。それでなんだかふと思った。僕は今何がほしいのだろう。ほしいもの、ほしいもの…。あ…楽天ポイントカードがほしい。そうなのだ。僕の生活圏では今楽天

          ほしいもの、ほしいもの…。あ…楽天ポイントカードがほしい。

          起き上がりたいんだ、へるぷ。

           ゆりかごの中で眠っている。目は閉じているみたいだった。天井が真っ白で、周りが木枠で囲われている。木枠に手を伸ばして握る。まずは柔らかくこれがなんなのか観察でもするみたいに。そしてぎゅっと力を込めて。木枠は温かくも冷たくもなかった。加工されたその木材は地面から生えている木とはまったく違う存在に思えた。それは木としては死んでしまっているように思えた。何も言わずにただ形状を保っている。腐ってもいないし、汚れてもいない。綺麗に磨き上げられて、ツルッとしている。そうか、と思った。もう

          起き上がりたいんだ、へるぷ。

          真っ赤な"はんてん"をまとった、ちゃんちゃんこかぶり

           ヒーターの前に居座っていたらなんだか焦げてる匂いがする。ああ、僕のちゃんちゃんこ焦げ臭いなと思う。この時どうしてこんなにのんきだったのかよくわからない。ああ、ぼくのちゃんちゃんこ焦げてるな。そう思っているのに、体はそこから離れられない。もちろん寒いからってのもあるんだけど、もうちょっと慌ててもいいもんである。miiさんがなんか焦げ臭くない?と、すぐに察知する。一度仕事中に焦げ臭さを察知して火事を未然に防ぐ大快挙をやってのけた嗅覚の持ち主だ。気づかないわけがない。 「うん。

          真っ赤な"はんてん"をまとった、ちゃんちゃんこかぶり