近所にパン屋が出来て幸せなだけの話

タイトルが全てである。

近所にパン屋が出来た。徒歩圏内。ずっと待ってた。

母娘二人揃ってパンマルシェに行く程度にはパンが大好きなのだが、チャリで30分は走らないとパン屋がない状況がずっと続いていた。世の中になこんなにたくさんパン屋さんがあるのになぜ私の住むエリアには無いんですか? とタイムラインを歯ぎしりしながら眺める日々だった。

それが、ついに、規模は小さいがパン屋が出来た。小躍りしたくなる心を一旦なだめ、開いたばかりのパン屋へと母と共に散歩に繰り出した。パン屋が出来たことは喜ばしいが、問題は味だ。それを確認するまで喜びすぎてはいけない。

そしていささか冷静になった頭でたどり着いたパン屋は当たり前だが人が並んでいた。え、寒い。今日風強いのに春服で来ちゃったんだけど。そんな一瞬のネガティブは列に並んですぐに解消された。

焼きたてパンのめっちゃいい匂いする。幸せか。

並ぶことしばらく。お店の小ささから売り切れの心配をしていたが、なんとか私たちが行った時間はサンドイッチ以外のパン全てが揃っていた。種類は食パンを除き10種類程度だったが、メジャーどころは押さえてある感じで、さほど不足は感じない品揃え。

二人でちょっとだけ悩んで、ほぼ全種類買った。後悔はない。パンをちょっと多めに買うだけで幸福感が得られるなら安いものである。

わっくわくで帰宅して、飲み物を用意する手間すら惜しんでパンをかじった。一つ目はクリームパン。パンがもちっとした。クリームはとろっとろでお高いシュークリームをかじった時のような充足感。美味しい。お次はあんパン。あんこはちょびっと甘かったが、私の甘味耐性の低さをかんがみたら程よい味。パンは固めで食いでのある感じ。これもうまい。

母と一口交換したりしながら全て食べきった。その全てが美味しかった。お値段も高すぎるなんてこともなく、まあ適正。飽きない程度にリピ確定だ。特にクリームパンはあれだけのためにお店に行く価値がある。

そして私の今日の幸福度は爆上がりした。おかげで特に何をした記憶もないのにこの時間だ。今日の記憶午前から昼にかけてのパン屋についてしかない。

とりあえず、あのパン屋がうっかり潰れるまでは私の幸福度に大変貢献してくれそうであった。クリームパン食べたい。

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