推しが解散するなんて思ってもみなかった

先日部屋の掃除をしていたら、何年か前に買ったV6のコンサートDVDが発掘された。買ったはいいものの当時は時間的にも精神的にも余裕がなくて眠らせていたものだ。

せっかく出てきたのだし、今は時間の余裕はたくさんある。メンタルもおおむね大丈夫。ということは今観ろ、ってことだな。と解釈し、プレーヤーにセットした。

そして広がる煌びやかな世界。ぶち上がるテンション。楽しい、かっこいい、とはしゃぐなか、コンサート中のMCでメンバー達が口々に言う。

「今までありがとう。これからもずっとよろしく」

意訳するとそんな感じの内容。もし買った当初に観ていれば、素直に「こちらこそありがとう。ずっと大好き」なんて無邪気に心の中のペンライトなりうちわなりを振っていたことだろう。

しかし今は2022年。彼らは昨年惜しまれながら解散したのである。MC以降の映像は切なさとほろ苦さの混じった目で観ることとなった。

大好きなことには変わりなく、嫌いになることもないけれど、もうV6としての活動は終わってしまったのだと思うと哀しい。

彼らは同じ事務所の中でもメンバーが誰1人欠けることなく、長い間続けてきた安全牌だと思われていたし、思っていたから、他のグループに何があっても大丈夫だなんて思っていた自分が愚かしい。

煌びやかな、欠けることなく全員揃った6人を観る。かっこいいなぁ、大好きだなぁ、みんなずっと幸せだといいなぁ。推しは解散してしまったけれど、推せなくなったわけではないから私はまだマシな方だよね。

やはり、でも。

……ちょっとだけ寂しい。

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