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剣のメンタル 〜スペインサッカー6部〜

エウロパBという6部のチームに練習参加した。
6部というのはカタルーニャ州2部で、日本で言う関東2部的なもの。

このチームには日本人が2人いて、うち1人はスペイン語ペラペラでチームのキャプテンを務める。もう1人は、去年日本からプロを目指してスペインに来たという。

監督の言ってることは全くわからない。
とりあえずルールを日本人の1人に聞いて練習に望む。
毎回聞くの申し訳ないが、そんなの躊躇ってられない。

結果から言えば、完全に受け身に回った1週間だった。
チームに溶け込もうとしすぎたのがいけなかった。

(友人にこの話をしたところ、溶け込もうとしたからこそ、学べたことじゃん!と言われ、確かに、とも思った、が、後悔の方が大きい)

【どんな選手がいたか】

練習をした素直な感想は、下手くそなやつはいない、という印象。
慶應のトップチームなら普通に勝てるレベルだと思う。

しかしこいつらは試合になると化けるらしいからなんとも言えない。
今度試合も見に行こうと思う。

年齢は19〜22。
フィジカル的には、でかいやつもいるし小さいやつもいる。練習中はあまりバチバチやらない。全然バチバチしない。言い合いもしないし。このへんは日本の大学とは違う。もっとしゃんとしろよ、ってめちゃくちゃ思うけどね、言えない。

練習が終わってロッカーに戻れば音楽を流して笑い話をする。
これは日本の大学と全く同じ。
まぁ会話には入れないけど。

【練習メニュー】

練習メニューも特別なものはない。
ポゼッション練習が中心で、展開要素やトランジション要素を取り入れたものを毎回やった。

試合前日はシュート練習をする。
スペインのボールは柔らかくて蹴りづらい、本当に。

ゲーム形式の練習もほぼ毎回やる。
ただ全面ゲームは絶対にやらず、半分くらいの大きさ。ただ人数は少ないし、幅もあるから、1人あたりのスペースは大きい。

【アピール】

このチームには合計6.7回参加した。
評価は多分高くない。
そもそもテストではないから評価はされてないと思うけども、圧倒的な存在感は示せなかった。

難しいね。

メンタル的にもきつかった。

俺がミスると、またお前かよみたいな空気。
向こうも口では言わない、俺には通じないってわかってるから。だから顔に出る。空気に出る。

俺のミスじゃないやつでも俺のミスみたいになる。
俺のせいにしとけばいいからだ。

圧倒的アウェイ。15vs1みたいな感じ。

本当につらい日もあった
ウザくてうざくて仕方がない

例えばウォーミングアップのロンドとかでも、鬼やれ、みたいになるわけだ。

完全になめられてる

俺は断れなかった。
そこそんなに重要じゃないだろって思うかもしれないけど、そこで断らずにやるのと、断固拒否するのでは全然違う。

こっちで出会ったユウタってやつは、断固拒否したらしい。

優しいっていう言葉はよくない、美化されてる。
日本人はもっととがるべき。
俺は悪い意味で優しい、優しいというか弱いんだろうな。

こんな卑下ばかりしてます笑

そんなアウェイの中でも、日本人の奴らがいるじゃん、と思うかもしれないが、彼らは俺側につくメリットがない。
1人は仲良くなって今もボール蹴ったり、飯食ったりするが、その時はまだそんなに仲良いわけでもなかったから、全部助けてくれるわけではない。
てかそんなの当たり前、人のことなんか気にしてたら死んでしまう世界だから。

それは俺自身もわかってる。

だからこそ自分で打開しないといけない。

この精神状態でやっていると、ひとつミスするだけで、どんどんリズムが悪くなる。
それは日本でサッカーをしている人もわかるはずだ。

じゃあどうするか。

次の練習から意識したこと
ミスを気にしないこと、謝らないこと、とにかくしゃべること。

言われる側じゃなくて、言う側に回る。

もうメンタルを鋼にする、というか剣にする。

剣のメンタルだ。

よしここから、と思ったら、このチームの練習参加は終わってしまった。

練習参加だけの選手はこれ以上置いておけないと言われた。

ちなみにこの日は俺以外にも3人の選手がテスト不合格を告げられていた。
こいつらは俺がくる少し前にこのチームに来て、10回ほど練習をしていたらしい。1人はこのチームで1番うまいと思ってたやつだったからびっくりした。

正直、この練習メニューでアピールするのは難しい。
チームにいても問題ない選手では落ちてしまう。
チームを勝たせる選手でないと。

突出した武器が必要なのかもしれない。
これは大学生の頃もぶつかった壁だな笑

確かその時に至った俺の武器は、ビルドアップとセカンドボール。あと声系。

ゲーム形式ではビルドアップまぁまぁアピールできてたつもり。中盤でプレーした時は適切なポジションと攻撃性を示せたと思う。

セカンドボールに関しては全くアピールできてないな、もっとバチバチでいかなきゃいけなかった。

本気の本気でできていたか?
自分の全てをぶつけるつもりでやってたか?

完全にバカだった、チームの雰囲気に合わせてしまった。情けない。

言葉の壁という問題で済ませてはいけない。

まぁこれが6部の感想。

関東2部優勝の大学のBチームで満足できなかった俺が、やれるけどやれないレベル。

夢はまだ諦めきれないレベル。

バネにしよう、絶対に。

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