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どんどん進行していく円形脱毛症。

円形脱毛症の原因が「義父との同居」に気付いてからも円形脱毛症はどんどん進行していった。

毛髪の半分くらいは無くなってしまって、まだかろうじて残っている髪でごまかしながら毎日を送っていた。髪を切ることも出来なかったので、伸ばした髪を縛って、出来るだけハゲている部分を隠していた。脱毛部分を隠すスプレーも購入して、仕事以外で外出する時はつけていた。

円形脱毛症の治療も病院だけではなくて、頭髪の専門のお店にも行った。薄毛や脱毛で悩む患者に対応するお店で、シャンプーから頭皮マッサージもしてもらい、発毛を促すクリームを塗ってもらい、1週間に1度通った。円形脱毛症のクリームも使用した。1本4000円くらいと高額だったが、これで治るならと購入した。1本を2週間程度で使い切る目安で3本購入した。

前頭の脱毛部分が握り拳大くらいに広がったため、その部分だけにつける人工の毛髪も注文した。一番目立つ脱毛部分だったので、隠れるだけで気持ちも少し晴れやかになった。

ただ病院の治療も頭髪専門店の治療もどちらも目覚ましい効果は見られなかった。新しい治療に期待をしては上手くいかず、抜け毛も止まらず、また新しい治療に期待をして、という繰り返しに心も疲れていた。このまま漠然と治療を続けて良いのか、効果があるかも分からない治療をこれからもやっていくのか、考える時間が増えた。

そんな時、妹に相談をした。頭髪の専門店を見つけてくれたのも妹だった。私の円形脱毛症を積極的に調べてくれたり、アドバイスをくれていた。

妹は「やはり根本的な原因を取り除く」のが一番良いんじゃないかと言った。根本的な原因とは「義父との同居」である。妹は「なぜここまで体がサインを出しているのに見て見ぬふりをするのか。なぜ同居を解消することをしないのか。何に縛り付けられているのか。」と私に投げかけた。

私は今まで言えなかったことを伝える決心をした。

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