留学生活編「大学から歩いて、中国大連の居酒屋に行く」152番目
授業が終わり、私は、学校の教室から、5号楼の宿舎へ戻りました。
私は、興業銀行の前で17時30分に、福田さんと待ち合わせをして、もう寒くなりかけている外を強い冷たい風を凌ぎながら、5時15分に待ち合わせ場所へ着きました。
興業銀行の外の階段を5,6段上がって自分の前を通り過ぎていく中国人の多さに目を追いながら、家族ずれの様子や子供の様子や若い男女のカップルの様子や若い男の子達の一団の様子などを何回も何回も見ながら、ふと時計を見ると5時30分過ぎてしまっていました。
寒いし冷たいし、福田さんは、来ないし如何したのだろうと体を動かしながら、階段を降りたり上がったりしながら、じっと待っていました。時計が6時近くを指したころには、もう40分近くこの寒空の下で待っていました。
すると、右の方から小走りに走りながら、見覚えのある髪の毛の長い華奢な女性が大きなショルダーバックを掛けて、此方へ息を切らしながら掛けて来ました。
そう紛れも無くとっても寒く冷たい中を40分以上も待ち焦がれていたあの福田さんでした。ああ~やっと来てくれたと思いました。
ごめんなさい・・・メール打ったのだけど見ましたと私に聞くので、何しろ寒いもので全く携帯の鳴るのも感じなかったよと答えると、福田さんは、そうだったのだと納得したようでした。
実は、其のメールに遅くなるので、興業銀行から西へ500メートル位歩くと、李おじさんのラーメン店が角にあるので、そこまで歩いて来た下さいと書いてあったのでした。
私は、全然携帯電話を見ていなかったので、その事に福田さんは気づいて慌てて急いで来たとの事でした。
私達は、福田さんが、以前行ったことのある中国の居酒屋へ行く事にして、やや早足で人ごみの中人を掻き分けるように、こんな寒い中に行もよく大勢の人がいるものだと感心しながら、大きな幅何十メートルもある道路を車の来ないのを確認しながら、福田さんの体を支えながら南の方向へ慌てて横断をして、1元バスの始発のバス停を通り過ぎて、いろんな食べ物店や飲み屋さんを見ながら、更に西へ凸凹の道を歩きながら、小走りに目的地の私の知らない福田さんだけが知っている中国の居酒屋へ2人は急ぎました。
やっと目的の居酒屋に着くと可也の人で、店に入ると直ぐ右側に生け簀があり、大勢の人が目を皿にして、じっと其の中で遊んでいる魚や蟹を見ていました。
私達は、適当にその場を見て、開いている席が少ないので、座る所が先と開いているところを見つけて座りました。
すると、中国人の若い女店員が来て、注文を聞くので、今こそ習っている中国語を駆使しようと口から発音しているのですが、なかなか上手く通じなかったのですが、どうにか通じて注文をいくつか出来ました。
まず、箱の中から今出して来たと解る生温い緑色の瓶の青島ビールを貰い、テーブルの上に伏せて置いてあるミルクカップのやや大きめの外側が白くスチールで出来ているカップを、私は、ひっくり返してカップの中を覗くとあちらこちらに茶色の錆が幾つも地図を描いていて、もうとても其の中へビールを注ぐ気にはなれず、硝子のコップを女店員に言って2個貰い、私はテーブルに持って来ました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?