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《第9話》 会社のみんなで決めたらどうなる?自分のボーナス /ホラクラシーと360度評価

トップの写真はSO-TAのアイドル「ミミちゃん」

仕事でイライラした時にいつもみんなを癒やしてくれます

SO-TAに遊びに来るとお出迎えしてくれますので是非抱っこしてあげてください!


ところでSO-TAは2月決算のため、僕はひたすら資料作り!

「ボーナス査定資料」「今期の売上実績と最終の着地予測」「来期方針発表会の資料作り」「銀行や税理士への来期目標共有資料」など資料作り尽くめの1ヶ月でした。

そんな三昧の2月でも、SO-TAはおもちゃ屋さんなので楽しい事がいっぱいあります。
3月5日頃から店頭に並びだした「進撃の巨人 1/12立体機動装置」が売り切れ続出みたいでずーっとエゴサーチしています。

雷装4本ブレード2本


お客様からの商品評価やSO-TAへのご意見も色々頂いていてとても勉強になります。ほんとに貴重です。
第2弾、出せたらいいなあ~

また会社組織なので楽しくないこともたくさんあります。
当たり前ですが利益を出さないといけないし、お客様が首を長くして待ってくれているのに納期が遅れるし、ライバル会社がいい商品をたくさん出すし。悩みと不安が尽きません。

そんな充実感とストレスをいつも両天秤に掛けながら、SO-TAのスタッフはみんな一生懸命働いてくれております。


今回は、将来SO-TAで働くことに興味をもってくれるかもしれない方と僕と同じ職種の方に向けて、SO-TAの運営について少しお話ししたいと思います。


SO-TAは2年前に【ホラクラシー】(自律分散型)という組織を管理運営する新しい手法を導入しています。


この運営方法、メリット・デメリットはありますがSO-TAにははまりました。
上司と部下の関係性を無くして、組織をフラットにします。
スタッフには役職ではなく役割が与えられ、役割に基づいて仕事をします。
上司がいないので命令されることはありません。
逆に仕事をしてなくてもほったらかしです。
サボっているときがあったとしてもトータルでみたら仕事してるよねっという性善説に基づいて運営しています。
一方、仕事に対して受け身の人は肩身が狭い思いをしてしまいます。

比較的に自由に仕事ができる反面、会社に慣れるまでは冷たい仕組みだったりもします。(ここは改善の余地ありです)


【ホラクラシー】導入によって一番変わったことは誰でも発言できる場ができたことです。
どうしても普段声の大きい人の意見が通りやすくなってしまうのですが、
僕も以前より一人一人の意見を汲み取ることを意識するようになりました。
また民主主義組織なので独裁的な運営ができない仕組みになっています。

日本の定型的な経営方式で会社を運用している経営者(ほとんどですが)は最初とてもやりにくいと思います。

命令する事ができない為、スタッフに仕事をオファーする形になります。
お願いした人がやりたくない場合は断られることもあります。

断られて正直、ときおり心の乱れを生じるときがあります。

ただそれを許容できない経営者はこのシステムは向いていないでしょう。
また経営者は権限をそれぞれの役割に分散して大幅に移譲する勇気が必要です。
オファーした仕事が上手くいかなかったとしても、オファーした自分の責任と受け止める覚悟が必要です。

自社の業種や職種が好きで、仕事に意欲のある少数精鋭で構成された会社には向いていると思います。また社風によって相性があると思います。

なぜこんな経営者にとって面倒とも思える運営方法を導入したかというとスタッフのやる気を最大限に発揮してもらうためです。

物事が即決し、仕事のスピードが格段に早くなりました。

ホラクラシー
ホラクラシーの組織図イメージ


また評価については年2回のボーナスをスタッフみんなで評価して分配金額を決める【360度評価】を採用しています。

例えば「カプセルトイ営業」や「3Dモデリング」などの与えられた役割に仕事の重要度に応じて配点が割り振られています。同じ役割に属する全員がその人の仕事について0~4の5段階で評価します。
全体ボーナス金額の半分をスタッフ全員で均等に分配。残りの半分はそれぞれの役割点数合計順にを比率分配しています。

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昔はマネージャーにヒアリングして僕がボーナス査定を決めていました。
360度評価を採用したことによって、年功序列や偏った評価が無くなり、以前に比べてスタッフに明瞭公正なボーナス査定の仕組みを提供できるようになりました。
僕や上司を見て仕事をするのではなく、年上の人も年下の人も公平にコミュニケーションを取りながら仕事をしていくことが重要ですよというサインになっています。

会社あるあるですが、ある役割で活躍している人が「自分の力でこの会社が成り立っている」「自分がいないと会社が回らない」など力を過信してしまうことがあります。かつての僕がそうでした。

実際には不良対応している人、売上伝票を作っている人、毎朝会社を掃除している人、各役割のエキスパートが力を合わせて、全員が力を発揮しているから会社として成り立っています。
360度評価はそれをスタッフに客観的に提示してくれるのがいいところです。


ビジネス書によく「代表が現場をやっている会社は成長しない」と書いてあります。また「代表が現場を知らない会社は潰れる」もよく目にします。
いつもどっちが正解なのかと思ってしまいます。

ただ優れた経営者は自分がいなくても会社が回るシステムを作りあげますよね。僕は全然できてなくてダメ経営者です。
マンパワーで仕事するならフリーランスの方がよっぽど効率的です。

でもひとりの力では出来ることが限られます。

この仕事をしていてよく思うのですが、会社経営は結構作家さんが作品を作ることに似ていて、とても繊細で時間のかかる作業だなと思います。優れた会社のシステムをじっくり読み解いてみると精密に入り組んだ迷路のように構成された幾何学の造形作品のようです。
しかもそこに複数の人の感情が介入しているので、なおさら複雑になります。

絡みあった模様をほどいては結んで、新しい法則を持った形にしていく。
しっくりする形になったと思ったらまた勝手に変形して修復が始まる。

会社を作ることも色んなモノ・コトを作る表現のひとつのような気がします。

SO-TAで作った表現の独自性が会社の魅力として伝わり、賛同してくれた人たちが新しい価値を作りに集まってきてくれています。

今年、新しくスタッフが3人増えました。
想いが少しでも届けばいいなあと思ってこのブログを書きました。

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2022年3月7日
SO-TA/ソータ  安藤 こうじ(@kojiando01

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