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新年が始まりましたが、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。地震は日本に住む限り避けられず、二次災害という見方もできる羽田の事故も本当に心苦しく、とにかく三次災害を回避すべく、自身の持ち場を認識してやるべきことをやって、何かしらの支援をしていければと存じます。

そして、元旦に、資産運用ではご高名な山崎元さんが、亡くなられました。新NISAが始まったばかりでまだまだご活躍されると思っていましたが、残念です。合掌。

その山崎さんの遺言となったのが、オルカン一択・・・という言葉のように思えます。

これは、新NISAでは、オール・カントリー(オルカン)投信1本だけ、ほったらかして積み立てておくのが正解という意味で、確かに、手数料の低さ、国際分散投資の観点から、非常に重みはあります。米国株オンリーよりも、オルカンのほうがパフォーマンスでは落ちるもまだ安全であり、長い目で見た場合、全世界に投資することが、インフレ時代の資産形成には有益に思えます。

他方で、オルカンの中身は、それでもざっくり6割弱が米国株です。さらに、米国株のうち、上昇しているのは、いわゆるGAFAM+エヌビディアとテスラという7社、俗にいうマグニフィセント7(M7)です。

既に、デジタル万里の長城を築いているともいえる中国などを除く多くの世界の国では、テスラを除けば、毎日お世話になっている生活になっています。GAFAMとエヌビディアなしの生活は、スマホ・PCのない生活とほぼ同じになってしまいますので。

そういう意味では、オルカン投資は、理に適っているように思えますし、その対抗勢力は、中国のBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ホアウウェイ)ぐらいしか思いつきません。

ですが、M7の株価は、とてつもなく高騰しています。
AI時代の寵児となったエヌビディアにおいては、
PERは270倍、PBRは50倍を超えています。

日本ではPBR1倍割れで騒いでいますが、全く次元が異なります。
そうなると・・・

今は、危ない・・・と、こちらもご高名でがん闘病中を公表されている森永卓郎先生が、警鐘を鳴らしていらっしゃいます。

新NISAは、資産運用面では、シニアは高配当の日本株、若手はオルカン投信志向になるのではないかと睨んでいます。そこで問題になるのはミドル層・・・どうすべきか迷います・・・。

オルカンは、もちろん、外貨を購入していることを意味しますので、為替にも大きな影響を与えます。

直接投資の世界はアジアが主戦場ですが、
証券投資の世界はやはりアメリカが主戦場です。

今やスポーツニュースは、大リーグの結果から始まりますが、
そのうち、マーケットニュースは、M7の動向から始まっても全くおかしくない時代に入りつつあります。

年初早々の学会で、米国株について発表してくれた学生さん達がいらっしゃいました。米国株に関心を持つことは、とてもよいことです。国際金融の世界は、ある程度地道な努力が成果に報われるというのが個人的な認識です。今年は、ひとまずアメリカへの視野を広げていきたいと考えております。

よい1年に致しましょう。

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