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:妄想歳時記:路地(ろォじ)で笑う、 えべっさん

年が明けて、正月気分もおさまるころには
「えべっさん」の始まり。

今宮さんや堀川さんの近所の参道は、
提灯や露店の用意で、ザワザワと落ち着かない。
仕事終わりに、残り福のギリギリにお参りして、
しまいかけの露店の寂しい参道を抜け
路地の小さな店に入る。

たいがいのお店では、もう新しい福笹が飾ってある。
そのネタで少し話して、酔いと共に別の話に流れる。

なんとも感じなかった事に、
年々気付き、商売繁盛を願う気持ちも増してくる。
景気やら、株価やら、社会状況やらは
知らん所で、どこぞのだれかが決めてはる。

そんな時は、えべっさん頼んますわ〜。
すべての路地の隅々まで、
えべっさんのパワーが行き渡りますように。
お友達の七福神さんもこいっしょに、
本年もどうぞ、いい年でありますように。

月刊誌「大阪人」/2009年2月号 掲載
おおさか絵暦
イラストレーション&文⚫︎中田弘司

発行:大阪都市工学情報センター


今宮のえべっさんは有名で、今日も福娘がTVに出ていた。
天神さんの近くで働いていた頃は、今の時期、堀川のえべっさんへ続く露店が楽しかった。






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