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【MB】はじめの一歩。MotionBoardの仕組みを理解しよう

MotionBoardは、データベース、Excel、CSVなどからデータを取得し、グラフや集計表、明細表などで表現するソフトウェアです。
取得データをグラフや集計表のチャート、明細表として表示する仕組みを理解すると、MotionBoard攻略のハードルがグンと下がります。
以下がMotionBoardの仕組みになります。

MotionBoardの仕組み

DS

データそのものになります。
RDBなどのデータベースの場合は、1つのテーブル、ビューになります。
ExcelやCSVの場合は、1ファイルもしくは1シートになります。

データソース

チャートとして利用する場合は、最大8個のDSを束ねられます。
チャートの行項目、列項目に配置した項目を項目名、型をキーに、集計項目に配置した値を各DSから取得し集計します。
明細表として利用する場合は、DSは1つのみです。
複数のDSが選択されいる場合は先頭のDSが対象になります。

データセット

チャート、集計表に対し1つずつデータセットが定義されます。
データセットはデータソースのチャート設定を元に、チャートに表示する項目(行項目、列項目、集計項目)の表示ON/OFFを設定できます。
例えば、データソースには行項目に「会社」と「部門」を設定しておき、同じデータソースを元に会社チャートと部門チャートを作成したとします。
会社チャートのデータセットに対し、部門の表示をOFFにすると会社全体のチャートを表示できます。

チャート、明細表

ボード上に取得したデータを表現するために利用するチャートと明細表です。
チャートは集計項目に配置した値を行項目、列項目を軸に集計して表示します。
明細表はデータを一覧表示します。

活用方法

DSの活用方法 - 予算と実績

  • 売上や経費、利益の予算と実績を比較する集計表や棒グラフは、MotionBoardを触り始めると必ずと言っていいほど作成します。
    この「予算」と「実績」という異なるデータを使って1つの集計表やグラフを作成するときに使うのがDSです。
    DS1に「実績」のデータ、DS2に「予算」のデータを設定します。
    「実績」のデータの方が詳細を見るためにドリルダウンをすることが多いですので、DS1に設定するのがポイントです。
    集計表を以下のように作成するとします。
    行項目・・・部門、勘定科目、補助科目
    列項目・・・年月
    集計項目・・・金額
    この場合、実績データと予算データに、部門、勘定科目、補助科目、年月、金額の項目が必要です。
    さらに、同じ型である必要があります。
    型が違う場合は、項目の型を変更、項目が不足している場合は追加項目を使うなどして必要な項目を作成してください。
    このようにすることで、MotionBoardが予算データと実績データから、集計項目を行項目、列項目で集計して、1つのデータ(=データソース)として結合してくれます。

データセットの活用方法

前の例をもとにデータセットの活用方法をご紹介します。
前の例では以下のように項目を設定しました。
行項目・・・部門、勘定科目、補助科目
列項目・・・年月
集計項目・・・金額
ボード上に、全社と部門別の集計表を表示したい場合に使えるのがデータセットです。
集計表やチャートに「項目変更」という機能があります。
例えば上記の例に対して、部門を表示しないように項目変更すると、以下のように集計します。
行項目・・・勘定科目、補助科目
列項目・・・年月
集計項目・・・金額
これで全社用の集計表を表示できます。
集計表をもう1つ作って、以下のように項目設定すると部門別になります。
行項目・・・部門、勘定科目、補助科目
列項目・・・年月
集計項目・・・金額
2つのデータソースを作成しても同様のことができますが、事後計算項目や他の追加項目が複雑だと、メンテナンスの手間が2倍になります。
データセットを活用するとデータソースを一本化できますので、メンテナンスが楽になります。

※ワンポイント
データセットの設定(項目変更の設定)は、データソースを変更(OKボタンクリック)でリセットされます。
検索用のボタンに項目変更を仕込んでおき、ボタンクリックだけで戻るようにしておくと安心です。
ボタンで項目変更を行うと、データのリロードも行われますので、全体検索やアイテムリロードを使う場合は注意が必要です。(ボタンに項目変更とアイテムリロードを設定すると2回リロードされます)



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