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抽象と具象の関係にふと気付いた話

日経を見ていたら、言葉の力というコラムがあり、そこに抽象について書いてあった。

すがたを漢字で書くと、姿の他に象(すがた)がある。象は、単体では動物の象という意味にしかならないが、象るといえば「かたどる」という意味になり、確かにかたどればすがたをなすのだろう。

抽とは、引き出すことだ。抽出などはまさにひきだすことであり、ひきだしは抽斗と書く。

抽と象を合わせると「象を引き出すこと」になる。抽象化といった場合、象が明確に引き出されていないものを想定して、象を引き出すことになる。

さて、対義語のように思っていた具象と比べるとどうか。具象は抽象ときれいに対立する言葉ではないことがわかった。

抽象は引き出されたすがたであり、具象は引き出されていないすがたである。

左と右は中央を軸に対立する。抽象と具象には中央がない。例えば、doとdon'tのようであり、黒と白のような関係でもある(塗りつぶされているものといないもの)。

2月下旬に下書きしていたものです。

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