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趣味の範囲が広がったって話

絵を見る趣味はなかった。

それは二、三年前の話。

今は絵を見るのが好きだ。

きっかけは本だった。本を読むようになって、その作者の伝えたいこと、キャラクターの気持ち、裏にはどんな気持ちを持っているのか、色々考える力がついて、

ある時期からそれは絵に対しても思うようになった。

今日も絵を見て色々考えた。
時代の背景だったり、画家の好みや嗜好。

一つの絵に目を止めて、この展覧の中で1番好きなのはこれだと直感が言った。

花瓶と果物/ヤン・デ・ヘーム 

貪りたくなる果実と嗅ぎたくなる大輪。
全ての欲望を表しているように私には見えた。

その自分の欲望が揺らいで、また一つ私は好きなものができた。

奥が深い。

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