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ビジョナリーカンパニー

こんにちは。

noteはしばらくぶりですが、書籍からの学びを最大化すべく再び始動していきたいと思います。

早速ですが、4月は組織にフォーカスした書籍をラインナップし、読破しました。その中でも前評判通り最もグッときたのはビジョナリーカンパニー。そんなビジョナリーカンパニーを僕なりにまとめてみたいと思います!

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前評判はいかに!?

同書は1994年に出版され、五年連続全米でベストセラーとなっているみたいです!また、当時100万人以上のアメリカのビジネスマンを夢中にさせた本であり、3M、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、GE、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン、マリオット、メルク、P&G、ソニー、ウォルト・ディズニーなど、「最高のなかの最高」の優良企業が、なぜ時代の変遷を乗り越えて、ライバル企業よりも優れた業績を上げてきたのかをユニークにまとめたとのこと!!

ビジョナリーカンパニーとは!?

【ビジョナリー・カンパニーの定義】
・業界で卓越した企業である
・見識のある経営者や企業幹部の間で、広く尊敬されている
・私たちが暮らす社会に、消えることのない足跡を残している
・最高経営責任者(CEO)が世代交代している
・当初の主力商品のライフサイクルを超えて繁栄している
・1950年以前に設立されている

※ビジョナリーとは「先見性」や「未来志向」を意味します。著者たちは調査の開始に、フォーチュン誌、インク誌の企業ランキングから700社を選び出し、CEOにアンケートへの協力を依頼。集計により、リストの上位20社の特徴を徹底的に検証していきます。

アンケートからの思わぬ発見!?

実は「ビジョナリー・カンパニー」の分析結果からは一般的な優良企業のイメージ(神話)をくつがえす、いろいろな発見がされています。

[神話]素晴らしい会社には、素晴らしいアイデアが必要である。
[現実]アイデアは関係ない。まず会社を設立しビジネスを探した事例まであり、スタートで完全につまずいた企業も少なくない。彼らはウサギとカメの寓話のように、スタートでは後れを取るが、長距離レースでは勝っている。

※ビジョナリー・カンパニーのうち、具体的で、革新的な製品やサービス、つまり、「すばらしいアイデア」が大成功を収め、好調なスタートをきった会社は、ジョンソン&ジョンソン、ゼネラル・エレクトリック(GE)、フォードの三社だけだった。

[神話]ビジョンを持った偉大なカリスマ的指導者が必要である。
[現実]カリスマ的指導者はまったく必要なく、会社の長期展望にはむしろマイナスになることさえある。ビジョナリー・カンパニーのCEOは偉大な指導者になることよりも、長く続く組織をつくり出すことに力を注いでいる。
[神話] 優良企業は、危険を冒さない。
[現実]ビジョナリー・カンパニーは外部から見れば保守的だと思えるかもしれないが、「社運を賭けた大胆な目標」に挑むことを恐れない。胸躍る大冒険だからこそ、人は引き付けられ、やる気になり、前進への勢いが生まれる。目標をうまく使って進歩を促し、過去の重要な局面で、競合企業を打ち破ってきた。

「永続する」ビジョナリー・カンパニーは、一人のカリスマよりは、むしろ組織文化の醸成を重視するCEOから生まれます。独自の「基本的理念」を維持し、組織全体で理念の進化を促すことで、時代の変化や製品サイクルを乗り越えていたという…

衰退する企業と、輝き続けるビジョナリー・カンパニーの違いとは!?

では、ビジョナリー・カンパニーの真実の姿とは一体どのようなものか。コリンズたちは時代を超える生存の法則として、次の8つを描き出しています。

【ビジョナリー・カンパニーの8つの生存の法則】
❶製品ではなく企業そのものが究極の作品と考える──アイデアを実現することでも、市場の機会をとらえることでもないと見ているのなら、善し悪しは別にして、ひとつのアイデアにこだわることなく、長く続くすばらしい組織をつくりあげることを目指して、ねばり抜くことができる。
❷現実的な理想主義──「時を刻む時計」の重要な要素は、基本理念、つまり、単なるカネ儲けを超えた基本的価値観と目的意識である。
❸基本理念を維持し、進歩を促す具体的な仕組みを整える──これが時計をつくる考え方の真髄である。
❹社運を賭けた大胆な目標(BHAG)──リスクが高い目標やプロジェクトに大胆に挑戦する(進歩を促す)。
❺カルトのような文化──すばらしい職場だと言えるのは、基本理念を信奉している者だけであり、基本理念に合わない者は病原菌か何かのように追い払われる(基本理念を維持する)。
❻大量のものを試して、うまくいったものを残す──多くの場合、計画も方向性もないままに、さまざまな行動を起こし、なんでも実験することによって、予想しない新しい進歩が生まれ、ビジョナリー・カンパニーに、種の進化に似た発展の過程をたどる活力を与える(進歩を促す)。
❼生え抜きの経営陣──社内の人材を登用し、基本理念に忠実な者だけが経営幹部の座を手に入れる(基本理念を維持する)。
❽決して満足しない──徹底した改善に絶え間なく取り組み、未来に向かって、永遠に前進し続ける(進歩を促す)。

さらにビジョナリーカンパニーでは「8つの生存の法則」は、大きく次の3つに分類できると考えていて、

❶製品ではなく企業そのものが究極の作品と考える           ビジョナリー・カンパニーを率いるCEOにとって「究極の作品」とは、企業そのものであり、素晴らしい製品をつくるよりも「素晴らしい製品を生み出し続ける企業」をつくることに熱意を注ぐ。その姿は、時を告げる「時計をつくる職人」に似ている。会社を製品の手段として見るのではなく、製品を会社の手段として見るように、発想を転換する。
特別な会社である、という自己認識を全員で共有する
「カルトのような文化」とは、自社で働く社員に必要な資質を明確にしており、社員にその文化と一体になることを求めることです。それから外れていれば「病原菌か何かのように追い払われる」ことになります。自社は特別な会社だという自己認識と、社員にその特別な会社にいることを強く意識させることで、そうあり続けるために働く強い意識を持たせることができている。
イノベーションと飛躍を計画する力を持つ                        8つの生存の法則の(4)「社運を賭けた大胆な目標」とは、米ボーイング社が1950年代にジェット旅客機をつくる計画を立て、トランジスターが誰も商売にならないと思っていた時期にソニーがラジオに活用しようとしたような、大胆で思い切った目標を掲げて追いかけることです。コリンズたちは「安全なところにとどまっていては、進歩を促すことはできない」という言葉を使っていますが、ビジョナリー・カンパニーは必要なときに「社運を賭けた大胆な目標」を掲げ、会社を安全地帯から飛び出させ、進歩を自ら促しているのです。                

※企業として早い時期に成功することと、ビジョナリー・カンパニーとして成功することは、逆相関している。

角田的にグッときたセンテンス!! 

• アイデアはあきらめたり、変えたり、発展させることはあるが(GEは当初の直流方式を廃止し、交流方式に転換した)、会社は絶対にあきらめない。
• ウォルト・ディズニーの最高傑作は、『ファンタジア』でも『白雪姫』でもないし、ディズニーランドですらない。ディズニー社であり、人々を幸せにする同社のたぐいまれな能力である。
• ビジョナリー・カンパニーを築くにあたって、とくに重要な方法は、行動ではなく、視点を変えることである。
• 「ORの抑圧」に屈することなく、「ANDの才能」によって、自由にものごとを考える。
• ソニーは開拓者。その窓は、いつも未知の世界に向かって開かれている。人のやらない仕事、困難であるがために人が避けて通る仕事に、ソニーは勇敢に取り組み、それを企業化していく。ここでは、新しい製品の開発とその生産
• 販売のすべてにわたって、創造的な活動が要求され、期待され、約束されている……。開拓者ソニーは、限りなく人を生かし、人を信じ、その能力を絶えず開拓して前進してゆくことを、ただひとつの生命としているのである。
• 理念が本物であり、企業がどこまで理念を貫き通しているかの方が、理念の内容よりも重要である。
• 企業が「正しい」基本理念や「好ましい」基本理念を持っているかどうかではなく、企業が、好ましいにせよ、好ましくないにせよ、基本理念を持っており、社員の指針となり、活力を与えているかどうかである。
• 成功する企業と失敗する企業の決定的な違いは、社員のすばらしいエネルギーと才能を組織がどこまで引き出せるかにあることが多いと思われる。
『人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい』。すべてはこれに尽きる」。
• 何を信じていたのかではなく、どこまで深く信じていたか、そして、組織がどこまでそれを貫き通したかである。
• ビジョナリー・カンパニーはどこよりも厳しく自己を批判する目を持つようになる。このように、進歩への意欲に駆り立てられ、基本理念以外のすべてを絶えず変化させ、向上させていく
• ビジョナリー・カンパニーの建築家は、戦略、戦術、組織体系、構造、報奨制度、オフィス・レイアウト、職務計画など、企業の動きのすべてに一貫性を持たせようと努力している


以上、ビジョナリーカンパニーでした!まだまだnote初心者でまとめかたもぎこちないですが、目的は達成しているので多めにみてくださいmm

そして今後も組織にまつわる書籍を読んでまとめていきたいと思いますので引き続き宜しくお願い致します!!ありがとうございました!