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神は一流のデザイナーなのか?

トンボの羽や昆虫の複眼など、複雑な構造を持った生物に対し、「こんなものが自然発生するとは思えない、神がデザインしたのだ」、とする考えがある。それを、進化論で片付けるのも味気ない。
神様を登場させつつ、現代科学も交えた解釈はできないものかと考えてみた。

神様がこの世界を作り出したとき、作り出した宇宙は、我々の住むこの宇宙だけではなかった。あらゆる可能性を持てるよう、無限の宇宙を作り出した。
当然、トンボの羽的なものが生まれてこなかった宇宙も数多存在していた。
それらの宇宙は同時に存在していたが、神様が観測した瞬間、そのうちの一つに収束し、我々の宇宙だけが残った。

トンボの羽がどれほど精密で、自然発生する確率が絶望的に低くても、可能性があればそれは実現する。だって宇宙は無限にあるのだから、その中には必ず、トンボの羽が生まれた宇宙もある。

神様は忙しい。いちいち一つ一つの生物のことなんて知らんがな、とりあえず宇宙を無限に作れば、後はそれぞれ勝手に進化してくれるでしょ、とお考えになられた。

神様はサイコロを振って、我々が住むこの宇宙のみを残したのだ。

チャンチャン。

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