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Mestreでエレナさんと会う

レッジョ=エミリアを出た僕は、初めてイタリアでエレナさんと会うことになった
場所は紹介をしてくれたレストランのある町 "Mestre" は、缶ジュースの自動販売機が駅前に設置されている!イタリアで初めて見た近代的な町でした
そしてヴェネツィアの隣の駅で、バスでも電車でも簡単に「水の都ヴェネツィア」に行ける本土側の町です

プラットホームから駅舎の中に入って、出入り口の上にある時計に目を見ているとエレナさんはハッキリとした日本語で「山本さんですか?初めまして」と挨拶をしてくれた! 久しぶりの日本語!少し嬉しかったのを覚えている
連れられて行った先は "Trattoria dall'Amelia" トラットリア アメリア である

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Trattoria dall'Amelia

この歴史あるトラットリア アメリア は、実業家のディーノ・ボスカラートさんが1961年から引き継ぎ、ヴェネツィアの郷土料理を出すレストランとして l’Oscar della Cucina, il Cuoco d’oro, il Fogher d’oro, la Padella d’oro など数々の栄誉ある賞をもらっています また屋内だけでなく「ジャルディーノ」といって、屋外の席も設けられており、立食のパーティーなどもできるおしゃれなレストランでした

エレナさんのお父様の知人がヴェネツィアの料理協会の方で、さっそく日本人の僕が住み込みで働けるように相談してくれていたようでした!
少しお話をした後で、会計カウンターにいたシニョーラ マーラ(ディーノさんの奥様)にご挨拶、その会計カウンターから壁ぞいが全て冷蔵庫になっており、上段にはワイン、下段には氷が入った新鮮な魚介類がたくさん陳列され、その様子は圧巻でした…そして念願のキッチンへ!

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シェフ フランチェスコ

カメリエーレの出入りしている厨房のスィングドアから、パッーンと元気よく出てきたのはシェフのフランチェスコだった

1、大柄
2、金髪
3、目は青い
4、変な日本語をちょこちょこ混ぜる
5、トータル的には親しみのある人

フランチェスコは手を差し出しながら「コンニチハ!ゲンキデスカ?」と大きな声で挨拶をしてくれた! 
僕も覚えてきた片言のイタリア語で自己紹介をすると、シェフは僕にウィンクをしながら(この時、シェフは僕にわかったふりをしてくれよ!というジェスチャーをしたと感じた)彼の知っている限りの日本語の単語とデタラメな日本語風の単語で話しかけてきた!
僕も「Si !! No!!(はい!いいえ!)+少しの日本語」で適当に返答しながら会話を交わしたので、シニョーラ マーラは僕とシェフは日本語で会話をしたのだと思い込んで、口をぽっかり開けたまま僕らのコントに見入っていた
初めて会って、ここまで息が合うのも珍しかったし、楽しかった!
不安は一切消え、明日からの仕事が楽しみになった

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